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温泉めぐり紀行

メタセコイア並木(滋賀県 2025年5月)

1011.大垣、醒ヶ井、彦根

2023-06-06 | 旅の空

昨夜、自宅を出発し足柄SAで仮眠。そして今、彦根のホテルでこれを書いている。

かれこれ約420キロを走った。
先ずは大垣で「奥の細道むすびの地記念館」を訪ねた。
名誉館長である俳人の黛まどかさんが奥の細道の名勝地に足をはこび、芭蕉の句を朗読・案内するビデオシアターはとても良くできている。
奥の細道の全行程を鳥瞰的にGoogleEarthでみせるなど展示法にも工夫がある。
以前も見たはずなのにビデオシアターを3巻も見てしまった。
やはりこの記念館は秀逸である。
 




 
そして次に訪ねたのは醒ヶ井宿。きれいな用水と花たち。
こちら方面に来たら寄らずにはいられない名所である。
花を手入れしていたおばちゃん。
 
  あそこの神社の岩の下から湧いてるんです。
  年に3回くらいこの辺のみんなでさらって掃除してます。
  昔はこの水で洗いものしたもんだけど今は脇を名神高速が走ってるので
  雨水が染みこんで来るので飲み水にも使ってないですね
 
 
じっくりと写真を撮って楽しんだあと、
今回の旅の目的地のひとつ、彦根市の曽根沼公園に向かった。
 
 






梅花藻
 
 
曽根沼の駐車場から歩いて5分。
ついに見てみたかった気根を見つけた。
土から空中へと伸びるすがたは異形そのもので可愛らしくもある。
イチョウの垂乳根は枝から土中に向かって垂れ下がるのだが、この木は逆向き。
樹種はカラマツのようだ。
 
曽根沼畔はキャンプサイトとして誰でも無料で利用できる。
この日は二組のソロキャンプを見かけた。
もし宿がとれなかったらここでキャンプしようかと思ってたほど雰囲気がよい。
 
午後7時、ホテルに到着。先ずはビールで乾杯🍻。
部屋から夕景色を楽しむ。正面にライトアップの大垣城がみえた
 
 
 

 



 





1007.春の福島・サクラめぐり

2023-04-18 | 旅の空

横浜ではとっくに満開を過ぎてしまった桜🌸。東北・福島へ2泊3日のクルマ旅に出かけることにした。

調べてみると福島県・三春の滝桜は散ちりはじめだという。
でもまぁ、あの桜だけでも咲いててくれたら嬉しい。
福島県田村市の「小沢の桜」である。

前日、14時に家を出発し、東北道の那須高原SAで仮眠。
8時、須賀川ICを降り、セブンイレブンでコーヒーとサンドイッチの朝飯。
東北道沿いの桜は既に葉桜だし、この辺りも似たような感じだ。
小沢の桜はどうなんだろう・・期待と不安が入り交じる。

五百目の名水で一服。10リットルタンクに汲む。
ここは去年、偶然に見つけた名水だ。柔らかい湧水である。
紅しだれ桜で有名な地蔵桜に立ち寄ったが、やはりピークは過ぎてる。
この辺り一帯のしだれ桜は終わりを告げている。
期待と不安が行ったり来たり。
救いは花桃、レンギョウなどが咲いていたことだ。
地蔵桜に到着するちょっと手前にパッと明るい場所があった。


  


ピークを過ぎていた地蔵桜

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

しかし、小沢の桜は待っていてくれた。
足元の菜の花とともに咲き誇っているではないか。
よかったぁ、ホッとしながらシャッターを切る。

画になる桜スポットなので駐車場に次々と車がやってくる。
マイクロバスからは一眼レフを構えたオジサン、オバサン達がゾロゾロと出てきた。写真愛好家たちなのかもしれない。
映画「恋の恋」のロケ地である。

撮影に満足した頃、いよいよ雨が降ってきた。時刻は13時50分。
このあと訪ねた、合戦場の桜、霞ケ城公園の桜・・いずれも終わり。
あと一週間早ければ見頃だったかも。

小沢の桜

雨の霞ケ城公園

 合戦場の桜も既に散り終わり

・・・・・・・・・・・・・・・・

福島に来たら何時も立ち寄る信夫山の岩屋観音
岩に刻まれた観音像はますます風化が進んでるようにみえる。

     

これは、おととしの6月、岩屋観音を訪ねたときの1枚。

なんと観音像の顔が地面に剥がれ落ちていた。
割れなかったのが幸いだった。

直ぐに福島市の教育委員会へ連絡した。
顔像を接着剤か何かでくっつけたようだが、お面を被ってるみたいで、不自然さは否めない。

翌日、土湯温泉の帰りに四季の森を訪ねた。雑木林をぬうように流れる小川の雰囲気が好きでまた来てしまった。(動画 Googleドライブ)
カタクリの群落を発見。腹ばいになって写真を撮らせてもらった。


夕方4時半、普門院を訪ねた。
ここには平安時代から歌枕として有名な文知摺石がある。
高さ2メートル、幅3メートルの巨岩である。石の表面に草葉を置き、その上に布を載せて摺るともじり乱れた模様が表れる。
こうして染め付けた布を当時の公家が愛用していたという。

みちのくの信夫文知摺誰ゆえに乱れそめにし我ならなくに
                      (源 融 ; みなもとのとおる)

みちのくの忍ぶもぢずり忍びつつ色には出でじ乱れもぞする
                      (寂念法師)

元禄2年(1689年)、5月1日にこの地を訪ねた松尾芭蕉は次の句を詠んでいる。

早苗とる手もとや昔しのぶ摺

文知摺石から急な石段を登っていくと、文化9年(1812年)に造られた多宝塔に行き当たる。
下から見あげる姿がとても調和が取れていて美しい。
私の好きな建造物のひとつである。しだれ桜が彩りとなっている。
閉館時間の5時近くまで散策してしまった。

夜、ホテルの部屋でくつろいでると福島テレビが観音寺川桜祭りを報道していた。なんとサクラ、満開じゃないか!。

観音寺川ってどこかいな、とスマホで調べてみた。
猪苗代磐梯高原ICに近い場所のようだ。

4月14日、10時。観音寺桜祭り会場に到着。快晴。
駐車場が分からないので駅前に駐める。
人出が多い。皆さん、たぶん昨日のTVを見たのではないだろうか。

観音寺川の水は透明ですごくきれいだ。
両側の土手にソメイヨシノなどがまさに満開 (動画 : Googlesドライブ)

