Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

「CSA」はスゴイ曲です。

2005-08-31 20:42:07 | 日本のロック・ポップス
知ってる方は、絶対に忘れないと思うのですが、ユニコーンの「CSA」はスゴイ曲です。
是非、一聴して下さい。
ワタシはいま聴いても笑える。

こんな事を歌っています。

「東京都ォ渋谷区神ン宮ゥ前~ 二丁目四番十二ィ号~」

スナワチ、自分らの所属事務所(でしょ?合ってる?)の連絡先をメタルにして歌っているのである。そして、はっきり言ってほぼコレだけ、である。(電話番号も歌っているが。)

そして、ワズカ50秒ほどの小曲であるのに、音の方は結構本格的にメタルしている。こういうトコロがユニコーンは偉い!とワタシは、思うのでアリマス。(ココマデやるからインパクトが強いし、今でも笑えるってコトでしょ?)

こういう、自由でシツコイ発想を持っていたユニコーンは、だからこそ、音楽的にも面白かったんだと、ワタシ、思うのでアリマス。

アルバムは「ケダモノの嵐」(1990)であります。
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原田知世「You & Me」

2005-08-31 07:30:55 | 日本のロック・ポップス
原田知世のボーカルと一本のアコースティック・ギターのみ。
コレだけで3分55秒。

「You & Me」は鳥肌モノの一曲。絶品。

アルバム「A Day Of My Life」(1999)に収録されています。必聴。
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リズム・セクション。宇宙代表。

2005-08-30 23:52:40 | Salsa / New York Latin
マニー・オケンド&リブレ(Manny Oquendo & Libre)
「Con Ritmo...Con Salsa」(1976)

遂に出た!!!
真打ち登場!!!
ココにはグルーヴの神髄があります。イヤになるくらいあります。

マニー・オケンドは1940年代から活躍する、ティンバレスを中心としてプレイするパーカッショニスト。ハッキリ言って大王です。ヒトのレベルを超えてオリマス。
そして、リブレの大番頭、アンディ・ゴンザレス(Andy Gonzalez)は、1960年代から活躍を続けておりますが、コチラはニューヨーク・ラテンが生んだ、ポピュラー・ミュージック界を代表するベースの神様でアリマス。
マニー・オケンド&リブレを聴くと言うコトは、極論をすると、コノ二人の産み出すグルーヴを浴びるというコトでもあります。

そして、この二人の特徴とは・・・・・。
ソウデス!
何と言っても、音数が少ない!!!
この大王と神様のコンビは、最小限の音で最大限のグルーヴを産み出す天才でゴザイマス。そして、ズッシリとした、遅いヘヴィなテンポでグルーヴを産み出す天才でもアリマス。

冒頭の「Lamento Borincano」から、凄まじいグルーヴの嵐でゴザイマスが、ぜひ多くの皆様に一聴して欲しいのが「Donna Lee」!!!
かの、チャーリー・パーカー(Charlie Parker)が書いた、ビバップのアノ有名曲デスネ。
通常、コノ曲をカヴァーする時は、スリリングなコノ難曲を如何にスピードに乗せてスマートに聴かせるかとういトコロに腐心する訳で、速いテンポで演奏するのが当たり前。というか、速いテンポでしか普通聴いたコトがない。
が。
彼らのカヴァーは前代未聞。スローモーションでお送りする「Donna Lee」でゴザイマス。初めて聴いたとき、アタシャ、ハッキリ言って腰抜かすかと思った!!!
こんなのアリなのか?スゴイ・・・。こんなテンポで何でこんなにスリリング?・・・スゴイ。カッコええ・・・・・・!!!!!

あ、さて、ワタシは、ラテン判官贔屓とか、一切抜きで思うのでアリマスが、全ての打楽器奏者と、全てのベース・プレイヤーは、彼らの演奏を聴くべきだと思います。
音数少なくして成り立つグルーヴというのは、やはり強いが、このレベル(前人未到のレベルでっせ。)に達した、彼らは何をどうやったって、グルーヴさせるコトができる。

彼らは今も現役バリバリで、特に、まだ若い(と言っても、もうオジイチャンな年だが)アンディ・ゴンザレスは、アチコチに引っ張りダコなので、このバンド以外でもアチコチで演奏を聴かせてくれる。
アナタが仮にサルサやラテンに興味が無くても、彼らの演奏は、世界一美味しくて世界一栄養があるので、摂取した方が身のためでゴザイマス。
ホエホエ。
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ジョニ・ギターは悶絶のリズム。

2005-08-30 07:51:53 | Rock / Pop
ジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell)
「Don Juan's Reckless Daughter」(1977)

二曲目の「Talk To Me」!!!
とにかく、コレ聴いて下さい。

この曲、編成、シンプルなんです。
ジョニ・ミッチェルのリズム・ギターとボーカル、ジャコ・パストリアス(Jaco Pastorius)のフレットレス・ベース。
たった、これだけ。
でも、モノ凄いグルーヴ!!!

