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温泉めぐり紀行

メタセコイア並木(滋賀県 2025年5月)

1028.富良野の旅 (3/3)

2023-09-29 | 旅の空

2023年8月8日、北海道富良野旅の3日目。
2泊お世話になったペンション「じょう舎」のご主人と奥さんに見送られて出発。
9年ぶりの「じょう舎」さんだったが、こんどは一体いつ来れるだろうか。


今日夜の便で羽田に戻る。
それまであちこち巡り、ふたたび東神楽森林公園内の温泉施設で時間調整するつもり。
旭川空港まで20分くらいの距離だ。
相変わらず天気は良くないが、まぁ、これも旅というもの。

午前10時、富良野風景画館に到着。
名前が北海道風景画館に替わっている。
ここは画家、奥田修一さんの作品展示館である。

初めてここを訪れたのは2009年6月。
その14年前の初夏の風景をならべてみよう。
校庭一面に咲く花が迎えてくれた。

 




 

奥田さんの最近の画風は以前と比べて随分と変わってきた。
富良野に移住したばかりの初期のころは画に宗教性が色濃く漂い哲学的孤高を感じた。
しかし、今日見た画は孤独感が消えて明るい画調に変貌している。

開館直後だったこともあり客は私ら夫婦のみなので、奥田さんが一枚一枚の画について解説してくださった。


画の中に時間のながれを感じ取ってもらえれば・・と思います
厳冬期の
マイナス30度のなかで描いたときはさすがに身に堪えました。3日は寝込んじゃいます。
秋に埼玉で個展を開きますのでよろしければ案内状お送りします


以前、廊下に展示してあった亡母のデスマスクのスケッチなどはとり外され近作と入れ替わっていた。
見える心象風景が違ってきたんだろう。

風景画館は旧奈江小学校の木造校舎をそのまま利用している。
廊下や窓の拭き掃除をしている児童が目に浮かぶようだ。
そんな子どもたちと時の流れがつくった木の温もりがほんわりと伝わってくる。
その一角に喫茶コーナーがある。
窓ぎわの椅子に座り私はコーヒーを奥さんはハーブティーを注文。
奥田さん自らが豆を挽いて淹れてくれた。
ガラス戸の先でギンドロの葉がゆれている。
静かで贅沢なひとときもいただいた。

帰り際、入れ替わるように一人の女性が玄関から入ってきた。
駐車場には私たちのレンタカーとバイクのみ。
そのバイクをみると神戸ナンバーだった。

 

続いて後藤純夫美術館へ。昼食をとったあと、菊池農園に向かった。
ここの白ナスは柔らかくて 絶品ですよ、と
じょう舎の主人に奨められ、道順もおしえてもらった。

10年前、横浜から美瑛町に移住してきた菊池夫婦が農業を始めたのはご主人の強い夢であったようだ。
まだ30代のようなお二人だが子供さんは3人。
横浜のよしみでトウモロコシ、3種類のミニトマト、それと白ナスを購入。
トウモロコシは冷蔵の宅急便で送ってもらった。
着いたらまず生で食べてみてください、とご主人。

後日、自宅に届いたトウモロコシの皮をむき、
かじりつくと果実のような甘さが口いっぱいに広がった。

北の大地で農業に頑張っている二人へエールを送りたい。

 

 

風景画館の飼い猫  とっても人懐っこい

 

 

 

後藤純夫美術館

美術館では珍しい写真撮影OK

 

 

 

菊池農園で

レンタカー たしかTOYOTAのヤリス

農機具倉庫

白ナス 柔らかくて美味しい


 

 


1027.ふたたび東北へ

2023-09-26 | 旅の空

今年6月に続いて東北へ旅に出た。

2023年9月17日に出発、23日に帰ってきた。走行距離1865キロ。
ホテル2泊(東横イン福島駅前)

24時間スーパー銭湯1泊(ゆっこ盛岡)

車中泊3泊(羽生SA、石巻市・道の駅上品の郷、秋田県象潟町・道の駅ねむの丘)

温泉♨ (ほっとゆだ駅構内温泉)

日光市、那須町、福島市、岩沼市、多賀城市、塩竈市、大槌町、小袖ヶ浜、久慈市、盛岡市、花巻市、
象潟町、酒田市、鶴岡市に立ち寄る。

つまり栃木県、福島県、宮城県、岩手県、秋田県、山形県をグルリと周ってきた。

 

 