桜は土地や季節でこんなにも開花が違うものなんだと知る。


磐梯山が目の前

このあと喜多方に移動し、喜多方ラーメンでお腹を満たしたあと
日中線のしだれ桜並木」(動画 Googleドライブ)を見た。
廃線跡地にしだれ桜を3キロ渡って植えられている。
少しピークを過ぎた感もあるが見応えはあった。



994 東北旅 Ⅵ (最終日)

2022-09-24 | 旅の空
19日(月)に始まったくるま旅も今日24日(土)が最終日。

今の時刻10時10分。

福島県国見町の「道の駅」まで来た。ずっと4号線。
 
途中で宮城県銘菓の三色最中と萩の月、そして笹蒲を購入。
 
国見の道の駅では福島産の桃を4個買ったあと眠くなってきたので仮眠。
 
 
 
朝7時40分にホテルを出発。どこに寄り道しようかと考えてると、
 
まず浮かんだのが名取市の藤原中将実方塚だ。
 
カーナビで調べるとホテルから13キロと意外と近い。先ずはここに決定。
 
これまで藤原中将実方については、さんざん記してきた。
 
しかしながら、調べれば調べるほど謎が深まっていく、というのが正直なところ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
まっ、それはそれとして仙台まで来ているので挨拶して帰ることにした、というわけ。
 
ヤブ蚊に刺されながらお墓に手を合わせる。
 
実方塚の前方は黄金色の稲穂がたれる田圃地帯。
 
畦に彼岸花が咲いていた。
 

 

 
国道4号線を走り続ける。雨はポツリ、ポツリという感じ。
 
11時40分、福島県に入り、桑折(こうり)市の「万正寺の大カヤ」に到着。
 
福島県指定天然記念物である。
 
案内板にはカヤの巨木としては国内随一の大きさと書いてある。
 
実がたくさん落ちている。
 
さっきから芳しい匂いがしていたのはこのカヤの実だ。
 
写真を撮り終え、さっきから実を拾っているオジサンに声をかけてみた。
 
これ食べられるんですか?
 
あぁ、たべられるよ、うまいよ、どっから来たの?
 
神奈川?  そりゃぁ遠いところから・、そしたら記念だからあんたも拾っていったらいい
 
なんとオジサン、
 
ビニール袋と手袋をクルマから取り出し、渡してくれた。
 
(えっ、いいんですかぁ、ありがとうございます)
 
ご好意に甘えて50個くらい拾い集めただろうか。
 
オジサンは食べ方も伝授してくれた。
 
一週間ほど干すと、殻が剥けるから中の実を取り出す、つぎに
 
フライパンで炒めて渋皮をとれば食べられるとのことだ。
 
(実がなるのは)9月23日って覚えておくといいよ。
 
おじさんは毎年この時季に拾いにくるんだとか。
 
 
話しをしてるうちにまたひとり拾う人が現れた。
 
地元の人の楽しみのひとつなのだろう。
 
 
 
大カヤ  幹回り8.7m   根回り9.2m  樹高16m    枝張り28m~29m 
 
アーモンドのようなカヤの実
 
 
 
国道4号線を離れ、14時10分、本宮ICからで東北自動車道に入る。
 
順調にクルマは流れている。
 
時刻は16時15分。都賀西方PAでひと休み。家まであと150キロほど
 
宇都宮を過ぎたあたりから青空が顔をみせ、陽がさしてきた。
 
東北道に渋滞はない。気温26℃。
 
19時30分、自宅到着。今日の走行距離444キロ(延べ1940キロ)
 
魚を焼くいい匂いがする。久しぶりに味わう家庭の夕餉。
 
食卓には鮭、マカロニサラダ、昆布の佃煮、厚揚げの煮付け、そして
 
ナスの熱い味噌汁が並んだ。
 
外食ばっかりだったので久しぶりに奧さんの手料理、家庭のご飯を食べた。
 
おいしいねぇ、やはりお家ご飯がいちばんだ。
 
 
■旅のまとめ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
期間 2022.9.19~9.24 6日間
 
走行距離 1940キロ
 
車両   N-BOX
 
主要道路 東北自動車道、三陸復興道路、東北中央自動車道(無料区間)、国道7号線、4号線
 
宿泊 ホテル5泊  
 
温泉 食堂いやさかの温泉(福島県矢吹町)
   美山富士の湯(福島県田村町)
   ますとの湯(岩手県大槌町)
   熊ノ沢温泉(青森県八戸市)
   蔦温泉(青森県十和田市)
   大鰐温泉大湯会館(青森県大鰐町)
   白山荘温泉(秋田県鹿角市)
   大湯温泉・荒瀬共同浴場(秋田県鹿角市)
   湯ノ岱温泉(秋田県北秋田市)
   ゆりんこ温泉(山形県酒田市)
   
巨樹 杉沢の大杉(福島県二本松市)
           あがりこ大王(秋田県にかほ市) 
   万正寺の大カヤ(福島県桑折市)
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 
そういえば福島市内の4号線を走ってたとき珍しい光景に出くわした。
軽トラックの荷台にヤギが乗っていた!!。
ローブで繋がれてるみたいだが、踏ん張ってるヤギについ笑ってしまった。
 
 



 

993 東北旅 Ⅴ

2022-09-23 | 旅の空

今日は秋田から仙台へ移動する。

ホテルの朝食後、秋田駅周辺を散歩。

宿泊したホテルはALVEという複合ビルの中にある。一階の広い空間は市民の憩いの場所に

なっているようだ。

新幹線が秋田に来る頃にすごい駅前再開発をしたんだと思う。

 
 



 
のんびりしてたので9時半発。7号線を走る。
 
象潟町で蚶満寺を参拝。
 
松尾芭蕉も訪ねた名刹である。
 
 
今日、23日は秋分の日。そのせいか墓参りに訪れる人が多いようだ。
 
蚶満寺の山門
 
 
山頂付近は雲で隠れているが町のどこからでも鳥海山がよくみえる。
 
ここまで来ていたら、どうしても素通りはできない。
 
鳥海山麓に分け入り、元滝と奇形ブナの巨木「アガリコ大王」を目指すことにしよう。
 
 
 
