雪というとスキーやウインタースポーツを思い出す人が多いと思う。確かに冬場の運動や遊びには雪は楽しく体を動かすにはもってこいのシーンだ。ただそこで生活するとなると交通をどうするか、日常の生活物資の確保にどんな手段があるかなど暮らしにはハンデがある。かつて山形県小国町をモデルに、集落の都市への移転事業があった。いわば、人をなるべく集めて行政効率を良くしようという試み。山奥の人口が減り必然的に撮回に人が集まる仕組みを作り出そうという政策だった。確かに行政にとっては投資効果を分散させることなく塊で集めての投資になるので効率的な側面が強くなる。一方長年暮らしてきた住民にとっては生活を変えなければならず、歴史や文化をどう維持するかなど問題も多い。雪国はそんなハンデを元々もっている地域だ。
遊びで何日か滞在した雪国にかつて考えた雪国の暮らしをどうするかという課題に回答はまだないなあと思いながら雪の少ない仙台に戻った。