日光のカンマンガ淵の地蔵群           那須の殺生石

 

藤原中将実方の墓

 

上品の郷  全国でNo2の人気の道の駅 温泉があり常連の車中泊組が多い

岩手県大槌町  毎年のように定点観している、ずいぶんと家が建ってきた

 

大槌町浪板海岸の名店  昼に海鮮丼を奢る

 

岩手県小袖が浜  BSで再放送中の人気朝ドラ「あまちゃん」のロケ地

 

 

今宵は盛岡市の24時間営業のスーパー銭湯「ゆっこ」で今年6月以来2回目の泊り

 

花巻市の萬鉄五郎美術館で安野光雅展を観る

 

ほっとゆだ駅直結の温泉に入る。この日は猛烈な雨。

 

象潟の道の駅「ねむの丘」で車中泊。打ち寄せる波の音が一晩中していた。

 

象潟の名刹                  鳥海山

酒田市・玉すだれの滝 落差65メートル

鶴岡市・松ヶ岡開墾場(蚕小屋

 

修繕完了は来年9月以降

再び東横イン福島駅東口Ⅰに泊  駐車場は軽自動車のみ駐車可能

福島市東北(とうぎた)の赤そば

coffee time

やはり寄りたくなる二本松ドライブイン トラックドライバー、家族連れなどで満杯

 前回も食べた名物もつ煮定食 ごはんお替り自由


 


1026.  苗名滝

2023-09-02 | 旅の空
昨日は南信州り阿寺渓谷を訪ねた。
そして今日(2023年9月1日)は、長野道を北上し、お隣の新潟県妙高市までやってきた。
目的地は苗名滝
   
駐車場から400メートルほど登っていく。
道の脇には目移りするほどいろいろな高山植物が咲いている。
何年も見なかった花イカダがヒョイと顔を見せた。箱根で観察したとき以来だ。
葉のうえに花実がつく珍しい植物。


花いかだ


咲き終わりのオオハンゴウソウ

次第と道が急なこう配となり、息が切れてきたころ、
樹間から大きな滝の姿が現れた。落差50メートル。水量がすごい。
溶岩が固まってできた柱状節理がはっきりと見える。
動画、写真を満足するまで撮り続けた。
ところで、
この山深い場所にもオオハンゴウソウが棲息しているのには驚いた。
北海道ほどの繁茂ではないが、いずれ大繁殖するのではないかと心配である。

さて次はどこへ・・と思っていたところに「いもり池」の案内板が眼に入った。
環境省のビジターセンターがあり、その裏手に池が広がっていた
睡蓮の花が池一杯に咲いている。
ビジターセンターの中の展示物を見ていたら燕温泉に黄金の湯川原の湯という露天風呂があることが分かった。
  いもり池

赤倉温泉スキー場を横切り、山間部に入り徐々に林道の高度を上げていく。
スキー客相手の旅館が建ち並ぶ関温泉を通過し、曲がりくねった山道をさらに登り進む。
Y字路を左に曲がり、しばらく行くと一軒宿が現れ、その先の道には通行止めの柵が・・。
玄関で立ち話をしていた宿主に黄金の湯へ行きたいのですが・・と尋ねると
あぁ、この道じゃないよ、戻ってしばらく直進すると公衆トイレがあるからそこが駐車場になってるので、そこに駐めて温泉旅館の前を登ってくと案内板があるからわかるよ
急な道は重い体にはきつい。
何度も休みながらやっと黄金の湯に着いた。
簡素な脱衣所と小さな露天風呂。硫黄泉だ。白い湯の華がたっぷり漂っている。
先客は一人。
長野市内から来たという。40歳くらいだろうか。
話しをすると温泉はもとより好きだし、
最近は百城めぐり、西国33か所めぐりも始めたんだとか。
この間は熊野神宮と青岸渡寺(西国1番札所)に行ってきましたよ
西国33は入山料やら駐車場代、御朱印料などお金が掛かりすぎますね。
秩父33か所は歩いて廻ろうかなと思ってます
話しのうまが合いすぎて会話が途切れない。
このあと馬曲温泉か間山温泉に行く予定なんだというと
馬曲温泉は経営者の高齢化と施設老朽化のため今は休館中であること、
でも後継の経営者が現れそうなんでいずれ再開するんじゃないかとのことだ。
20年くらい前に上野で映画「阿弥陀堂だより」をみて以来、セットのお堂を何度も見に行ったことがあると話すと、私そのふもとの飯山で生まれ育ったんです、という。
まぁ、とにかく話は尽きない。風呂から上がり駐車場まである行く間も会話が途切れなかった。愉快な人であった。
ところで川原湯温泉は途中の吊橋が壊れて通行止めとなっているので行けない。