コノ曲で分かるのは、ジョニ・ミッチェルのリズム・ギターの素晴らしさ。
ギターが作っているグルーヴがあまりにもスンバラシイので、自由なイマジネーションでベースが宙を飛び回るコトができる。
カテゴリーは異なるものの、ジョニ女史のリズム・ギターは、カウント・ベイシー・オーケストラのフレディ・グリーン(Freddie Green)に匹敵するとワタシは思っております。

嘘だと思ったら、聴いて下さい。
悶絶しまっせ。
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血ぃ吸うたろか。

2005-08-29 22:16:08 | Rock / Pop
ディープ・パープル(Deep Purple)
「Deep Purple In Rock」(1970)

コレを聴いて血がタギらなかったら肉を食べる資格がありません。

と、言いたくなる程サイコウにグルーヴする一枚。
ワタシ、しつこく言っておりますが、メタルやハード・ロックの醍醐味は、ギター・ソロではなく、バンド全体で繰り出す、グルーヴにアル、と思ってオリマス。もちろん、ソコでギターは「リフ」という重要な役目を担う訳で、ヤハリ、主役級の存在ではアリマスが、あくまで、ソロよりリフです。

このアルバムは、そういう意味で、カッコ良過ぎるリフの宝庫。
「Speed King」「Bloodsucker」「Flight Of The Rat」「Hard Lovin' Man」のスピード感!
「Into The Fire」「Living Wreck」の重量級の響き!
言ってオキマスガ、これ程のヒト達になると、当然、重くたってタイトです。ハイウェイを突っ走る重戦車、ってトコでしょうか。爽快スギル。

ギター、ベース、ドラムで作り出す、グルーヴに彩りを添えるのは、ノイズのように吠えるオルガンと、文字通り咆哮するボーカル!!!
どこから聴いても最高です。
もう、身を任すしかアリませんワ。

しかし、このジャケもまた凄い。
確かにタイトル通りですがのぉ。
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5秒で洗脳。

2005-08-29 07:09:30 | Salsa / New York Latin
細々続くコンピレーション・シリーズ。

「Suite Espagnole Vol.4」

1996年頃にエライ勢いでVol.7まで出たコンピのうちのVol.4ッス。
選曲・監修はラファエル・セバーグ(Rafael Sebbag)&内海イズル!

このシリーズは、ゴリゴリのサルサから、ラテン・ファンク、ラテン・ジャズまで、NY(ニュー・ヨーク)~PR(プエルト・リコ)系ラテンの奥深さを、幅広さを楽しめる最高のシリーズ。

「ラテンって暑苦しいから、夏に聴くのなんてイヤッ!」
「って言うか一年中イヤッ!」
などと夏の間、堂々と言い続けたタワケな貴方に最適デス。

そして、このVol.4はその中でも特に暑苦しい、モトイ、熱いグルーヴが渦巻く、スペシャルにハイテンションな一枚。次から次へと押し寄せる、沸騰しまくった熱い快楽ビート。もぉ、いやんなるくらい熱いトランペットや、基地外みたいにデカイ音のカウベルが狂おしくもアナタの腰を突き上げてくれマス。

このシリーズでは、ワタシ、コノVol.4を最初に購入したのですが、聴き始めた5秒後には全部揃えようと決心しました。
そうです。5秒で洗脳される、というコトです。

これでアナタもサルサ星人。良かったデスね。
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やっぱりイヌが好き。

2005-08-28 22:12:07 | Rock / Pop
ジェームス・テイラー(James Taylor)
「One Man Dog」(1972)

シンガー・ソングライター・ブームで有名な方のJTです。

このアルバムは、フォーク的なイメージのあるJTの印象を変える一枚。
実は70年代全般的にJTのアルバムは全面フォーク的アルバムの方が少ないと思う。ナニゲにソウル的だったり、AOR的だったりという印象をワタシは持っておりますが、賛成の方は、ココで挙手をお願い致します。

もちろん、フォーク的な曲も少なくないッスが、弾き語りでゴザイマス、みたいなノリは極薄。逆に、リンダ・ルイス(Linda Lewis)とかミニー・リパートン(Minnie Riperton)のようなアコギをうまく活かしたソウルみたいな曲も目立ち、意外に黒っぽくてファンキー。とても良い!