駐車場から700メートルほど渓流沿いに歩く。けっこう人は来ている。
 
気温がやや高めのせいだろう、元滝の渓流には川霧が発生していた。
 
滝といっても高さはないが水量がすごい。鳥海山の伏流水が創り出した絶景である。
 
 
鳥海山麓に向かってクルマで10分。中島台レクリエーションの森に到着。
 
中島台レクリエーションの森では、昔、奧さんと2泊ほどキャンプしたことがある。
 
雨で八合目辺りから引き返したけど一緒に鳥海山にも登ったし、森や湿原も散策した。
 
懐かしの場所でもある。
 
 
あの木の下にテントを張った
 
 
マイクロバスが1台、乗車が3台駐まっている。
 
意外と少ないが、曇りだからこんなものかも。
 
中島台レクリエーションの森からブナの樹林帯を進む。
 
奥に進むに連れて太いブナが迎えてくれる。樹肌が雨に濡れて美しい。
 
40分ほど奥へ奥へと登っていくと、ついにこの森の王者 アガリコ大王が姿を現した。
 
ぐるりと一周しながら写真を撮らせてもらう。
 
どこから見ても迫力満点の巨木だ。
 
 
 
雨がポツポツときた。
 
杖代わりにしていた傘をさし、どんどん木道を下る。
 
ここまで5人しか出会わなかったのは意外だった。
 
酒田市の日帰り温泉「ゆりんこ」で汗を流す。
 
帰りに近くに湧水場を発見。こういうときのためにポリタン(10L)を積んできた。
 
17時出発。
 
さぁ、あとは仙台のホテルまで走るだけだ。
 
 
仙台のホテルには20時到着。
 
秋田駅前から仙台駅前まで292キロ(延べ1496キロ)の走行だった。
 
 

元滝


川霧が発生している
 




奇形ブナのことをアガリコという



炭焼き釜の跡
アガリコ大王
 
 
湯ノ沢霊泉




992 東北旅 Ⅳ

2022-09-22 | 旅の空

青森駅前のホテルを出発。

秋晴れだ。

国道7号線を南下し、弘前市に近づくに連れて岩木山の姿が大きくなってきた。

ともあれ今日は温泉はしごの1日となった。


①大鰐温泉温泉会館
 湯船が二つ。透明な湯が適温。
 
②大湯温泉・白山荘
 アパートに後から温泉を引いたらしい。
 2メートル四方のコンクリート製湯船。深さ1はメートルほど。
 アパート温泉とでも命名しておこう。
 
③大湯温泉・荒瀬共同浴場
 熱い! とにかく熱い!
 まず掛け湯しなくちゃ、とオジサンからアドバイス。
 湯船の真下から55℃の源泉が沸いている。とにかく1秒くらいしか浸かってられない。
 番台のおばさんによると、脇を流れる川の水位があがるとさらに熱い湯が湧いて出てくると
 いう。
 
④湯ノ岱温泉
 楕円形の湯船にお爺さんがふたり。楽しそうに話してる。でもほとんど聞き取れないし分か
 らない。かろうじて国葬とかエリザベス女王とかは聞きとれたが秋田弁は難しい。
 
これ以外の温泉で訪ねてはみたものの入れなかった湯がふたつ。
 
八九郎温泉はコロナ対策により部外者は当面、入浴不可だったし、
 
毛馬内七滝温泉は今日が定休日で入れなかった。
 
今日は秋田駅前のホテル泊。
 
今日の走行距離244キロ(延べ1204キロ)
 
ところで
今日は悲しい知らせが。
息子の野球部OB会会長のKさんが亡くなったという知らせが奥さんからあった。
彼とはいろんな思い出のある人だった。来週の通夜、告別式に行くつもりだ。
 
 

岩木山

白い☁が面白い

大鰐温泉

大湯温泉・白山荘

大湯温泉・荒瀬共同浴場

湯ノ岱温泉

今日の締めくくり
 
・・・・・・・・・
 

畑の一画にある八九郎温泉

以前は入れたのに残念だ

毛馬内七滝温泉は定休日だった


 


991 東北旅 Ⅲ

2022-09-21 | 旅の空

ことしも来た「蔦温泉」。

ブナ原生林に囲まれた一軒屋宿である。

吉田拓郎の「旅の宿」を聴くと自然にこの蔦温泉が想い浮かんでしまう。

とにかく宿の風情がいい。
 
もちろん2つある温泉,久安の湯と泉響の湯もすばらしい。
 
湯船が源泉の上にあるので足元から生まれたての温泉が湧いている。
 
宿では「源泉湧き流し」と呼んでいる。
 
全身をやわらかく包みこむ湯が何とも心地よい。
 
日帰り入浴は10時〜15時。
 
宿から5分ほど歩くと蔦沼に出る。
 
10月中旬には紅葉が見頃を迎える。そのころは観光客で大混雑する。
 
ここから1時間半ほどかけてブナ林周遊路を散策した。
 
樹齢数百年と思われるブナのマザーツリーがむかえてくれる。
 
この森にはブナに混じってトチの巨木も棲んでいる。
 
その脚元には栗にそっくりなトチの実がたくさん落ちている。
 
ときおり現れる沼が目を楽しませてくれる。
 
クマ注意の看板があったのでクマ避けにずっと鈴を鳴らしていた。
 
蔦温泉を出発。
 
酸ヶ湯温泉ま18キロ。広大なブナの二次林の中を走る。
 
八甲田周辺は紅葉には未だ早いようだ。
 
途中、睡蓮沼から八甲田連峰を見る。気温13℃。さすがに半袖は寒い。
 
八甲田山には谷地温泉、猿倉温泉そして酸ヶ湯温泉がある。
 
どれも名湯だが湯あたりしそうなので今回はパス。
 
今宵の宿は新青森駅前のホテル。
 
八戸からここまで約70キロ。
 
八甲田山麓を味わった今日のコースはこの3日間で一番短い距離となった。
 
今日の走行距離106キロ(延べ960キロ)。
 

 
ブナの巨木

蔦沼



トチの実

トチの木 巨木だ

蔦沼
蔦温泉旅館


蔦温泉旅館の休憩室

ブナ二次林をいく

睡蓮沼から高田大岳
 
 