そして次の間山温泉ポンポコの湯へ向かった。

黄金の湯      駐車場から15分急登 湯の花いっぱいの硫黄泉




ポンポコの湯は高台にある


日が沈む


1024.富良野の旅 (2/3)

2023-08-27 | 旅の空

■旅の二日目

朝ごはん食べて車で出発。親子四人組はすでに出発したらしく車がない。
旭山動物園に行くとか云ってたから早めにでたんだろう。
レンタカーは1200ccのヤリス。普段は軽に乗ってるので乗り心地がいい。

ジェットコースターの道を味わいながらファーム富田に向かう。
やはりラベンダーは咲き終わっていた。
もう遅いだろうなとは想像はしてたがまったく咲いてはいなかった。
ファーム富田では花柄摘みの作業が行われていて、今年は例年より2週間ほど早く咲き終わってしまったという。
雨が振り始めた。
有名な場所なので次から次と大型観光バスが到着し、韓国からの観光客がどっと花畑に押し寄せてくる。


定番の朝食  自家製酵母パン、スパゲティ、卵焼き、自家製ヨーグルトなど


ジェットコースターの道


雨降りのファーム富田

今日は南富良野町の金山湖まで足を延ばす予定だ
その前に富良野岳山麓の「原始の泉」に立ち寄った。湧水量は豊富だ。
手ですくって飲む。冷たくて飲みやすい。ポリタンがあれば汲んで帰りたいくらい。
奥さんが、ここには以前来たことがあるという。
そういわれてみると、どっか記憶があるような・・たぶんあの時だ、山部でキャンプしたときかもしれない。

富良野市街でお昼ご飯をとろうと思ったのだが、ちょうど昼時のためどの店も行列をつくつて大混雑。
スマホで探したスープカレーの店に行ってみた。
店の様子見に行った奥さんが云うには席に案内できるまで3時間待ち!!だとか。
けっきょく富良野マルシェ近くの「熊ッ子ラーメン」でお腹を満たすことになった。


原始の泉

■14時、金山湖に到着


湖畔に広がる芝生、白樺の白い樹肌、紅葉前のナナカマドが美しい。
いつかここでキャンプを・・と心誘われるロケーションなのである。
たぶんキャンパーたち向けなのだろうが「かなやまこ保養センター」には入浴施設がある。温泉ではないがせっかくなので入ることにした。
湯上りの体に湖畔の風が気持ちいい。

駐車場に相模ナンバーのキャンピングカーから親子がおりてきた。
お風呂やってます?
えぇやってますよ、気持ちいいですよ

15時、国道38号線の来た道を戻る。あっ、キタキツネ!  と奥さんが叫んだ。
鋭い目つきでこちらを見つめながら恐れず車に寄ってくる。
餌をねだってる感じだ。
たぶん観光客に餌をもらって学習してしまったようだ。

      

■山部自然公園太陽の里キャンプ場

国道38号線で富良野へともどる途中、富良野町山部の「山部自然公園太陽の里キャンプ場」に寄り道した。
たぶん10年以上前だろうが、奥さんとここでテント生活をしたことがあった。
富良野岳山麓に登ったり、二日ほどのんびり過ごした。

食事は園内のレストランで済ませたりして省エネキャンプ生活を送っていた。
どちらかというと奥さんもアウトドア志向で温泉好き。
ふたりとも趣味のベクトルが同じ方向を向いてるので助かる。

そんななときたまたま富良野市街ではへそ祭りが開催されていた。
へその周りに顔を書いて町中をぐるぐるとにぎやかに練り歩く奇祭である。
道いっぱいにビールケースが敷かれている。

即席の椅子に腰掛けながらビールを飲んだり食べたり。
思い思いにまつりを楽しんでいる人々をみるとこちらも気分がウキウキしてくる。
クルマだけどまぁ一杯くらいは・・と気が大きくなってきたのだった。

