goo blog サービス終了のお知らせ 

定年後の伊豆高原 バラと酒と音楽と

伊豆高原に終の棲家を建築し永住。カミサン、愛猫ジローとの伊豆での老後は如何に。薔薇・酒・音楽・日々の徒然。

障害を持つ子供たちのリズム感に感動

2011年11月02日 | バラ日記

毎月二回の福祉施設ライブは順調にこなしているけど、そのほとんどはお年寄りが大半の老人福祉施設ね。施設利用者の年代はどこも70歳~80歳台が中心だから、希望される曲も昭和20年代から50年代くらいの懐かしの歌謡曲がほとんど。一か所で演奏する曲は12~13曲、時間にして一時間のライブだから、演奏曲目もパターン化してくるね。どこの施設でも事前に大きな文字で印刷した歌詞を配布しておくから、お年寄り皆さんも一緒に歌ってくれるのが嬉しい。皆さんから喜んでいただけるから、こちらも楽しいし遣り甲斐を感じちゃう。慰問なんて偉そうな言葉だけど、こちらのほうが余程楽しませていただいてるんだから、演奏させていただいて感謝するのはこちらなんだよね。

で、最近おこなった二つの福祉施設ライブでのことを報告します。その一つは、伊東市の重度障害者デーサービスセンター「ひだまり」、もう一つは児童・身体障害者デーサービスセンター「はばたき」の二カ所。「はばたき」は二回目のライブとなった。両施設とも小学生から60歳代までの幅広い年代の方が利用されている。自分では身体をコントロールできない人や動き回る人や奇声をあげる人など様々だけど、両施設とも1時間のライブを本当に楽しそうに過ごしていただいた。お年寄りの施設で希望される懐かしの歌謡曲と違い、年代が若いだけに、アニメとかポップスのリズム感のある歌が喜ばれるんだ。

先日の「ひだまり」ライブで、演奏も中盤となって盛り上がってきた頃、「Stand By Me」の演奏が始まると一人の男の子が前に出て踊りだしたんだ。たぶんダウン症の男の子と思うけど、この子の踊りに目が釘づけになったね。ブレイクダンスっていうのかなぁ。マイケルジャクソンみたいなダンスね。ともかくリズム感抜群で演奏する僕達も乗ってきたね。掛け声や口笛や足踏みしてヤンヤの大歓声!いやもう、楽しかったなぁ。と同時に、このリズム感の良さにビックリし感動したね。

で、今日のライブは二回目となる「はばたき」。「飾りじゃないのよ涙は」を演奏してたら、一人の女の子(やはりダウン症なのかな)が座ったままでリズムをとっているのが目に付いたのさ。そのリズム感がまたいいんだ。で。MCで「ひだまり」の男の子のダンスを誉めたところ、こちらにもダンスのうまい子がいると、みんなから背中を押されるようにその女の子が前に出てきたんだ。じゃ、やってみようかと、ギター、キーボード、ドラムスでビートの利いたリズムを始めたら女の子が踊りだしたのさ。やっぱり上手いんだよね。みんなノリノリになっちゃって楽しいったらありゃしない。

ダウン症の子供達って偏見をもって見られることが多いけど、でも、みんな素晴らしい笑顔と、素直な気持ちと、そして抜群のリズム感を持った子が多いんだって思ったね。8ビートも16ビートもノリノリでリズムに乗れる。これ、大発見!ダンスだけじゃなくて、多分、楽器演奏も絵画も、芸術的センスは普通の健常者より相当に高いんじゃなかろうかと思ったね。隠れた才能を持っている子がたくさんいるんじゃないかな。
僕は、この子達と一緒に音楽をしてすごく楽しかったし、もっと何回も一緒に音楽を楽しみたいな。本当に素晴らしい子供達だった。またライブしたいな。今度は一緒に演奏してみたいな。という報告です。