990 東北旅Ⅱ

2022-09-20 | 旅の空

三陸復興道路を利用して青森県八戸までやってきた。

8時に福島を出発したときは台風による強風で運転に気を使った>。
 
しかし夕方5時には台風が抜け、青森ではきれいな夕焼けが見られた。
 
ところで今日は二箇所の震災遺構を訪ねた。
 
ひとつめは多くの児童・先生たちが津波にさらわれた「大川小学校」。
 
「大川震災伝承館」が新しく建っていた。
 
写真・展示品で激しい被害状況を直感的に分かる工夫がなされている。
 
たとえば、津波が押し寄せた時間で止まった時計、校舎屋上で見つかった女子児童
 
のランドセル。持ち主の小学校4年生の子は未だ行方不明である。
 
胸が締めつけられる思いだ。
 
そして、つぎに訪ねたのは岩手県大槌町
 
街はずいぶん住宅が建ってきた。確実に街の賑わが取り戻りつつある。
 
そうそう、日帰り温泉施設「マスト」を発見した。入浴料660円。湯船は4つ。
 
さっぱりしたあとは再び三陸復興道路に戻って八戸駅前のホテルを目指す。
 
三陸復興道路は高速道路規格で造られている。
 
しかも無料なので北上するクルマ旅の場合はとても助かる。
 
1車線だが、ほぼ80キロ以上で走れる。
 
ただし、SAとか給油所は1箇所もないのでガス欠に注意だ。
 
今日の走行距離500キロ(延べ854キロ)。
 
 
 

大川震災伝承館



津波到達時刻

一輪車は子供たちに人気だった

ランドセルの教科書は奇跡的に汚れてない

津波の破壊力はすさまじい



大槌町

日帰り温泉マスト

青森県での夕焼け
 


989.東北旅 Ⅰ

2022-09-19 | 旅の空

福島駅前のホテルに泊まっている。

今朝,5時半に家を出発し、東名高速、環八、圏央道から東北道に入る。
 
台風14号の影響で天気が不安定で風が強い。
 
白河ICで降り、食堂「いやさか」でお昼ごはん。
 
食事客は無料の温泉♨でくつろぐ。
 
湯船から見上げると青空を次々とちぎれ雲が飛んでいく。
 
 
 
そして次の温泉♨は三春町の「美山富士の湯」。
 
小さな小さな温泉♨だ。隣の雑貨屋さんで料金を払う。
 
 
 
どちらの温泉も無色透明で気持ちのいい泉質だった。
 
道なりに杉沢の大杉を見物。巨木は威厳がある。
 
 
さてあすは何処へ行こうかな
 
今日の走行距離355キロ。
 







 
 



 








988.信州の夏休み~阿弥陀堂~

2022-08-24 | 旅の空

ひさしぶりねぇ、ここ来るの・・と奥さんが云う。

今いるのは長野県飯山市にある阿弥陀堂。

20年前に公開された映画「阿弥陀堂だより」で使われたセットのお堂だ。

8月20日、やっと取れた夏休みでやってきた。

月初めから半ばまで孫達一家の送迎やらお世話などで忙しかった。

前夜、車中泊した中央自動車道・諏訪湖SAを7時に出発。

当初は白馬・八方尾根に向かうはずだったが予報では天気が悪い。

なので急遽、予定変更し中野市の「ぽんぽこの湯」で寛ぐことに。

わたしもそう考えていたところ、と奧さんも同調し、話しは早い。

近くの飯山市には高橋まゆみ人形館もあるし、じゃぁ、その先の阿弥陀堂にも行って

みようということになった。

映画「阿弥陀堂だより」で使われたセットの阿弥陀堂はどうなってるだろう、という

興味も湧いた。

■映画「阿弥陀堂だより」のあらましは・・

大学病院に勤める医師の美智子(樋口可南子)と小説家の孝夫(寺尾聰)の夫婦。

流産をきっかけにパニック障害となった美智子。

仕事と生活に疲れきってしまった二人は孝夫の故郷である信州に移住する。

村人、恩師、子供らとの何気ないふれあい、阿弥陀堂に住むおうめばあさん(北林谷栄)との

温かいやりとり。大自然に息づくブナ林にこころ癒やされ、健康な自分を取り戻していく。

四季折々の飯山の風景を織り交ぜながら夫婦愛が描かれる。

■この映画を観たのは2002年。ちょうど20年前だ。

当時の私は、映画の美智子と同様、激務から体調を崩し、都内築地の聖路加病院に入院中だった。

単調な病院生活に飽きてしまい

ベッドを抜け出した。

上野界隈を歩いていたとき、上映中のこの映画をみかけた。

映像の美しさ、山村の風景、夫婦の慈しみあう姿、映像に奥行きを与える加古隆の音楽。

どれもこれもが心にしみてくる作品であった。

病院に戻ると、職場の総務部長が見舞いに来て、しばらく待っていたと看護師から聞いた。

これはちょっぴりまずかったなぁと反省したが後の祭り。

来るなんて知らないし、まぁ、しょうがないよなぁと開き直ってしまうところが私の性分だ。

阿弥陀堂は千曲川を望む小高い場所に建っている。

坂を登っていくと、廃墟になってるんじゃないかという懸念はすっとび、

長い年月を経て山村風景の一部となり、周囲の木立に溶け込んでいた。健在でよかった。

お堂の戸を開けると、ロケ当時の写真や見学者ノートが置いてある。

ペラペラとめくって拾い読みすると、こんなメモもあった。

数年ぶりに訪ねました。阿弥陀堂周辺を散策し樋口可南子の気分に浸りました

奧さんも何か書き込んでいる様子だ。

阿弥陀堂から千曲川を望む 美しい光景だ

  

■神戸のイチョウ

神戸と書いて「ごうど」と読む。神戸のイチョウは阿弥陀堂から近い。

たしか映画ではここで子供らと遊ぶシーンがあった。

樹高は30mを超え、堂々たる姿である。

 

▓高橋まゆみ人形館

飯山市はお寺と仏壇店の多い町。高橋まゆみ人形館は飯山市の中心街にある。

最初に来たのは多分10年以上前かもしれない。

野良着姿のじいちゃん、ばあちゃん、子供の表情が愛らしい。

著書から何枚か引用させてもらう。

  

 

人形館の喫茶コーナーでソフトクリームとコーヒーをいただく。美味しかった。

 

高橋まゆみ人形館

ポンポコの湯(間山温泉)は昨年リニューアルしておしゃれな温泉施設になった。

入館料450円というのもうれしい。

お昼を食べて、露天風呂に入り、畳みの休憩室で横になる。

奧さんは持参した本を読んでいる。

こういう時間を持てるなんてとても贅沢だわ、という。

そして、わたしって安上がりにできてるでしょ、ともいう。

 