■鳥沼公園

富良野市街から15分程度の距離に鳥沼公園がある

鳥沼公園は開拓以前の富良野盆地の原風景が残された希少な環境で、10haの園内には多種多様な動植物が生息している。

案内板にはそのように書いてある。沼は神秘的なたたずまいをみせていた。

■おいしい夕飯

シェフ、料理の腕あげたねぇ
おもわず口ずさんでしまったほど夕食時にテーブルに並んだ豚肉のソテー、これが実においしかった。肉のやわらかさにソースの香りが口中に広がり、脳内に快楽ホルモンが駆けめぐる。

前の晩から漬け込んでおくのがコツなんですよね。オープンしたてのころ、皆からこの料理の腕で大丈夫かいな、と心配されたんですけど少しずつ腕をあげてきましてね
やはりおかねをいただいてるものですから・・

昨日とは違う夕食を用意してくれたオーナーシェフの心遣いがうれしい。
今夜もサッポロクラシックを2本空けた。



1023. 富良野の旅 (1/3)

2023-08-25 | 旅の空

■旭川空港

2023年8月6日午前8時45分、ANA便は予定どおり旭川空港に降り立った。
天候は雨。しかもとんでもない土砂降り。寒い。

1時間半ほど前の羽田空港のムワッとした暑い空気がもはや懐かしい。
レンタカーで出発はしたものの、この雨じゃぁ景色を楽しむどころではない。

夕方までにペンションに着けばいいので、空港から15分ほどの
東神楽森林公園内の温泉施設「花神楽」で過ごすことにした。
2階の大広間に陣取り、わたしは湯へ。奥さんは読書。
土砂降りは一向に収まる気配がない。

ずいぶんと前のことになるが、この施設で甲子園の高校野球を観てたことがある。
駒沢大付属苫小牧高校の田中将大が決勝戦で早稲田実業相手に投げていた年だ。地元の人たちと熱くにTV応援していた。

そんなこともあって、空港でどこに行こうかな、と思案したとき
真っ先に「花神楽」のことが頭に浮かんだ。

雨の旭川空空

 

 


花神楽

温泉に入り、ごろりと横になって寝る。なんせ朝が早かったので眠い。
7時のフライトに間に合わせるため朝4時起きして始発電車に乗り込んだ。
羽田行きの直行バスがベイブリッジにさしかかったとき、
朝陽が東京湾に反射して眩しかったなぁ。


館内のレストランでお昼を食べ、2度目の温泉からあがっても雨は相変わらず降っている。
とりあえず出発し、美瑛の丘陵をドライブすることにした。

雨は小降りとなった。
前田真三の写真を展示する「拓真館」、新栄の丘、日の出公園など気の向くまま走る。

ドライブしていてすごく気になったことがある。
オオハンゴンソウがいたるところで大繁殖しているのだ。
筒状花がぽこりと出っ張っているので「でべそ草」の異名のある特定外来生物である。

北アメリカ原産で明治中期に鑑賞目的で導入されたキク科の多年草なのだが、この植物とても性質が悪い。というかその繁殖の能力と戦略がすさまじい。


根から他の植物を枯らす物質(アレロパシー物質)を分泌してほかの植物の生育を妨げ、繁殖範囲を拡大していく。また根の破片からも再生できるし種は土中で数年も生存する性質を持つ。しかも寒さや湿地に強い。
もはや植物界きっての最強インベーダーだとしかいいようがない。

かつて箱根でも繁殖し、ボランティアによって刈り取りが行われたが絶滅にまでは至っていない。


オオハンゴンソウ

そしてもうひとつ、
道端によく咲いていたのが「ノラニンジン(野良人参)」。
セリ科ニンジン属の二年草。この植物も外来種で原産地はヨーロッパ。
オオハンゴンソウと同じく既存の在来植物を駆逐する可能性のある植物として指定されている。
見た目は白い可愛い花だが、この植物が本州でも見られるようになったら、それはそれで問題だ。


ノラニンジンの花

■中富良野

ペンションに夕方5時過ぎに到着。
オーナーの奥さんが出迎えてくれた。9年ぶりの再会だ。
オーナーも元気そうで相変わらず若々しい。

あとで聞いたのだが、ここでペンションを初めて28年になるという。
私たち夫婦が初めて泊ったのは23年前。
以来、ずいぶんとお世話になった。
札幌在住だった長男の結婚式の帰りには、私ら夫婦、おばあちゃん、長女夫婦に次女たちで泊まらせてもらった。
富良野でキャンプしたときにはテントを預かってもらったこともある。