基本的なバックメンバーはダニー・コーチマー(Danny Kortchmar)率いる4人編成の「Section」ですが、他にも、クロス・オーヴァー・シーンを大暴れして今やジャズ界の大物のアノ人や、マイルズ・デイヴィス(Miles Davis)のトコロで有名になったアノ人やらも参加していて、要は「歌」だけを聴かせるアルバムではなく、キチンと音の方もグルーヴしているって事ですね。

1曲目なんか、いきなりラテンですワ。フォーキー・ラテン。気持ちイイね~。
そして、2曲目は都会的フォークサウンド、3曲目、4曲目は小気味よいファンキー・サウンドと続く。イイねぇ~。
B面も「Little David」からのメドレーなんて、チョットした傑作だよなぁ~。(あ、そう言うのは佳作って言うんですか。)
とか、まぁ、そんなコト言っているウチに18曲目までアっと言うマに終わる、という設計で作られてオリマス!

ナヌ、18曲?

と驚くことナカレ。
実はこのアルバム、小品集ナンデスネ。短いのだと1分ソコソコ。そういう事もあって、テンポ良く、次から次へと場面転換して行くし、曲自体は良品ばかりですから、全く退屈しない。

チョットした傑作ですよ、コレ。
あ、佳作って言うんですね。

凄くイイ超越的佳作デス!!!
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リトル・フィートで鼻血を出そう。

2005-08-28 10:42:20 | Soul / Funk / Dance
リトル・フィート(Little Feat)
「The Last Record Album」(1975)

このアルバムはスゴイ!!!
特にA面はスゴイ!!!
凄過ぎる!!!
これで鼻血が出ない人は間違っている!!!
そうだ。鼻血を出そう!!!
でも、B面のグルーヴも半端ナイぞ!!!
右からも鼻血だ!!!

という事でゴザイマすが、皆さん、ティッシュの用意はできましたか?

ハイ、ヨゴザンスね。
なに?このアルバムのドコが鼻血が出る程スゴイかって?
それは、グルーヴですね。強烈な後乗りビート。
アフター・ビートじゃないですよ。後乗りデスね。
表層的なリズムの形としては、よく指摘されるように、アメリカ南部のノリが、ロスのバンドなのに濃厚でゴザイマスが、そういうコトはドーデモ良くてですね、遅めのテンポで、これだけハネル感じがあるって、サイコ-気持ちイイってコトですね。重くてハネるビートが、肉体的にココチ良いって、感覚デス。重いビートはロックの場合、脳にキますが、コチラはあくまでファンクビートです。カラダに来んのよ!!!
キモチイイィーッ!!!

ロックの名盤紹介、みたいな方向では「Dixie Chicken」(1973)が有名ですが、バンドのピークはその後の三枚にアリマス。「Dixie Chicken」には泥臭さがまだ残っていて、ルーツ・ロック的観点からは好ましいのだと思いますが、ワタシに言わせりゃアソコはまだ発展途上です。そして、あの段階ではまだまだ、ローウェル・ジョージ(Lowell George)のバンドって感じです。まぁ、こういうと、フクロにされる感もアリマスガ、リトル・フィートはローウェル・ジョージ色が薄い頃が最高デス。正確に言うと、他のメンバーが力をつけて、バンド全体が底上げした状況下で、まだ、マトマリがあった時期、というコトですが。

そんな時期のピークが、要はコノ、アルバムだったんではないですかね。

幕開けの「Romance Dance」。最高のゆったり緊張ビート。こんなテンポでこんな強烈なシンコペーションって、普通、炸裂スルノカ?凄い・・・。しかも、このシンコペーション、デカい・・・。
二曲目。「All That You Dream」。コイツは、ちと和声の尖った鋭さも伴う曲。テンポは一曲目と同様にゆったりと取りつつ、その中に内在する凄まじいスピード感。このアルバムのハイライト。
三曲目。「Long Distance Love」。グルーヴする美しいバラード。やはり、強烈なシンコペーションが、ココロとカラダを揺さぶる。バラードで、このグルーヴって、ドーイウ事よ?凄い。
四曲目。「Day Or Night」。コレ、凄過ぎ。このアルバムのもう一つのハイライト。分かりやすい曲では無いが、分かってしまうと、もう、汲めども尽きぬ快楽ビートの泉ですワ。やはり、表面的なテンポの奥で流れるスピード感が凄まじい。