今夜は松本駅前のホテル飯田に泊まる。Booking.comで予約した宿だ。

信州中野ICから上越自動車道に入り、長野自動車道を経由して松本ICで降りる。

6時頃、ホテル着。

部屋は五階。カーテンを開けると松本駅が目の前だ。

夕食を兼ねて近くの居酒屋で乾杯。さて明日の天気はどうだろうか。



983.福島・山形ツーリング(4) ヒメサユリ・石の湯

2022-06-29 | 旅の空

 

■旅の最終日

旅に出て好天に恵まれている。今日はいよいよ旅の最終日。自宅へ帰る。

7時40分 ホテル出発。ここまで延べ850キロ。

 

飯坂西ICから東北自動車道に入る。

午前中の目的地は南会津地方の高清水自然公園。ここのヒメサユリの群落を見に行く。

今の時期が見頃らしい。

 

カーナビに目的地をセットしてスタートしたのだが、

あとでこれがとんでもない山道を通るルートだったことが分かる。

郡山JCTから磐越自動車道に入り、会津坂下ICで降りる。

柳津・昭和線という国道410号へ誘導される。

これがなかなかの田舎道でたくさんの集落を越えていく。芋小屋なんて地名もある。

 

途中から土砂降りの雨が降り始め、まいったなぁ・・と思ってたのだが次第に止み始めて

高清水自然公園へ到着したときにはすっかり止んでしまった。

時間は10時30分、延べ走行距離は1015キロ。

 

入園料300円を払って園内へ。

ヒメサユリはなんとも可愛らしい花だ。興奮して何度も写真を撮る。

今日は日曜のせいもあって大勢の人が見にきている。

白樺と青空、夏雲と緑の高原。いいところだ。

ヒメサユリもよくこれだけ咲くものだ。

普段の手入れが行き届いてるのだろう。

イノシシに球根を食べられないように電気柵で周囲を囲っている。

 

11時40分、ぐるりと回ってきたあと受付の女性に訊いてみた。

これから駒止湿原に行ってみようと思うのですが

今はワタスゲがきれいですよ、という。

 

じゃぁこれから行ってみます、というと隣にいたおじさんが怪訝そうな表情でこういった。

ここら辺りじゃね、山には午前中にしか入らないのさ、午後になるとクマでるからね

事故が会ってからでは大変だし、できたら山には2人で入らないと

 

つまり、止めときなさいということだ。

素直に忠告にしたがって駒止湿原は諦めた。

 

 

 

■湯ノ花温泉 石湯

南会津地方にはなかなかユニークな温泉がある。

たとえば電気屋さんの中にある温泉(里の湯)。

ここは依然として福島県人以外は入浴不可のお知らせが貼ってある。

去年の10月に来たのだがその時と全く変わっていない。

 

というわけでその先の湯ノ花温泉「石湯」へ向かった。

湯ノ花温泉は旅館がポツポツとあるだけ。ひなびた温泉地だ。

昼時に到着したので蕎麦屋に入り「もり蕎麦」を注文。さっぱりした美味さ。

 

川沿いに歩いて行く。渓流釣りを楽しむ人がいる。

石湯へ行く。

誰もいない。

ゆっくり過ごせると思ったが源泉掛け流しの湯船、とにかく熱い、我慢して入れるレベル

ではない、火傷しちゃうくらいの激温だ。多分50度くらいじゃないか。

 

そこで水道からビニールホースが伸びてるのでこれでうすめることにした。

ただ、湯船本体に水をいれても適温になるとは思えないので隣の小さな湯だまりに

水を入れ、なんとか体を沈めた。

地方には個性的な温泉がたくさんあって楽しい。

 

・・・・・・・・

 

温泉(里の湯)がある電気屋さん

石湯

とてもじゃないが熱くて入れない  火傷してしまう

巨石が湯船に突き出しているので石湯というらしい

右側の小さな湯だまりに水道水を注いで入る

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

さて、今回の目的の一つであるサクランボも買ったし、あとは自宅へ帰るだけ。

その前に高崎に寄って娘夫婦とおばあちゃんのところへお土産を置いていこう。

自宅へは20時頃到着。

今日だけで550キロ走った。

総走行距離は1400キロ。

 

福島・山形旅のまとめをすると・・

■日 程  2022年6月21日~26日

■宿 泊  車中泊1 、ホテル4泊

■走行距離 1400キロ ホンダN-BOX

■温 泉  11箇所 

      新湯共同浴場・寺 湯、むじな湯 (那須塩原)
      山口温泉 (南会津)
      夢の森温泉(喜多方)
      小野川温泉・共同浴場 尼湯、野天風呂(米沢)
      赤湯温泉 湯こっと
      上山温泉 下大湯共同浴場
      寒河江温泉
      深掘温泉(大石田)
      湯の花温泉・共同浴場 石湯

■お 寺  慈恩寺(寒河江)  萬松寺(山形市)

 


 

 

 

 

 

 


982 福島山形ツーリング(3) 慈恩寺と四季の森

2022-06-25 | 旅の空

 

■旅の4日目 ~慈恩寺~

今朝はサクランボを買うのにひと仕事だった。

ホテル前のJA直営店アグリランドには九時の開店前にもう100人程が並んでいる。

開店と同時にサクランボコーナに殺到!

佐藤錦と紅秀峰を4箱買えたものの、この混雑ぶりには閉口した。

 

慈恩寺に参拝。
 
毎週土曜の夜にライトアップのイベントが催される。

是非みたいところだが今宵の宿は福島なので断念。

土曜なので参拝客がいつもより多いような気がする。
 
 
さらにクルマで30キロ北上。

大石田町の「まんきち」という蕎麦店でお昼とする。

ここは何年か前にきたことがある。
 
カーナビに登録済みなのでスムーズに来れた。
 
1鴨汁そばを注文。
 
名物の板蕎麦は見た目よりずっとボリュームがある。
 
食べ終わって外に出たら入店待ちの行列ができてる。
 
 
そして、次は
 
そば店の目の前にある温泉施設「あったまりランド深堀」へ直行!
 
