2010年の半導体市況は、新興国でのインフラ投資増などを背景に最も回復が遅れていた産業機器向け需要が急速に立ち上がり、前半は供給不足が相次ぐなど、久しぶりの活況を呈した。
10月以降、国内のエコカー購入補助金の打ち切りや供給不足が解消したことなどで一時的な在庫調整が生じたことで「成長スピードが巡航速度に戻った」(大手半導体メーカー幹部)。
ただ、インバーターの基幹部品であるIGBT . . . 本文を読む
電子部品産業界にとって、2010年は変化の激しい一年だった。
グローバル市況面では、年明けから業界予想を上回るベースで部品需要が増大し、春先には多くの部品分野で需給がひっ迫して部品不足が深刻化した。
その後、中国で表面化した労働争議問題も一部メーカーに影響を与えた。
●円高経営圧迫
夏場にかけて為替相場が大きく円高に振れたことも、各社の経営を圧迫した。
そうした中でも、 . . . 本文を読む