長くなるので、もうヤメますが、1986年にハコダテというイナカでこのアルバムを手に入れるのは、そんなにラクじゃなかったんですが、買って良かったよ~。
当然その後、CDで買い直してますがねぇ。
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最初はスギマサミチって読めなかった。

2005-08-27 22:30:45 | 日本のロック・ポップス
杉真理
「Swingy」(1978)

冒頭のメロウ&ファンキーなインスト「Swingy」から、ポップなファンキー・チューン「僕のレディー」、そして、正にメロウな「青梅街道」の三連発で、ワタシのココロはノックアウトなのでした。

実にイイッ!

特にワタシは「青梅街道」がお気に入りでゴザイマスが、この曲、アナタ、溶けますよ。夜のドライヴにオススメ致します。ワタシは免許もゴザイませんが。

杉真理のポップ・センスって、もう既にこの頃から炸裂してたんですね。スゴイ極上センス。
でもコレが売れなかったってんですから、当時は、ロックとかフォークとか歌謡曲とか、割とハッキリしないとダメだったんでしょうかねぇ。このアルバムなんか、そこら辺は全部咀嚼した上でポップだ、という方向ですもんね。ニューミュージック(ナツカシイ言葉ダ)色も薄いし。

バンドの演奏、かなりノッてます、特にA面の方。アレンジもイカしてます。70年代末ならではのイカしたサウンド。当時の洋楽を白も黒も幅広く取り入れて自家薬籠中って感じ。ナニげにファンキー結構最高かなりイイ。(ヘンナニホンゴでスマン)

それにしても、スギマサミチって最初は読めなかったなぁ。
コレとその前のアルバムの名義が「杉真理」ではなくって「Mari & Red Stripes」だったというコトもあるしねぇ。わざわざ「Mari」ってしたトコロがセンスだけど。
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夏は、うち水でしょう。

2005-08-27 10:22:24 | Jazz / Cross Over
涼しいジャケット・シリーズ。(まだ続ける気か?)

ザ・スクェア(The Square)
「うち水にRainbow」(1983)

さて、このアルバム、"アルバム・コーディネイター"とやらを務めて、全曲のタイトルを付けたりしたのがユーミンでした。
このアルバム・タイトル、オトコ集団のスクェアからは出ないよなぁ。

この頃のスクェアは、とにかくメロディのキレイな「曲」を聴かせてくれます。ワタシは90年代以降のスクェアは追ってませんので最近の事は分かりませんが、曲自体はこの頃が一番良かったような気がシマス。「Sabana Hotel」「Hank & Cliff」「From 03 To 06」、イイじゃないですか!気分が明るくなりますワ。
ユーミンが提供した実にキャッチーな「黄昏で見えない」もありますしね。(イントロが「Wの悲劇」だ・・・)

演奏的には、和泉サンのピアノ(エレピがまた良い!)と伊東"ネシロ"たけし氏のサックスが、踊っちゃってて最高。サックスの抜けの良い音色、イイねぇ。
そして、安藤まさひろのギターはイイ意味で手堅い。やっぱ、この人はメロディ・メーカーだからなのか、ギター・ソロでも、あんまりイッチャッたりせずメロディアスだと思いますが、どうですか?(「Barbarian」ではチョット、イッチャッテますが。)

あと、ぜひ聴いて頂きたいのが、「Hello Goodbye」!
コレ、ビートルズの「Hello Goodbye」のカヴァーなんですが、実にセンス良くひねったカヴァーです。オレ、しばらく気が付かなかったもん。こういうのって楽しいね~。

ジャケット通りのサワヤカな一枚です。暑っつい盛りにお聴きになってクダサイね。
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ジョー・バターンのボーカルの神髄が聴ける。

2005-08-26 23:42:35 | LatinSoul / LatinRock
ジョー・バターン(Joe Bataan)
「Afrofilipino」(1975)

コレもまた、ジョー・バターンを代表する一枚。
ナニシロ、ジョー・バターンを代表する一枚は10枚くらいあるのでタイヘンなんですが、個人的に実は、この頃のジョー・バターンの声が一番好きかもしれない、という事でありまして、でも、冗談は抜きで、サウンド的にも実にカッコよくて、その上、最高にドライヴして、切ないジョー・バターンのボーカルの神髄が聴けるアルバムなので、ジャケットが少しくらい、ナンダコリャであっても、そこは愛を持ってぇ、買ってしまえば、あのぉ、何と言うかぁ、テンゴクが待ってるのぉ。