うすい茶色の湯。
 
少し肌がヌルヌルする。
 
たぶんモール泉だろう。
 
 
 
 
 
慈恩寺
 
  
 
             
 あったまりランド深堀
 
 
 
 
■福島へ
 
山形は暑い。東蔵王で33度。クルマのエアコン入れっぱなし。
 
高畠ICから東北中央自動道に乗る。これで3回目だ。
 
片側1車線なので先行車両のスピードに依存した速度になってしまう。
 
 
大笹ICで降り、近くの道の駅でひと息つく。
 
備え付けのパンフレットをみて「四季の森」に立ち寄ることにした。
 
ここは朝ドラ「エール」のロケ地でもあったとのこと。
 
およそ30分で到着。森林公園というたたずまいだ。
 
自然の木立や清流のせせらぎに包まれながら探索路を歩く。
 
 
敷地内にはレストランもあるし無料で利用できるキャンプ場もある。

テントの貸し出しもあるので機会があればぜひ利用してみたい。

ただ、「熊注意」の看板が気にかかるが・・・。

19時、今宵の宿の福島駅西口のホテルへむけて出発。850キロ
 
 
 
 
四季の森                 
 

鳥の鳴き声がする

 
   せせらぎの声
 


981 福島・山形ツーリング(2) 温泉三昧と藤原実方の墓

2022-06-24 | 旅の空

■旅の3日目 ~温泉3湯と藤原実方の墓~

今日24日は、再び東北中央自動車の無料高速区間を利用し米沢市へ入り、

国道13号線を北上して赤湯温泉にやってきた。

赤湯温泉には共同風呂がいくつもある。そのなかの「とわの湯」を訪ねた。

張り紙がしてある。

   新公衆浴場「赤湯温泉 湯こっと」の開業にあたり、とわの湯、あずまの湯は

   5月15日の営業をもって閉湯とさせていただきます。

新浴場のへの地図も書いてある。

その新共同浴場「湯こっと」(300円)は、6月5日にオープンしたばかり。
まだひと月も経っていない出来たてホヤホヤ。
建物もオシャレだ。天井も高いし、檜の香りがする。
明るくて気持ち良い温泉である。
寒河江までの通り道に上山温泉がある。
だまって素通りはできないので共同湯「下大湯」へ寄り道。
地元のおじさん達で賑わっている。
45℃前後の熱い温泉湯上がりはサッパリした感じ。





■藤原実方の菩提寺 萬松寺
話しは前後するが赤湯と上山のふたつも温泉に入ったし、あとは寒河江市のホテルへ行くだけだ。
寒河江への道は山形市内を通る。
そこで、以前行ったことがある萬松寺を再び訪ねてみることにした。
「863実方塚の謎」(2020.5.29)に取り上げたお寺である。
宮城県名取市の実方の墓はあれはウソ。
あの場所は実方の遺骸を火葬した場所にすぎないのさ。
火葬した場所をお墓とするんだったら全国どこでも墓だらけだろうって名取市長に文句を言ったのさ。でもNHKで放送しちゃったからなんて言い訳して、どうしょうもないバカだ。
今の世の中、何でも先に言ったもの勝ちみたいで腹が立つ。
とにかく「平家物語」を読んでみろといいたい。阿古屋の松を読めば、実方が萬松寺に埋葬されたとということが分かる。そういう出典を研究もしないであれこれいう輩が多くて困る
さっき、あんたが藤原実方の墓が三箇所あるのですがどう理解したらよろしいですか、と云ったろ。それ聞いてムカッときてな、そういう連中がとにかく多いんだ。
これはたまたま境内にいた坊主頭の人の話しである。
話しぶりや接し方をみると、東北人にありがちな意地っ張りで偏屈で意固地な性格
おおいに発揮している。
私の両親も東北人だし親戚も多いのでその気質は熟知しているつもりだが、
それにしても彼がどういう立場の方なのか存じ上げないが,
ものの云いかたや態度はNGもの。
藤原実方、阿古那姫も眉をひそめてるのではないか。
彼の人の言う「平家物語」を読んでみた。

平家物語 第二巻 第十七句 成親流罪・少将流罪 有木の別所 阿古屋の松の沙汰」(新潮日本古典集成)。
これを読む限り、藤原実方が阿古屋の松を探しているとき翁に松の所在地を教えてもらった
エピソードは書かれてはいるものの、実方の埋葬場所を示唆する記述はない。
やはり藤原実方の埋葬場所・墓所は依然として謎のままなのである。
そして今日3つ目の温泉が山形県寒河江市の温泉施設「ゆ〜チェリー」。
内風呂が二つに露天風呂がひとつ。それぞれ源泉が異なる3種の湯が楽しめる。

ホテルに併設されているので宿泊客は何回でも入れるのはありがたい。665キロ
 
 荒廃している山門
藤原実方の廟



980福島・山形ツーリング(1) 雄国沼湿原と野天風呂

2022-06-23 | 旅の空

 

6月21日(火)、夜23時、奧さんにさんに見送られて東北旅へ出発。

26日に帰宅の予定。

東名、圏央道を経て東北道の佐野SAで車中泊。124キロ。

 

■2022年6月22日 旅の1日目

西那須野ICで降り、そのまま400号線を塩原温泉へと向かう。

その後どうなったか気になったので福渡温泉に行ってみた。

岩の湯は落石の危険、ということで閉鎖中。

渓流を眺めながら入る風情ある露天風呂だったのにとても残念だ。

そしてもうひとつの不動ノ湯。こちらも湯が空で使えない状態。

注意書きには8月限定で開けると書いてある。

その代わりに近くに足湯ができていた。地元有志がつくったとか。

この閉鎖に至った理由だが、数年前、ここでAV撮影をしたことによるとのことだ。

本当に温泉愛好家には迷惑な話しである。

 

 ここで8年前の2014年に来た時の写真を載せてみよう。

 

渓流を眺めながら湯を楽しめる岩の湯

風情ある岩の湯

岩の湯から渓流沿いに5分歩くと・・

ヒョウタン型の湯船に湯が注ぎ込む不動ノ湯  今は湯船は空っぽで落ち葉が・・

 

どこか温泉はないかいな、と探していたら近くに「湯っぽの里」のあることが分かった。

円形の建物に沿ってぐるりと足湯がある。足湯専門の施設だった。

どおりで入浴料が100円なわけだ。

やはりちゃんと温泉に入りたいので、備え付けの観光パンフで探してみると、

この先の紅葉ラインの途中にいくつかの共同風呂があることが分かった。

 

15分ほど山道を登っていくと、ほんのりと硫黄臭がしてきた。温泉は近いようだ。

道沿いに旅館や土産物屋が並ぶやや開けた場所にでた。ここが新湯温泉のようだ。

正式には新湯共同浴場といい、3箇所ある。

そのうち「寺の湯」と「むじなの湯」に入った(料金いずれも300円)。

どちらも熱い湯で硫黄泉のため白く濁っている。

とても熱い湯なのだが我慢しているうちに慣れてくる。

 

