クラージュせたがや ~Courage Setagaya~

元はベルマーレ応援サイト「STweb」の別館で2005年7月開始も、2010年12月の韓国赴任を機に半ば休業中。

ここまで見てきたKリーグ、そしてこれからは・・・?

2011-05-31 01:57:01 | アジア、韓国のサッカー
Kリーグは5月までに全12節をほぼ終了し、私はそのうち6試合を見ました。平均すると2週間に1試合ペースで、浦項以外は比較的近場。
見たのは城南0-1全北、ソウル1-1蔚山、浦項0-0江原、水原1-2全南、城南1-1水原、大田2-3全北。
距離では水原が一番近いのですが、一番行きやすいのは市外バスで所要1時間、本数頻発の上にバスターミナルから徒歩10分の城南でしょうか。
日本のスタジアムも市の中心に近いところは少ないと思いますが、韓国も同様。駅からは近くてもその駅までの地下鉄が長かったり・・・
ちなみに6試合ともどういうわけかホームチームが勝てていません(3分3敗)。直近の2試合は残り10分で同点・逆転ゴールが生まれているし・・・


ここまでKリーグを6試合見ただけですが、その中でのおおまかな感想、魅力は、
・韓国代表選手を見れるのはやはり魅力。全南のチ・ドンウォン(夏からニューキャッスル)は1プレーでそのすごさが伝わった。
・ACLやTV中継も含めて自分が見た限りで一番強いのは全北現代。ACLもGrリーグ首位から8強入りしKリーグも首位なのは伊達ではない。
・当たりは日本よりも激しいが、意外にもクリーン。(ダーティーなファウルは少ない)
・ひたすら長いボールを前線に放り込むチームもあるが、ショートパスをつなぐチームが予想以上に多い。
・選手のボールタッチは日本よりもやはり硬いが、身体をうまく使いながらボールキープをしている。
・得点(の起点)に占めるセットプレーの割合が高い。(CKから4点、FKから1点、PKから2点、それ以外5点) カク・テヒ(蔚山)はやはり強い。
・サポーターは想像以上に少ない。ゴール裏を両端まで埋めているところ、あるか・・・?もっとも、試合中にDJが煽ってきますが。
・入場料も安く、ソウル・水原以外は1万ウォン以下で観戦可能。しかしこの金額では選手の年俸の程度が知れてしまう・・・


本当は月2,3回のペースでこのまま観戦を続けて、全16本拠地の中の12は今年のうちに訪問するつもりでいたのですが・・・
・・・韓国の勝負操作問題は深刻さを増しています。30日には、2009年まで全北現代に在籍していた選手が勝負操作にかかわったことを遺書にして自ら命を絶つまでに。
その年の優勝チームで、しかもバックに巨大企業がついているチームですら勝負操作にかかわっていた選手がいたことが問題の根深さを物語ります。
この勝負操作問題の報道当時は、「年俸の安い地方チームが怪しい」という話だったのだが・・・(41年前の日本のプロ野球でもいわば地方球団でこの種の問題が発生)
30日時点ではリーグを中止する云々の話は出ていませんが、次のリーグ戦(来月11日)までに徹底調査が完了しないのならリーグの中止・延期もやむなしと思います。


正直なところ、韓国のサッカーファン、Kリーグファン、そしてサッカープレーヤーをバカにしたとんでもない話。
私はKリーグのことをまだよく知りませんが、今すぐ思いつくだけでも、クリーン、クリアにするために以下のような対策があります。
・何のためのKリーグか、プロスポーツか、存在意義を根本から再確認。
(ただサッカーをすればお金がもらえる程度の認識ではNG)
・プロ契約選手の最低年棒を設定(引き上げる)。=選手の待遇改善。
・観客数を正確に集計してきちんと発表する=クラブは運営面でも明朗化。
(私が見た中でも明らかに水増ししている試合があった)
・スポーツトトで、高額すぎる当せん金を生む仕組みを廃止。
(韓国人はただでさえ射幸心が日本人よりも強い一方、合法の賭け事が少ない。よって、スポーツトトにお金がかかりすぎていないか心配)
せっかくACLでは結果を出しているのに、勿体ない話。今回のことをきっかけに韓国サッカー界がいい意味で大きく変化してほしいものです。


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