家政婦のような・・そうでないような・・

毎日せっせと家族に食事をつくっております

せつないです

2007-12-20 15:12:57 | 日常のこと
 12月20日

ずいぶんとご無沙汰の投稿になってしまいました。
すっかりと冬になり、外は雪がちらついていてひょっとしたら明日には積もるかな。

ご心配いただいています母の様子ですが、今のところ格別の変化もなく、ただ気になっている咳は相変わらず時々出ています。また今月の末に定期健診で病院に出かけますのでそのときにまた詳しい話を聞いてこようと思っています。


これは先月私が出会ったおばあさんの話です。

私は自分の血糖値が高いのでほとんど毎日のように1時間ほど歩け歩けをしています。田舎のことですので町の中やバイパスを除けばさほど車を気にせずにきれいな空気の中を歩くことが出来ます。

その日もいつものように山のほうへ向かって歩いていました。
見晴らしの良い田んぼの道、ふと前方を見ると一人のお婆さんが自転車を止めてこちらをジットみています。

近づくと「すみません・・・○○○というのはコッチでいいですか?」

私「・・いやいや、○○○はちがいますよ。ここはまったく反対の方角ですよ」

お婆さん「あれ~、困った・・・な~ンでこんなほうに来ちゃったのかね~」

私「どうしたのかな、どこか町の中で買い物でもした帰りですか?」

自転車のカゴの中に商店街の袋が入っていたので聞いてみました。
するとやはり買い物をした後にその店を出てからどうやらまったく反対のほうへと自転車できてしまったようです。
途中何度か誰かに道を聞かなかったのか聞いてみましたがどうも要領が得ません。

思い当たりました。
きっとそうなのでしょう、【認知症】の言葉がうかびました。
元気で自転車を乗り回せるお婆さん(年を聞きましたら76歳とのことです)でも外見からではわからないのです。

私「じゃあ、一緒に町の中にもどりましょう。○店まで行ったら今度は間違いなく家に帰れると思うからね」
そのまま私とお婆さんは買い物をした店までもどることにしました。
いろんな話をしながら、この道は通ったとか、家には今一人で住んでるとか、娘がいたけど結婚して離れて暮らしているとかいろいろです。
お婆さんにはかわいそうなことをしました、不安で一杯な気持ちのまま山のほうまで自転車に乗ってきて、今度は歩いてまた町の中の店まで戻っていかなくてはいけません。とっても疲れたことでしょう。(かといって自転車の二人乗りはできないしね~)

40分ほどかけてお婆さんが買い物をした店までもどりました。
「○店まで来たからここからだったら家に帰れるよね」
「有難うね・ホントにありがとう・・」

お店の方に訳を話してお願いをしてきました。
疲れているだろうからお茶でもあげて少し休ませてあげるよう頼みました。
店のご主人がわかるところまでついていってあげるそうです。


初めは家の方に連絡して迎えに来てもらおうかとも思いました、ですが話の中でお婆さんが一人暮らしだということがわかりました。
遠くから自転車で買い物に来て、店を出たとたんに自分がどこに向かっているのかがわからなくなってしまったのでしょう。
せつないです。。。。