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フラッシュメモリ合弁「ニューモニクス」の日本法人が発足

2008-04-30 | 半導体業界



 スイスのフラッシュメモリベンダ「ニューモニクス」の日本法人「ニューモニクス・ジャパン合同会社」は東京で記者会見を開催し、ニューモニクスの概要や日本市場における取り組みなどを説明した。

 ニューモニクスは、伊仏合弁STマイクロ、米インテル、米投資会社フランシスコ・パートナーズの3社が出資するフラッシュメモリの合弁会社で、この3月31日に発足したばかり。


●メモリの大手ベンダ

 STマイクロはNOR型フラッシュメモリ事業とNAND型フラッシュメモリ事業、相変化メモリ技術、韓国ハイニックス半導体との合弁事業をニューモニクスに譲渡した。

 インテルは、NOR型フラッシュメモリ事業と相変化メモリ技術の一部をニューモニクスに移譲。

 この結果、ニューモニクスは製品系列にNOR型フラッシュメモリとNAND型フラッシュメモリ、モバイルRAM(PSRAM)、相変化メモリを有する、半導体メモリの大手ベンダとなった。

 研究開発拠点3ヶ所、前工程工場3ヶ所(伊カターニャ、イスラエルQiyat-Gat、シンガポール)、後工程工場3ヶ所(フィリピン、マレーシア、中国)を持っている。

 研究開発拠点は、伊Agrateと米カリフォルニア州のフォルソムおよびサンタ・クララにあり、従業員数は約7000名。


●品川に本拠地

 ニューモニクスとともに誕生した日本法人のニューモニクス・ジャパンは、東京・品川に本拠地を構える。

 従業員数は約70名で、社長は吉田幸二氏が務める。吉田氏は、インテルに20年近く勤務した後、ウインドリバーでコーポレートセールス担当バイス・プレジデントを務めていた。

 ニューモニクス・ジャパン製品の販売代理店は、STマイクロおよびIntelの現行の代理店が当初はそのまま引き継ぐが、将来は統廃合がありうるとした。

 日本市場では、組み込み分野と携帯電話機分野に力を入れると吉田社長は説明した。


●組み込み分野を強化

 事業ユニットは、ワイヤレス・ビジネス・グループ(携帯電話機分野)、エンベデッド・ビジネス・グループ(組み込み分野)、データ・ビジネス・グループ(NAND型フラッシュメモリの製品分野)に分かれている。

 組み込み分野を強化するため、エンベデッド・ビジネス・グループの拠点を日本に設け、日本の半導体ユーザーの要望に合わせた製品を開発していく。

 当初は、温度範囲やパッケージなどの一部の仕様が標準品とは異なる要求に対応。将来は製品ファミリの全体仕様に、日本の半導体ユーザーの要望を反映させていく。





【記事引用】 「マイコミジャーナル/2008年4月23日



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