異常な文章で恐縮ですが、この頃のジョー・バターンはボーカリストとして本当に最高にノッテいる時期だと思います。冒頭の「Chico And The Man」の色気、スゴイよ。重箱のスミをツツクように褒めると、2分17秒アタリの声のカスレ具合が、また絶妙。(アホっぽくてスマン。でも、ほんとにイイのよ、ココ。)この曲と「Ordinary Guy」の為だけに買っても、全然損はしない。「Ordinary Guy」、最高。コレ聴いて何も感じないヤツは、オレ、信じない。

と、思って今、また聴きながら書いてますが、ヤッパ、他の曲もイイわ。
タイトでグルーヴィーなのは当然として、リズムがシナヤカなのね。
そして、やっぱ、この声!!!
宇宙の宝でゴザイマス。

ちなみに、ジョー・バターンのボーカルの良さが、ワカラナイ人には、何故かワカラナイらしく、逆にワタシにはソコがワカラナイ。が、何となくワカルのは、要はこの人の声が、機械的な声じゃないからダ、と思っています。前も書きましたが、倍音豊かなのよ、この声。だから、色んな音程を含んだ声になるんです。そこが、ワカラナイ人には音程ボヤケテ聴こえてるんだろうな、と推測しております。
猶デスネ。この際、大物の威を借りますけどぉ、ヒトによっては、ジョー・バターンとオーティス・レディングを同列に置くヒトも居るくらいナノヨ。いい加減に理解してクゥダサァイよぉ~。(←ペリーの声で読んで下さい)
ちなみに、同列に置いてるヒトって、ワタシじゃないですよ。ワタシは同列には置かないから。ジョー・バターンを上に置くから。・・・マジよ!

念を入れて、ハッタリもカマシテおきますが、このアルバムは演奏ビトも凄い。
行くよ!
リチャード・ティー(Richard Tee)!
ゴードン・エドワーズ(Gordon Edwards)!
コーネル・デュプリー(Cornell Dupree)!
って、コリャ、スタッフ(Stuff)ジャン!

もイッチョ!
デヴィッド・サンボーン(David Sanborn)!
ランディ・ブレッカー(Randy Brecker)!
って、コリャ、ブレッカー・ブラザーズ(Brecker Brothers)ジャン!
(聴かせドコロはナイけど・・・。)

というハッタリでございましたが、ツウの為にモウイッチョ。
ジョン・ファディス(Jon Fadis)!!!
・・・。どぉ?

行数稼いでナニが言いたいのかとイイマスと、この時期のこのメンツで、バックの音もワルイ訳ナイデショっていうコトです。まぁ、そういうコトで、隙のないアルバムなのよ。聴きたくなったっしょ?
でも、結局、聴いて印象に残るのは、ジョー・バターンのウルトラ・ミラクル・スペシャル・トレビヤ~ン・ボイスのサボール加減!!!
多分、天国でも、これ、ヘビロテされていると思います。乗り遅れないように、今のウチから聴いておくべぇ~。(何しろ、今在位中の神サマは、ニューヨリカンらしい・・・。ただし、コノ情報をくれた人は、最近マリリン・モンローを新宿で見たという程のヒトなので、情報的には、少々不安でアリマス。)

※ 勘違いすると困るので言っておきますが、ジョー・バターンはまだ現役活動中の地上のヒトです!
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宇宙遺産で間違いありません。

2005-08-25 23:43:58 | Salsa / New York Latin
『Our Latin Thing』(1972)

1971年8月26日、今から34年前の今日。
ニューヨークのクラブ「チーター」で行われた、ファニア・オールスターズ(The Fania All-Stars)のライヴ。
ココに居られなかったコトはワタクシにとって、我が人生に於ける最大の痛恨事。(まだ一歳でしたがのぉ。)

この「Our Latin Thing」は、ライヴ映像を中心に据えた、音楽ドキュメント・ムーヴィー。人類の宝ですので、アナタが人類なら、是非とも見ておくべき、と、ワタクシ、心をこめて脅迫致しマス。(DVDになりました!)

