クラージュせたがや ~Courage Setagaya~

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祝・なでしこジャパン W杯獲得! そして、これから・・・

2011-07-20 02:07:33 | サッカー(代表)
なでしこジャパンの女子W杯優勝から2日経ちましたが、fifa.comのトップはまだなでしこジャパン(今は記者会見の写真)でした。
大会については、記者会見のテキストや映像等々、これまでの報道で選手や監督がコメントした内容で十分とは思いますが、やはり一サッカーファンとして少々思うこと書いとかないと気が済まないので(笑)

監督は大会の前に目標はメダルだと言っていましたが、3年前の北京五輪でのアメリカ戦・ドイツ戦の印象(確かこのブログにも書いた)から私も4強に残った上で今度こそメダルをとれたらと思っていました。
結果的にはドイツに勝ち、アメリカにも120分で負けることなくPenalty Shoot Outに持ち込んでアメリカを破って、アメリカ・欧州以外で初のW杯女王となりました。
3年でよくぞ差を縮め、大会で優勝し、トップクラスの仲間入りをしたものです!
今回の報道で、2大勢力(女子サッカーでは欧米)だけでなく、それ以外の第3世界が強くなることがスポーツの盛り上がりに大事なのだとも感じました。

決勝戦、試合をTV内容でも記録上(シュート数14対27、CK数4対8)でも、厳しいゲームではありましたが、開始早々の10分間あまりのアメリカの左サイドからの徹底的な猛攻を凌いだことは言うまでもなく大事なポイントでしたね。
今から思えばこの時のアメリカの攻めに焦りが見えてたなあと感じます。アメリカの15番の突破からのラストパス、シュートは脅威だったけど、いずれもニアサイドばかりでしたね。
今更ではありますが、気持ちを強くもつことは大事だけど、緊張しすぎないことの大切さをこのシーンからも思います。

女子サッカーが始まって30年、今回のメンバーはもちろんのこと、これまで現場でプレー・指導してきた選手・スタッフ、さらに、彼らの日常、すなわちなでしこリーグetcを支え続けた方々(ファン、サポーター、スポンサー、スタッフなど)もまたこれまでの苦労が報われたのではないかと思うばかりです

女子サッカーのトップリーグができて22年ですが、90年代半ばまでは、欧米からトップレベルの選手が来て、Lリーグが世界最高リーグといわれたこともあるそうです。が、90年代末に、シドニー五輪出場を逃したことと不況から企業撤退が続出し状況一転。
2000年代最初の数年はプロ契約もできず、運営経費の面から全国規模でリーグ維持ができず東西分割され、有料開催時の施設使用料に見合う入場料を見込めないという理由で入場無料で開催していたこともありました。
今でも無料開催の試合は多いですが、有料開催の試合もプロ選手もでてきています。



もう選手たちはクラブに帰ってこれからのこと・・・まずはなでしこリーグの再開に備える時期ですから、この先に向かって思うことを。

まずは女子サッカー界のこれからについて。10年前は1万人だった登録人口がこの10年近くで2万5千人にまで増えましたが、まだまだ少ないです。
今回の快挙がきっかけになって、もっとプレーヤーが増えて、もっといろんなタイプの選手がでてきて、女子サッカーの強国としての地位が確かになればいいなと思います。

日本サッカー協会の小倉会長はコメントで「日本で女子W杯を開いたときに澤に大会委員長を務めてもらいたい」と言っていましたが、
その澤選手がまだ現役かもしれない2019年のW杯開催を招致・実現できないものでしょうか。

男子サッカーにも効果はあるでしょう。日本サッカー界という大家族を食わせているのは言うまでもなく「お兄ちゃん」のA代表ですが、
「妹は王者になったのにお兄ちゃんはベスト16どまり?」というプレッシャーは当然かかるでしょうし、男子のサッカーでもショートパスの連続を追求するトレンドがより強くなるでしょう。


一方で、女子サッカーのトップの選手たちはこれから2つのことに取り掛かります。
一つは彼らの日常であるクラブチームでの「なでしこリーグ」等のリーグ戦、もう一つは来年のロンドン五輪の最終予選。

今の国内女子サッカーのトップリーグである「なでしこリーグ」には、しばらくの間はものすごい注目が集まることでしょう。
クラブによってはウェブサイトがアクセス集中で閲覧困難なところもあったくらいですから。この注目が長く続いて、選手たちの支えがより大きくなるといいなと思います。
また、ちまたで、「今年のなでしこの優勝はどこどこだよ」「今年のなでしこの得点王はだれだれだよ」というような会話が増えればいいなと思います。

そして、アジアから五輪本選へ行けるのはわずか2チームというとても狭き枠(本選は全12チーム)。しかも、予選開催地は中国。
しかも、日本はまだアジア王者になったことがありません。今回のW杯はアジア第3代表で出場しました。それだけアジアの戦いは厳しいのです。
現場の選手やスタッフの方々が油断することはないでしょうが、私も含めた周り(含むマスコミ)の皆が浮かれることなくアジアの激戦の突破の後押しをして、
五輪本選でもう一度世界になでしこのサッカーを見せることを実現させたいものです!



(記者会見の映像)
http://www.jfa.or.jp/jfatv/index.html?CategoryID=10&MovieID=696
(澤選手の記者会見・テキスト)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110719-00000021-spnavi-socc
(佐々木監督の記者会見・テキスト)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110719-00000020-spnavi-socc
(なでしこリーグの公式サイト)
http://www.nadeshikoleague.jp/
(なでしこジャパンの全体スケジュール)
http://www.jfa.or.jp/national_team/2011/nadeshiko/20110717/index.html
(女子サッカーあれこれ)
http://www.jfa.or.jp/nadeshiko_vision/faq/


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