このあともうひとつ。

福島県南会津町山口村「道の駅きらら289」の中にある山口温泉に入る(700円)。

ここの温泉は41度の塩化物泉でやや茶色をしている。

会津若松市の日光街道沿いにある「芦ノ牧温泉ドライブ温泉」。

ここにも立ち寄ったが夕方6時過ぎだったため閉館したあと。残念、次の機会で・・。

建物は昭和の匂いがする古びたドライブインだった。

 

20時、今宵の宿、東横イン・会津若松に到着。

夕食は回転寿司のスシローで済ませた。

こうして1日目が終わった。390キロ

 

■2022年6月23日 旅の2日目

 

ホテルを7時20分出発。目的地は雄国沼湿原
 
旅の目的の一つがこの湿原のニッコーキスゲだ。
 
この季節、マイカー規制しているので萩平駐車場に駐める。
 
ここから金澤峠までシャトル便バスが出ている(往復1200円)。
 
 
8時35分バス出発。乗客は10人。意外と少ない。
 
細くて急な林道カーブをうまくかわして高度をあげていく。
 
ときには小枝が窓を叩き、くねくね道路に少し酔ってしまいそうになった。
 
20分後、峠に到着。右に喜多方市の町、左に湿原が眺望できる。
 
 
金澤峠の展望台からこれから歩く雄国沼湿原がよく見える。
 
「熊に注意」の看板を横目に湿原に続く道を降りていく。
 
山ツツジの木立のなかからハルゼミの合唱が聞こえる。
 
この時季の東北、北海道でよく耳にする。初夏の風物詩といえる。
 
 
湿原には人がひとりだけ。ほぼ独り占め状態。
 
キスゲ、ツツジ、ワタスゲが見頃を迎えている。
 
ついつい写真を撮ってしまう。
 
曇り空の涼しい空気につつまれ、静かな散策を楽しむ。
 
・・・
 
 











 
 
 
10時20分、シャトルバスで金澤峠を出発。
 
20分後、萩平駐車場に到着。12時、いつも行く「来夢」の喜多方ラーメンでお昼。
 
今宵の宿は福島駅前なので直行するには時間が早すぎる。
 
カーカビの周辺情報の検索機能で温泉を探すと、
 
喜多方市から北に二十分ほどの「夢の森温泉」のあることが分かった。
 
 
■夢の森温泉
 
クルマで10分で到着。料金300円と安い。
 
畳の広い休憩室もあってなかなかにいい。
 
温泉は透明な湯だ。
 
天気がいいので露天風呂が気持ちがいい。
 
陽を浴びながら入る温泉は最高だ。
 
 
 


  夢の森温泉 露天風呂
 
 
 
■小野川温泉 ~共同浴場と極上の野天風呂~
 
そしてもうひとつ立ち寄ったのがが小野川温泉
 
道沿いに小野川温泉という標識をみてしまったので、立寄り道 !! ということになった。
 
実はこれがなかなかいい温泉だった。
 
ところで、
 
これは私流の情報収集法なのだが、道の駅などでパンフを手に入れ、温泉や名所旧跡、
 
おすすめスポットを探す、ともかく現地の人に訊いて、教えてもらうことに尽きる。
 
そして道路を走りながらキョロキョロして沿道にある標識情報を探す。
 
○○観音、○○寺、○○の滝、○○温泉・・とか道路沿いに標識が立っている。
 
これが案外役に立つ。寄り道情報源のひとつなのだ。
 
 
 
 
ところで小野川温泉はとても小さな湯の町だ。古い旅館のたたずまいが旅情をかきたてる。
 
小野小町がこの温泉で体を癒やしたとか。「尼湯」という共同湯に入った(200円)。
 
小さな湯舟には先客のおじさんが二人。
 
白い湯の華が湯船の底に沈んでいる。
 
どんどん熱い湯が溢れ出る。
 
それにしても熱い。熱いのを我慢する。多分45℃はあるだろう。
 
ジッとして身体の表面が熱さに同化するのを待つ。動くと熱さが襲ってくる。
 
 
湯船の底に白い湯の華が薄く削った昆布のようにゆらゆらしている。
 
すると地元のおじさん、備え付けの巨大なスポイトを取り出し、湯の華を吸い上げ始めた。
 
太さ直径10センチ、長さ1メートルほどの塩ビ製だろう
 
器用な人の手作り作品に、なるほどなぁ、感心してしまった。
 
 
 
さっぱりとした気分で外に出て観光案内板を見ていたら、
 
川沿いのホタル公園に「露天風呂」があることを発見!!。
 
さっそく探検に行くことにした。
 
 
橋を渡った左側に、二つ露天風呂があった。
 
手を入れてみると、手前が熱めで向こう側の風呂がぬるめだ。
 
これはまさに入りごろである。
 
湯船の真ん中にある壷から温泉が湧きあがっている。
 
脱衣場も囲いもない、あけすけの造りである。
 
 
対岸の土手や民家からは丸見えだが、エイやぁ~と裸でドボン!
 
川のせせらぎ、鳥の声を聞き、夕方の涼しい空気を吸いながら湯をたのしむ。
 
思わず体験できた最高の野天湯であった。
 
 
夕方4時10分、出発。
 
米沢北IC から東北中央道へ。福島の大笹ICまで約30キロが無料区間となっている。
 
福島、米沢間を結ぶ大事な路線なのでけっこう交通量がある。
 
今夜の泊りは福島駅前の東横イン。530キロ
 
 
 
 
  

 


夜はホタルが飛ぶらしい

手前の露天風呂が熱い 向こう側のふろはややぬるめ


湯を独り占め
 
 





975.温泉♨ふたつ

2022-05-03 | 旅の空

奥さんの実家に行ってきた。

二泊三日の旅の間、沼田市の望郷の湯、埼玉県都幾川町の都幾川温泉に立ち寄った。
 
いずれも気持ちいい湯であった。
 
 
■望郷の湯
 
沼田は河岸段丘の上にある町。
 
利根川が台地に深い切れ込みをつくり渓谷となった。
 
望郷の湯の露天風呂は
 
深い渓谷を挟んで対岸の滝が見える絶好の場所にある。
 
熱めの湯が体に刺激を与えてくれる。
 
 
雨が降ってきた。予報どおりだ。
 
併設されている道の駅でイチゴを購入。
 
級品とシールが貼ってあり、お値段は380円。安い。
 
 
 