■今年の夏は変

ことしの北海道は異常ですね。
いつまでも梅雨みたいだし、一昨日なんかは線状降水帯ができて、すごい雨が降り続けましたしね。ことしはホント変ですよ。

オーナーの話しを聞きながらサッポロクラシックを飲む。
たしかに道のところどころに土砂を寄せた跡があって土砂降りを思わせた。

ペンションは丘の上に建っているので実に眺めがいい。
この眺めに惚れてペンションを始めたのにここにきて新たな懸念材料が浮上している様子。

附近の観光農園が中国資本に敷地の一部を売り払い、そこに中国人富裕層向けの豪華高層ホテルを建設する話しが持ちあがってるんだとか。
町はこの計画を歓迎しているという。

あの美しい丘陵に高層ホテルなんて・・。ニセコでは既に中国人だけを相手にするホテルが実現しているんで、ここもどうなることか。
もしそんなことになったらここに居る理由がないので・・

泊まり客は私ら2人にあともうひと組。ところが夕食時になっても着かない。あとでわかったのだが、松江から千歳空港までの直行便が遅れたらしい。
6時ころ、これからレンタカーで向かうとの連絡があり、とにかく食事とお風呂用意しているので向かって下さいとオーナーが伝えている。

翌朝、食事の時にお会いしたのだがご両親と息子、娘の計4人の親子だった。
子供さん達は二十歳くらいだろうか。
娘さんが以前、ここに泊ったことがあり、ぜひみんなで来たかったのだとか。
彼らも私らと同様に2連泊だ。

 



1021.クルマ旅最終日

2023-07-02 | 旅の空

週刊誌はもうこりごりだぁ。
それが出てから土日は普段の3倍もお客さんが来るようになったからね。
オーナーは喜んでるけどあたし達は忙しくてもう大変!
あのおばちゃんだって夜勤だったのにまだ残って手伝ってくれてるしね
厨房も配膳もここは年寄りばかりで手が回らないのよ
ちゃんとサービスができてなくて申し訳なくてね。
昔からのお客さんが懐かしくて来たよという人もいるし、
それにYouTubeみましたっていうお客さんも増えたねぇ。
募集しても人は集まらないし、ホント困った。
今日は目まいがするから休もうと思って
さっき「準備中」の張紙をしたとこ。
 (お大事にしてください)
はい、どうもありがと。

 

 

ここは福島県二本松市の国道4号線沿いにある
二本松バイパスドライブイン」。24時間営業の老舗の食堂である。

旅の最終日となった2023年7月1日。
石巻市の道の駅「上品の郷」を午前5時に出発、三陸道、東北道を利用し、
福島西IC を降りて4号線(上り)に入る。
今日の朝飯はあそこで決めていた。

午前9時20分、「二本松バイパスドライブイン」に到着。
朝のピークが過ぎているせいか客はまばら。
たくさんあるメニューのなかから「ホルモン定食」(750円)を注文。
料金前払い方式。

あらためて店内をみると、けっこう広い。
テーブル席の他に座敷の食卓で食べることもできる。
トラックドライバーの胃袋を満たしてきた創業50年の貫禄があちこちににじみ出ている。
風呂やサウナもあってドライバーには人気のようだ。

このドライブインについてはいろいろな人がYoutubeにアップしているが、
中でもこのYoutubeがイチ押し
従業員さんの調理の様子や客の様子が良く分かる。

 

 


ホルモン定食

 

 

モツの煮込みは軟らかくて美味い。
減塩中の私にも優しい味だ。
ご飯、味噌汁おかわり自由っていうのも嬉しいサービス。
ごはんがほんと美味しい。
でもご飯の盛りが多いので2杯目はちと無理。

実は6日前の25日にも立ち寄ったのだが
昼時のせいもあってすごく混雑していた。
時間がかかりそうなのでまたの機会と・・していた。
このドライブインのことは「週刊新潮」で読んで知っていたので
一度寄ってみようとマークしていた。


6日前の25日(日)昼時の様子

 

 

満腹になって店を出るとき、
ふと、スマホで撮った週刊新潮の記事をおばちゃんに見せた。
そうしたら、冒頭のような嘆き節になったいうわけ。

ドライブインそのものが見かけなくなりつつあるし、
昭和の絶滅危惧種といっていいだろう。
二本松バイパスドライブインは菅原文太主演の「トラック野郎」の
ロケ地にもなっている。

