入院受付窓口にて入院手続きを行う。受付機のボタンをおして受付シートをもらって呼ばれるのを待つ。入院を申し込む人、入院費を支払う人でざっと30~40人。一日中賑わっているから順天堂は繁盛してるなぁ。40分ほど待ってようやく呼ばれる。
「ご入院ですね」
そうなんです! 入院なんです。(何故か嬉しそうに答えちゃったけど、ちっとも嬉しくない)
「ご入院に際していくつかの書類にサインして捺印をいただきますね、えっと、まず最初に…」
麻酔のアクシデントや後遺症の恐れ、輸血によるエイズや肝炎の恐れ、手術の危険性や後遺症…つまり、入院手術により起り得るあらゆるリスクや後遺症は、それが万に一つの確率であっても患者自身がそれらのリスクを全て理解し納得したものであり、全てのリスクや後遺症などは病院の責では無いとする承諾書の数々だった。全部で6~7枚あったかなぁ。よ~く文面を見ると、何やら恐ろしい事が書いてあるけど…うぅ~ん…これって署名しない訳にはいかないし。
あのぉ…この文面…納得出来ないんですけど…、なぁんて言おうものなら、「じゃ、しょうがないですねぇ、当院では入院手術をお引き受けしかねますが…」と言われてチョンだしなぁ。
そういえばカミサンがドクターヘリで運ばれてきた緊急救命センターでも、「即手術しないと数時間内に死亡…でも、手術しても助からない確率は30%以上…助かっても寝たきりの確率が○○%…、手術のリスクはあれこれで…」って説明を受けたっけ。
そんな説明受けたってこちらの頭の中は超パニック状態。もう神様仏様この際何だっていう事聞いちゃいます、ともかくカミサンを助けて…お願いします、なんとかお願い!!!
あの時は例えどんな事を言われても全て納得承知しちゃうシチュだったっけ。医療訴訟なんておこされたら病院も医師もたまらんからなぁ、判らんでもないし…。なんて事を考えるまでもなく何枚もの書類にサインして印を押す。
その他、入院中のあれやこれやを何やらかんやら説明を受け、入院保証金を支払い手続き一切が済むと次のブースへ。で、そこで写真を撮られちゃう。
「はい、正面を向いてレンズを見つめてくださいね、カシャ!はい、結構です。それでは左手を出してください、コードナンバーが打たれた腕輪をしますからね、はいカチリ」 う~ん、なんか犯罪者の気分だなぁ…。
で、更にしばらく待つと、入院するフロアの看護婦さんが迎えに来る。カートに着替えやら洗面用具やらパソコンやらウィスキーやら?のバッグ三個を乗せてエレベーターへ。
「9階になりま~す」「お部屋はこちらで~す」「トイレはこちらで~す」「露天風呂はこちらで~す」
さすがに露天風呂はついてないけど、クロークとトイレと洗面とテレビと冷蔵庫がついている6帖位の空間だ。カーテンを開けると南向きで正面に山。うん、中々景色はよろしいね。これで一泊食事別で12枚か…。ま、しょうがないねぇ。
「後ほど下の売店でT字帯を買っておいてくださいね。明日10時の手術前に使いますから…」
T字帯…?何ですかT字帯って?
「オムツの上につける褌のようなものです」
フ、フンドシ~???
「そうです、フンドシです」(何か力入ってるなぁ看護婦さん)
「それから夕食の後、9時以降は一切の飲食は出来ませんからね」
お茶も?
「お茶も水も駄目です。歯を磨いたあとのすすぎは構いません」
ビールもウィスキーも?