奧さんとおばあちゃんを待ってクルマで高崎へUターン。
 
いつも行く「いっちょう」で昼食。
 
ここはなにを食べても美味しい。
 
とくに寿司は本マグロを使っているので絶品だ。
 
 
 

望郷の湯



 
 
 
■都幾川温泉
 
庭の草取りをし、洗濯物を整理し、洗い物を済ませ、台所のゴミを袋に詰めて
 
クルマに積み込む。いつもだとこれに新聞の束が加わるのだが今回はなし。
 
おばあちゃんに見送られて昼前に出発。
 
登利平」でとり弁を買い、隣のスーパー「つるや」で奧さんはお土産用にお焼きを購入。
 
どっか、温泉にでも寄り道してみるかということになった。
 
こういう話し、我々夫婦は直ぐに決まる。
 
 
関越自動車道の高崎ICに入り、嵐山小川ICを降りて30分ほど。
 
 
この季節、新緑がきれいだ。
 
周囲の山々の濃い緑と明るい新緑のコントラストが目に優しい。
 
古民家を移設した建物なので落ち着いた雰囲気を醸し出している。
 
 
透明で無臭の温泉があふれ出る露天風呂。新緑を愛でながら入る風呂は気持ち良い。
 
 
近くの「慈光寺」は坂東三十三観音巡りの際に参拝した。
 
その時はこんな近くに温泉があるなんて知らなかった。
 
 
いいとここねぇ、このコースいいわねぇ  と奧さんはご満悦。
 
 
2時間近く滞在し、出発。
 
降ったり止んだり今日の天気は不安定だ。
 
JR八高線沿いに越生町、毛呂山町、日高市と地方道をはしり
 
圏央道の日高狭山ICに入る。
 
渋滞もなく走り、相模IC過ぎてから青空が広がった。
 
東名は混むので海老名ICで降りて帰宅。
 
 


都幾川温泉四季彩館


休憩室


足湯もある





973.解けた天寧寺の謎

2022-04-26 | 旅の空

■解けた謎

2022年3月27日、8時35分、ホテル発。

彦根の天寧寺を訪ねる。

五百羅漢で有名な天寧寺だが前から疑問に思っていることがあった。

詳しいことは「884.五百羅漢・天寧寺の謎(2020年9月16日) に記したが

要はこの寺を創建するきっかけとなった椿事の主人公、井伊直清の没年を知りたいのだ。

なぜか。

伊井直清絡みの椿事が明るみに出たのが1819年。ところがネットのWikipediaで調べると

没年は1811年となっている。この説をとると、椿事の際に直清はこの世にいないことになる。

これは変ではないか、ということだ。

ぜひとも没年の真実を知りたい。

9時、天寧寺に到着。

住職さん自らが羅漢堂の戸を開けてくれた。

不躾ではあるが上のような質問をさせてもらった。

良く調べていらっしゃるようなので、こちらでもお調べしましょう

連絡先を教えてくれますか、とおっしゃってくださった。

独りお堂の中に入る。

う~ん、なんという迫力だろうか。

五百羅漢さんがこっちを見つめている。

これまで3回ほど拝観させてもらっているが、そのたび厳粛な空気に身が引き締まる。

お堂を出ると、住職さんがやってきた。

さっきお渡しした手帳の紙に直清の没年月日を書いてきてくださった。

さっそく調べてくださったのだ。ありがたい。

それによると、直清の没年月日は文政8年(1825年)9月20日寂

椿事が判明した1819年に直清は28才の若者だったということが分かった。

これで、ようやく辻褄が合った。Wikipediaの情報が間違ってたということだ。

文献、原典にあたるということが大事です、映画や小説であたかもそれが真実であるかの

ように流布されがちです ですから原典を調べることです

これからちょっと用事があるので・・

ありがとうございました、これで長年の謎が解けました

と、あらためて住職の親切にお礼を述べた。

■羽島円空資料館

さて、今回の旅の最後の訪問先、岐阜羽島の円空資料館に向かう。

羽島は円空の生まれた地。

9時30分、天寧寺を出発。直ぐに彦根ICへ入る。

養老SAでミヤゲに赤福を購入。

10時15分 岐阜羽島IC降りる。

10時20分、羽島円空資料館に到着。客はわたし1人。

入館料400円。

入り口が分からずにウロウロしているとトイレからでできたおじさんが、

拝観ですか?ではその階段をあがって靴を脱いで入ってください

という。

中はとても狭い。

正面に円空作の十一面観音像が祭ってある。

時間ありますか?とおじさん。

はい、と答えると、それから延々と解説が始まった。

話しが止まらない、あれも、これも、知ってる限りの知識を総動員して解説に熱が入る。

あまりにいろいろと聞かされたのでほとんど覚えていない。

しかし本物の円空仏に出会えてよかった。

さぁてっと、あとは自宅まで一直線だ。カーナビは350キロとある。

なんとか明るいうちに着けるだろう。

風が強い。気温16度。

東名をひたすら走る。

12時15分 豊田上郷SA

13時25分 岡崎SA

17時05分 圏央道入る

自宅に着いたのが18時10分。総走行距離は2040キロになった。

無事に帰宅できて何より。

なかなかに充実した楽しい7日間のクルマ旅だった。

 

 



旅の大筋は以下のとおり。

■期 間   2022年3月20日~27日 (7泊8日)

■泊まり   車中泊1、ホテル2、YH2、その他2(四国健康村、梼原遊友館)

■走行距離   2042キロ  ■旅のクルマ  N-BOX

■温泉施設   道後温泉椿の湯(松山市)、さくらの湯(東温市)、 雲の上温泉(梼原町)

  白雪谷温泉ゆぴか(小野市)

■参拝した寺  浄土寺(兵庫県小野市)、竹居観音(香川県高松市)、東寺(京都市)、

        金閣寺(京都市)、義仲寺(滋賀県大津市)、天寧寺(滋賀県彦根市)

         霊山寺(1番)、志度寺(86番)、善通寺(75番)、浄瑠璃寺(46番)、 大寶寺(44番)

■参拝した神社  石鎚神社、伊曽乃神社

■出合った巨樹  千年杉(梼原町)、大谷のクス(須崎市)、加茂の大クス(東三好市)



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