おばちゃん達も高齢化してるし、いつまで続けられるのか分からないが、
なんかホッとするオアシスのような場所であることは間違いない。
また、来きますからね。

再び東北自動車道に入る。
浦和料金所から外環道の大泉で降り、環八で東名に入って横浜町田ICへ。

今日は宮城県石巻市から約500キロの長い一日だった。
途中眠くなって何度もSAで仮眠。
家へ着く頃には雨はあがっていた。
こうして7日間のクルマ旅が終わりを迎えた。

■期  間  2023.6.25~7.1 6泊7日

■走行距離  1870Km

■宿  泊 東横イン福島駅東口Ⅰ (福島県福島市)
      肘折温泉 三春屋   (山形県大蔵村)
      道の駅象潟・ねむの丘 (車中泊:秋田県にかほ市)
      ゆっこ盛岡 :24時間営業スーパー銭湯 (岩手県盛岡市)
      道の駅「上品の郷」  (車中泊2泊:宮城県石巻市)

■温  泉 赤湯温泉湯こっと    (山形県南陽市)
      あったまりランド深掘り (山形県大石田町)
      肘折温泉・上ノ湯    (山形県大蔵村)
      道の駅おおうち・ぽぽろっこ (秋田県由利本荘市)
      道の駅雫石あねっこ : いで湯のさと橋場温泉  (岩手県雫石町)
      ゆっこ盛岡  (岩手県盛岡市)
      道の駅「上品の郷」ふたごの湯 (宮城県石巻市)

奥の細道の風景地LINEスタンプラリー訪問地

 6月の気比神社など8箇所に加え、今回で計16箇所をめぐったことになる。

      那須神社  栃木県大田原市
遊行柳   栃木県那須町
      黒塚の岩屋 福島県二本松市
      金鶏山   岩手県平泉町
      高 館   岩手県平泉町
      本合海   山形県新庄市
      三 崎   山形県遊佐町
      象 潟   秋田県にかほ市

 


 


1020.上品の郷に連泊

2023-06-30 | 旅の空
昨夜は熟睡した。良く知っている場所なので安心したせいだろうか、頭のアラーム警戒システムが解除されてぐっすり眠った。

7時、震災遺構の大川小学校へ。3度目かも。
生徒74人が亡くなり4人が行方不明。先生10名も殉職された

破壊された校舎を見るたび、子どもたち、きっと怖かったろうなと想像しては胸が痛む。

平泉、気仙沼と巡り、再び上品の郷に戻ってきた。
なんとここで2日目の車中泊でとなってしまった。

風呂からあがり、休憩室でこれを書いている。閉館の9時になったらクルマに戻ろう。
今日も天気は不安定、よく降った。
日曜日に出発したクルマ旅も
明日はいよいよ帰宅だ。

ここまで約1400キロ。

泊まりの内訳
ホテル(1)
旅館(1)
スーパー銭湯(1)
車中泊(3)



大川小学校



津波の破壊力

朝の北上川

動くホテルN−BOX





1019.上品の郷で車中泊

2023-06-29 | 旅の空
石巻市の道の駅、上品の郷(じょうぼんのさと)にいる。今夜の寝場所だ。
予定してた大船渡市の施設が余りにもぼろくて廃虚感オーラが全開。
ということで急きょ、ここに変更したというわけ。温泉も食事処もある。東北大震災のときボランティアの宿泊拠点として利用者が多かったという。
実は私も3〜4回、ここで車中泊している。東北旅行の中継基地としてお馴染みの場所なのだ。
5〜6台のキャンピングカーや徳島、広島、長岡とか他県ナンバーの車が停まってる。皆さん良く知っている様子だ。2022年、
じゃらんnetの調査によると全国の道の駅で上品の郷は第2位。人気なのだ。

今日の天気はとても不安定で午前はよく雨が降った。
岩手県住田町のめがね橋はなかなか撮影しがいのあるロケーションだった。

上品の郷には温泉「ふたごの湯」が併設されている。湯は黄土色でややしょっぱい。露天風呂もあり気持ちよく過ごせる。
午後9時に風呂は閉店。

さて風呂も入ったし、車に戻って寝床を作るとするか。












1018.スーパー銭湯に泊まる

2023-06-28 | 旅の空
「ゆっこ盛岡」でこれを書いている。
24時間営業のスーパー銭湯である。朝までプランを利用し、ここに泊まることに。
仮眠室、映画ルーム、マンガコーナーとかきれいな設備が充実している。想像以上に快適!。
風呂に入り、館内の中華レストランで夕食も食べたし、あとはのんびり寛いで寝るだけ。