「何を考えてるんですか貴方は」
いえ、ほんの冗談で…
「では、今日は何の予定もありませんからごゆっくりお休みくださいね」
ごゆっくりお休みをったって…未だお昼よ。テレビなんてつまらないし…パソコンに入れたブルースでも聴こうか。ベッドにひっくり返ってみたけど…。カミサンどうしてるかなぁ。ジローはボクの事が心配でゲーしてないかなぁ。あいつはそんな殊勝な気持ちは持ってっこないしなぁ…。アルコール無しの夜なんて何十年ぶりかなぁ。明日は毛を剃られちゃうんだろうなぁ。浣腸もされちゃうのかなぁ。若い看護婦さんに汚いお尻を見せたくないなぁ。
あれこれとつまらぬ考えがよぎる。今夜は眠れぬ夜となりそうだ。
「ご入院ですね」
そうなんです! 入院なんです。(何故か嬉しそうに答えちゃったけど、ちっとも嬉しくない)
「ご入院に際していくつかの書類にサインして捺印をいただきますね、えっと、まず最初に…」
麻酔のアクシデントや後遺症の恐れ、輸血によるエイズや肝炎の恐れ、手術の危険性や後遺症…つまり、入院手術により起り得るあらゆるリスクや後遺症は、それが万に一つの確率であっても患者自身がそれらのリスクを全て理解し納得したものであり、全てのリスクや後遺症などは病院の責では無いとする承諾書の数々だった。全部で6~7枚あったかなぁ。よ~く文面を見ると、何やら恐ろしい事が書いてあるけど…うぅ~ん…これって署名しない訳にはいかないし。
あのぉ…この文面…納得出来ないんですけど…、なぁんて言おうものなら、「じゃ、しょうがないですねぇ、当院では入院手術をお引き受けしかねますが…」と言われてチョンだしなぁ。
そういえばカミサンがドクターヘリで運ばれてきた緊急救命センターでも、「即手術しないと数時間内に死亡…でも、手術しても助からない確率は30%以上…助かっても寝たきりの確率が○○%…、手術のリスクはあれこれで…」って説明を受けたっけ。
そんな説明受けたってこちらの頭の中は超パニック状態。もう神様仏様この際何だっていう事聞いちゃいます、ともかくカミサンを助けて…お願いします、なんとかお願い!!!
あの時は例えどんな事を言われても全て納得承知しちゃうシチュだったっけ。医療訴訟なんておこされたら病院も医師もたまらんからなぁ、判らんでもないし…。なんて事を考えるまでもなく何枚もの書類にサインして印を押す。
その他、入院中のあれやこれやを何やらかんやら説明を受け、入院保証金を支払い手続き一切が済むと次のブースへ。で、そこで写真を撮られちゃう。
「はい、正面を向いてレンズを見つめてくださいね、カシャ!はい、結構です。それでは左手を出してください、コードナンバーが打たれた腕輪をしますからね、はいカチリ」 う~ん、なんか犯罪者の気分だなぁ…。
で、更にしばらく待つと、入院するフロアの看護婦さんが迎えに来る。カートに着替えやら洗面用具やらパソコンやらウィスキーやら?のバッグ三個を乗せてエレベーターへ。
「9階になりま~す」「お部屋はこちらで~す」「トイレはこちらで~す」「露天風呂はこちらで~す」
さすがに露天風呂はついてないけど、クロークとトイレと洗面とテレビと冷蔵庫がついている6帖位の空間だ。カーテンを開けると南向きで正面に山。うん、中々景色はよろしいね。これで一泊食事別で12枚か…。ま、しょうがないねぇ。
「後ほど下の売店でT字帯を買っておいてくださいね。明日10時の手術前に使いますから…」
T字帯…?何ですかT字帯って?
「オムツの上につける褌のようなものです」
フ、フンドシ~???
「そうです、フンドシです」(何か力入ってるなぁ看護婦さん)
「それから夕食の後、9時以降は一切の飲食は出来ませんからね」
お茶も?
「お茶も水も駄目です。歯を磨いたあとのすすぎは構いません」
ビールもウィスキーも?
「何を考えてるんですか貴方は」
いえ、ほんの冗談で…
「では、今日は何の予定もありませんからごゆっくりお休みくださいね」
ごゆっくりお休みをったって…未だお昼よ。テレビなんてつまらないし…パソコンに入れたブルースでも聴こうか。ベッドにひっくり返ってみたけど…。カミサンどうしてるかなぁ。ジローはボクの事が心配でゲーしてないかなぁ。あいつはそんな殊勝な気持ちは持ってっこないしなぁ…。アルコール無しの夜なんて何十年ぶりかなぁ。明日は毛を剃られちゃうんだろうなぁ。浣腸もされちゃうのかなぁ。若い看護婦さんに汚いお尻を見せたくないなぁ。
あれこれとつまらぬ考えがよぎる。今夜は眠れぬ夜となりそうだ。
あれやらこれやらと書けるのも、手術も無事に済んで、奥様も元気に出迎えてくださったおかげ♪ ジロー猫さんは、奥様がいらっしゃったからOK?(笑)
そうはいっても長い入院でしたから、ご報告は沢山ありそう。
読みながら「なんだとー!」「そうそう♪」「えーー!」などと言うのを、楽しみにしておりまする(^^)