6月21日(火)、夜23時、奧さんにさんに見送られて東北旅へ出発。
26日に帰宅の予定。
東名、圏央道を経て東北道の佐野SAで車中泊。124キロ。
■2022年6月22日 旅の1日目
西那須野ICで降り、そのまま400号線を塩原温泉へと向かう。
その後どうなったか気になったので福渡温泉に行ってみた。
岩の湯は落石の危険、ということで閉鎖中。
渓流を眺めながら入る風情ある露天風呂だったのにとても残念だ。
そしてもうひとつの不動ノ湯。こちらも湯が空で使えない状態。
注意書きには8月限定で開けると書いてある。
その代わりに近くに足湯ができていた。地元有志がつくったとか。
この閉鎖に至った理由だが、数年前、ここでAV撮影をしたことによるとのことだ。
本当に温泉愛好家には迷惑な話しである。

ここで8年前の2014年に来た時の写真を載せてみよう。

渓流を眺めながら湯を楽しめる岩の湯

風情ある岩の湯

岩の湯から渓流沿いに5分歩くと・・

ヒョウタン型の湯船に湯が注ぎ込む不動ノ湯 今は湯船は空っぽで落ち葉が・・
どこか温泉はないかいな、と探していたら近くに「湯っぽの里」のあることが分かった。
円形の建物に沿ってぐるりと足湯がある。足湯専門の施設だった。
どおりで入浴料が100円なわけだ。
やはりちゃんと温泉に入りたいので、備え付けの観光パンフで探してみると、
この先の紅葉ラインの途中にいくつかの共同風呂があることが分かった。
15分ほど山道を登っていくと、ほんのりと硫黄臭がしてきた。温泉は近いようだ。
道沿いに旅館や土産物屋が並ぶやや開けた場所にでた。ここが新湯温泉のようだ。
正式には新湯共同浴場といい、3箇所ある。
そのうち「寺の湯」と「むじなの湯」に入った(料金いずれも300円)。
どちらも熱い湯で硫黄泉のため白く濁っている。
とても熱い湯なのだが我慢しているうちに慣れてくる。
このあともうひとつ。
福島県南会津町山口村「道の駅きらら289」の中にある山口温泉に入る(700円)。
ここの温泉は41度の塩化物泉でやや茶色をしている。
会津若松市の日光街道沿いにある「芦ノ牧温泉ドライブ温泉」。
ここにも立ち寄ったが夕方6時過ぎだったため閉館したあと。残念、次の機会で・・。
建物は昭和の匂いがする古びたドライブインだった。
20時、今宵の宿、東横イン・会津若松に到着。
夕食は回転寿司のスシローで済ませた。
こうして1日目が終わった。390キロ
■2022年6月23日 旅の2日目
ホテルを7時20分出発。目的地は雄国沼湿原。
旅の目的の一つがこの湿原のニッコーキスゲだ。
この季節、マイカー規制しているので萩平駐車場に駐める。
ここから金澤峠までシャトル便バスが出ている(往復1200円)。
8時35分バス出発。乗客は10人。意外と少ない。
細くて急な林道カーブをうまくかわして高度をあげていく。
ときには小枝が窓を叩き、くねくね道路に少し酔ってしまいそうになった。
20分後、峠に到着。右に喜多方市の町、左に湿原が眺望できる。
金澤峠の展望台からこれから歩く雄国沼湿原がよく見える。
「熊に注意」の看板を横目に湿原に続く道を降りていく。
山ツツジの木立のなかからハルゼミの合唱が聞こえる。
この時季の東北、北海道でよく耳にする。初夏の風物詩といえる。
湿原には人がひとりだけ。ほぼ独り占め状態。
キスゲ、ツツジ、ワタスゲが見頃を迎えている。
ついつい写真を撮ってしまう。
曇り空の涼しい空気につつまれ、静かな散策を楽しむ。
・・・

10時20分、シャトルバスで金澤峠を出発。
20分後、萩平駐車場に到着。12時、いつも行く「来夢」の喜多方ラーメンでお昼。
今宵の宿は福島駅前なので直行するには時間が早すぎる。
カーカビの周辺情報の検索機能で温泉を探すと、
喜多方市から北に二十分ほどの「夢の森温泉」のあることが分かった。
■夢の森温泉
クルマで10分で到着。料金300円と安い。
畳の広い休憩室もあってなかなかにいい。
温泉は透明な湯だ。
天気がいいので露天風呂が気持ちがいい。
陽を浴びながら入る温泉は最高だ。
■小野川温泉 ~共同浴場と極上の野天風呂~
そしてもうひとつ立ち寄ったのがが小野川温泉。
道沿いに小野川温泉という標識をみてしまったので、立寄り道 !! ということになった。
実はこれがなかなかいい温泉だった。
ところで、
これは私流の情報収集法なのだが、道の駅などでパンフを手に入れ、温泉や名所旧跡、
おすすめスポットを探す、ともかく現地の人に訊いて、教えてもらうことに尽きる。
そして道路を走りながらキョロキョロして沿道にある標識情報を探す。
○○観音、○○寺、○○の滝、○○温泉・・とか道路沿いに標識が立っている。
これが案外役に立つ。寄り道情報源のひとつなのだ。
ところで小野川温泉はとても小さな湯の町だ。古い旅館のたたずまいが旅情をかきたてる。
小野小町がこの温泉で体を癒やしたとか。「尼湯」という共同湯に入った(200円)。
小さな湯舟には先客のおじさんが二人。
白い湯の華が湯船の底に沈んでいる。
どんどん熱い湯が溢れ出る。
それにしても熱い。熱いのを我慢する。多分45℃はあるだろう。
ジッとして身体の表面が熱さに同化するのを待つ。動くと熱さが襲ってくる。
湯船の底に白い湯の華が薄く削った昆布のようにゆらゆらしている。
すると地元のおじさん、備え付けの巨大なスポイトを取り出し、湯の華を吸い上げ始めた。
太さ直径10センチ、長さ1メートルほどの塩ビ製だろう。
器用な人の手作り作品に、なるほどなぁ、感心してしまった。
さっぱりとした気分で外に出て観光案内板を見ていたら、
川沿いのホタル公園に「露天風呂」があることを発見!!。
さっそく探検に行くことにした。
橋を渡った左側に、二つ露天風呂があった。
手を入れてみると、手前が熱めで向こう側の風呂がぬるめだ。
これはまさに入りごろである。
湯船の真ん中にある壷から温泉が湧きあがっている。
脱衣場も囲いもない、あけすけの造りである。
対岸の土手や民家からは丸見えだが、エイやぁ~と裸でドボン!
川のせせらぎ、鳥の声を聞き、夕方の涼しい空気を吸いながら湯をたのしむ。
思わず体験できた最高の野天湯であった。
夕方4時10分、出発。
米沢北IC から東北中央道へ。福島の大笹ICまで約30キロが無料区間となっている。
福島、米沢間を結ぶ大事な路線なのでけっこう交通量がある。
今夜の泊りは福島駅前の東横イン。530キロ

湯を独り占め