今日は温泉2箇所。
秋田県大内の「ポポロッコ」、岩手県の「道の駅雫石・橋場温泉」。
車中泊した秋田県象潟の道の駅を出たのが7時。
先ずは車で5分ほどの蚶満寺を参拝。
松尾芭蕉も訪ねた名刹である。

象潟や雨に西施がねぶの花

無料で開放されている高速道路を利用し大内JCで降りる。
道の駅を発見。温泉♨がある。
これは入らねば!
熱い温泉がボ〜としていた頭の芯を覚ましてくれた。

ここ、何か来たことがあるような施設だなぁと感じていた。
スマホで調べたらやはり5年前の8月にここで車中泊していたのだ。
蒸し暑くて夜中に窓を全開して寝たことを思い出した。
ホントいろんなところで車中泊していることに呆れるやら驚くやら。

大仙市の唐松神社の杉並木を撮影し、角館の武家屋敷はクルマを流しながら拝見。
もちろん咲いてないが枝垂れサクラが黒塀とよくマッチしている。

いくつものトンネルを抜けて仙岩峠を越える。
秋田県から岩手県へ入ったらしい。
道の駅で再び湯に入る。
温泉♨があるとダメだ。
自然と足が向いてしまう。

そして今夜の宿、ゆっこ盛岡に午後7時に到着。
ともかく泊まれる場所が確保されてひと安心。

















武家屋敷

唐松神社の杉の巨木

唐松神社

ポポロッこ

蚶満寺

蚶満寺山門




1017. 象潟で車中泊

2023-06-27 | 旅の空
午前は晴れていたのに昼過ぎから雨。今週の東北は天気悪そう。

山形県酒田市の土門記念館でじっくりと写真を楽しみ、その後、象潟の元滝を訪ねた。
5時過ぎだったので用心のためクマ避けの鈴🔔を鳴らして撮影。

酒田へ向かう途中、幻想の森へ天然杉の巨木を見に行く。蛸の足のように伸びていく多幹型が特徴。
以前と比べ、天然杉の巨木たちは老木化が進み、やや生気に欠ける印象を持った。
それにしてもここへやってくるまでが大変。
最上川沿いの国道を離れ、未舗装の細いガタガタの砂利道を2キロほど登り続ける。そうしてどん詰まりの駐車スペースに辿り着く。

雨が止まない。
午後6:30、秋田県象潟の道の駅「ねむの丘」に到着。
眠くもあり今夜はここで車中泊することにした。
この場所での車中泊はたぶん3回目。
他県ナンバーの車がそこそこ泊まってるので安心。

ところが22時ころ猛烈な雨と風が襲ってきた。車体は揺れるし屋根を叩きつける雨音がやかましい。スマホで予報を見ると、あと30分ほどで治まるらしい。
参りました😅







土門記念館の周りは池

池の周囲にはアジサイが咲く



樹齢千年の巨大杉





1016.肘折温泉の朝市

2023-06-27 | 旅の空
山形県大蔵村の肘折温泉にいる。
今朝、ウグイスの声で目覚めた。5時なのにそうとう明るい。3階の部屋から下を覗くと地元のおばちゃんらが朝市の準備だ。

一昨日、横浜の自宅を10時に出て福島に一泊。

昨日は30度超えの暑いいち日だった。ここまで約500キロ。
クルマ独り旅、こっから先は宿の予約はない。
さて今日は何処まで行くのやら。









1015.旅の最終日

2023-06-10 | 旅の空

ホテル、9時出発。
昨日、松本のホテルに着いたのは午後8時頃。運転中、雨はずっと降り続いた。

ホテルを出て先ずは塩尻に近い道の駅「めぐみの里」に寄る。
このあたりの農産物で有名なのは長芋。
食堂の入り口に朝定食500円と書いてある。とろろ芋定食のことである。
朝、ホテルでしっかり食べてきたけど、食券をつい買ってしまった。
ご飯はおかわり自由とある。

さらさらと食べきってしまった。

 

 

午前11時20分、諏訪湖半に建つ「原田泰治美術館」を訪ねる。
昨年3月、81才で亡くなられた原田泰治を偲び、追悼展「原田泰治の世界」が開催中(4/21~ 8/27)だった。
1982年から朝日新聞日曜版に掲載された全作品、127点が展示されている。
一点一点の画には、その地に暮らす人々の営みと情景が鮮やかに描き出されている。
とても繊細で緻密な画である。
石のひとつひとつの色味や樹木や葉を詳細に描ききっている。
根気と忍耐の結晶のようでもある。

