水曜木曜は定休日。で、昨夜は家内と娘夫婦の三人を特別席にご招待。
髪をとかしブローして口紅つけて、お気に入りの洋服にネックレス。久しぶりのお洒落をしてお店に到着。駐車場から車椅子に乗りスロープを上る。真っ暗な店内に入って照明をつける。オーディオのスイッチを入れてお気に入りのジャズアルバムをかける。
さぁ、どうぞ。中央のテーブル席にエスコート。
今夜はスペシャルコースをご用意させていただきました。ごゆっくりお楽しみください。
(家内、ニッコリしている)
早速カウンター内に入り、まずは食前の飲み物にダブルゼロ(ノンアルコール)のカシスカクテルをつくる。
食前のお飲物でございます。さ、どうぞ…
「コレ アルコールハイッテイルノ?」
大丈夫ですよ、ノンアルコールです。
「オイシイ…」
続いて前菜を調理する。トマト(中玉)をスライスカット、モッツアレラチーズをスライスカットしてトマトに挟む。バジル葉も挟んで岩塩・黒ペッパーを振り掛け、最後にとっておきのオリーブオイルをかけてテーブルに出す。
モッツアレラチーズのカプレーゼでございます。
「オイシソウ…」
「お父さん、これ、美味しいよ!」と娘。
すぐに厨房にとってかえし、お次は仕込んでおいたスモークサーモンのマリネ。これ、自慢なんだよね。肉厚のサーモンを四枚に超薄スライスの玉葱を特別なレシピで作ったオリーブオイル&ワインビネガーとケッパー等を絡めたマリネ。中皿に盛ってガーリックトーストを添えて出す。
いかがですか?
「ウン…オイシイ」
「いい味だね、これなら文句なし!量もたっぷりだし二人でシェアしてもいいくらい」
(ま、身内の評価だからね)
さて、いよいよ本日のメインをお造りいたします。本日のメインはスモークターキーのドラムでございます。オーブンで温めますので15分ほどお待ちください。
(実は今夜の食事会はもう一つ別の目的があった。クリスマスシーズンのコース料理のメインと考えていたターキー料理の試調理と試食である。)
さぁ、出来上がりました。一本で400gもありますからお二人で切り分けてお召し上がりください。
「わー、大っきい!」
フォークとナイフを用意してあるけど、なんか切り分けるのが大変だなぁ。切り分ける時にターキーの足を持つから指が汚れちゃうね。お絞りも必要だね。
骨についた肉をきれいに切り落とすのはちょっと無理かなぁ。女性じゃこんな大きな骨付ターキーにかぶりつく事も出来ないしね。う~~ん、問題多いなぁ。
「味はいいよ、美味しいし、ワインに合うし、クリスマスにピッタシの豪華さもあるし。でも、これ、すっごく食べずらいよ」
予め切り分けて出したら?
でも、それではターキーの豪華さが出ないし。切り分けた肉片のターキーなんてしょぼいよ。
う~~ん…こりゃ考え直さないとなぁ。
気を取り直してデザートをつくる。エクセレントバニラをカクテルグラスに載せて、たっぷりとミントリキュールをかける。これ、大人の味のアイスクリームデザートです。
「オイシイ…」
ゆっくりとした二時間のデイナーだった。貸切りのジャズバーで家内にゆっくりとデイナーを楽しんでもらった。営業日の夜は家内に寂しい思いをさせちゃうからね。月に一回はお店で二人きりのデイナーなんてのもいいな。娘夫婦も大満足のようだ。車椅子でトイレを使ったけど勿論問題なし。
今夜はどうだった?
「タノシカッタ…」
よかったね。また、お店で食事しようね。