 

美術館から湖畔沿いに車で5分、片倉館の千人風呂に入る。
ちょうど地元の小学生たちが更衣室に入ってきた。
授業の一環なのか分からないが裸ん坊になって皆と温泉に入るなんて何と素敵なことだろうか。
いまは内風呂が主流だから裸で一緒に入ることは無いだろうから、友達、お兄さん、
年寄りの体付きやチンポを見ておくのは貴重な経験だ。

 

 


さて、あとは中央高速で帰るだけだ。
4日の夜に出発し、近江、敦賀、富山、松本をまわってきた。
自由気ままな愉快な旅であった。
数日前に静岡側から見た富士山を今度は裏側の甲府あたりから見るわけだ。
ぐるりと一周し、総走行距離は1340キロとなった。




 

 

 

 

 


1014. 旧友と

2023-06-08 | 旅の空

疲れがでたのかダラダラと起き出して遅い朝食をとり、出発したのが9時。


富山駅から海に向かうと岩瀬という街にでる。
むかし、北前船で交易で賑わった宿場町である。
ここに豪商だった馬場家と森家が現存し、公開されている。
明治初期、馬場家は富山市へ多額の寄付をし、富山第一高等学校を創設。
現在の富山大学の礎となった。
両家が隣り合わせの街並は宿場町の面影が色濃く残っている。
 
 









立山連峰

 
8号線をはしる。
滑川、魚津を過ぎ、入善町へと向かう。
この町に旧友が住んでいる。
50年近く前のことになる。彼は実家のある川崎からNEC入善工場へ入社した。
以来ずっと入善に住み続け、地元の女性と結婚した。
 
突然の訪問にも関わらず彼も奥さんも喜んでくれた。
 
 このひとには若い頃からたくさん楽しいことをもらったので、
 今度は私がそのお返しを・・と思ってます
 とにかく健康が何よりよねぇ 3年前に仕事(看護師)を辞めていまは
 この人のお世話に専念です 奧さんはお元気?  そう、忙しそうね
 
数年前、脳出血で体調を崩したと聞いたが、案外元気な様子に安心した。
中学生時代からの付き合いだからなぁ。
お互いここまでまずまず元気に過ごしてこられたことに感謝である。
 
ふたりに見送られて今宵の宿泊地、松本へ向かった。
今日、関東甲信越で梅雨入り。
糸魚川から白馬、栂池、大町、松本まで強い雨が降り続いた。
 
小谷の道の駅で温泉に入る。
鉄分の匂いのする薄茶色の温泉だ。松本まであと80キロ。
 
 








1012. コアジサイ咲く山門水源の森

2023-06-06 | 旅の空

朝の9時30分.山門水源の森・駐車場に到着。

彦根ICから北陸自動車道に入り、木之本ICを降りて8号線を北上。
管理小屋で入山届けを記入して歩きの開始。
3つのコースがあるが、私は沢沿いのコースを選択。
直ぐにコアジサイとササユリが待っていた。
あちらこちらに咲いている可憐な姿についつい何枚も写真を撮ってしまう。
 
  ここらは鹿の食害を防ぐためネットを張ってますが、見栄えが悪いので
  申しわけないです。
 
道の途でで出逢った山門水源の森の保護活動中のおじさんが
すまなそうに云う。
 
  ミツガシワを鹿に食べられてしまい復活するまで10年かかりましたよ。
  もう20年も行ってないですが尾瀬沼も鹿の食害に困ってるんですね。
  この先にコアジサイの群落がありますよ。ぜひ行ってみてください。
 















思いのほかアップダウンのあるコースだった。
ほぼ2時間で行ってきた。
次に向かったのは高島町のメタセコイア並木。
今日で2回目となるが美しい並木である。

写真撮りまくり!!。
近くのマキノ高原で昼食をとり、温泉♨で汗を流しくつろぐ。
露天風呂、独り占め。山歩きの疲れが吹き飛んでしまった。
 





15時30分、長浜市の大通寺にやってきた。大きいお寺だ。
拝観料500円を払い本堂内を見学。
ところで石道寺は土日のみの開館だった。残念ながら観音様には会えなかった。
 

大通寺





石道寺