中心はライヴ映像ですが、2割程度は、サルサを産んだニューヨークのスパニッシュ・スピーキング・ピープル達(つまりプエルト・リコなどからのラテン系移民たち)の街と生活の活写。リアルなドキュメントではナイと思うが、こういうヒト達が産んで、こういうヒト達が支持した音楽がサルサだって事が分かる。
スバラシイ。

肝心のライブの方はというと、これは、とにかく熱い。
冷静に音だけ聴くと、そりゃ、レギュラー・バンドではなくって、臨時編成のオールスターズですから、ホーンのアンサンブルなんか曲によっては多少粗いですよ。当然ですが、普段から一緒にやってるレギュラー・バンドのような成熟感はありません。
だが、しか~し。
この熱さは、人類史上最上級!弥勒菩薩が現れるその時までも唯一無二に間違いない!
いや、もうホントに、熱い熱い。
ボーカルも、ピアノも、ホーンも、ベースも、パーカッションも、そして、オーディエンスも最高に熱い。(観客達が踊ってるんですが、コレが実にカッコイイの!)
そして、アンサンブルが多少粗くたって、そこは卓越した誇り高きラテンミュージシャン達ですので、グルーヴが凄い。本当に凄い。コレがコーフンせずに居られますかってぇんだ!
スンッゲぇカッコええェェえええ!!!!!!

まあ、冷静に考えても、ウッドストック等と並ぶポピュラー・ミュージック史上最高のライブ映像でしょう。
音楽が持つ力を本当に実感できる、これは正に人類の宇宙遺産です。一家に一枚。買って見ましょう。数千円なんて、安いモンですよ。
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おかみさん、コレがスウィングってヤツですよ。

2005-08-25 22:20:43 | Jazz / Cross Over
サド・ジョーンズ-メル・ルイス・ビッグ・バンド(Thad Jones - Mel Lewis Big Band)
「Opening Night」(1966)

ビッグ・バンド好きにはタマりません。
サドメルでゴザイマス。

1stアルバム発表前の最初期のライヴ。
その後のモダンさこそあまり感じられないものの、いや、本当にコタエられません。
最高にダイナミ~ックで、スウィンギ~ンで、モウタマラ~ン!!!
サックス・セクションのソリも、トランペット・セクションのカウンターも、ソロ陣の暴れっプリもコレぞ最上級のスウィング!!!
そして、メル・ルイスのドラムの煽りっぷりが、実にイイです。裏、裏、裏、ロール、裏、シンバル、グワッシャ~ん、と、バンド全体がコレでバウンドしますね。
それから、ハンク・ジョーンズ(Hank Jones)のピアノ。ココが扇のカナメになっている感じがしますね。意外に煽ったりもしますが、品がある。流石。

いや~、やっぱ、一流のビッグ・バンドのライブってイイですワ。ジャズっていいねぇ。

そんなコトで、盛り上がりに、盛り上がる71分30秒!
幸福なスウィング感をアナタに!
と思っていると、テキトーなフェードアウトで終わるというマンボなオチも付いていますが(しかも拍手の音をテキトーに重ねているというトホホ具合)、ま、最大限に長時間収録しようとした努力というコトですし(多分ね)、当然ミュージシャン側には非はありませんので、細かいコト言わずに聴きまくりましょう。
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宇宙から帰って来たカルロス・サンタナ。

2005-08-25 11:55:13 | LatinSoul / LatinRock
涼しいジャケット・シリーズ。(実は続いている。)

カルロス・サンタナ(Carlos Santana)
「Havana Moon」(1983)

カルロス・サンタナのソロ名義の第三弾。あくまでもカルロスのソロ・アルバム。

ということなんですが、名義なんてドーデモ良くって、「で、このアルバムはドーナノヨ?」と聴かれれば、「楽しくっていいアルバムっス」と迷わず答えます。曲目はオリジナルで固めず、なんとボ・ディドリー(Bo Diddley)やチャック・ベリー(Chuck Berry)のカヴァーなんかがあったりして、サンタナ・バンドとはだいぶオモムキが違います。"宇宙的魂のグルーヴ"系のサンタナ・バンドのアルバムよりず~っと肉体的グルーヴ感が強いし、ず~っと世俗色が強くて、宗教色が薄いッス。

プロデューサーや、パーソネルを見ると、カナリ思いっ切り、リズム&ブルース、ソウル、ファンク系の有名人が多数!
例えばプロデューサーはジェリー・ウェクスラー(Jerry Wexler、アトランティック・レコードの大幹部ジャン!)とバリー・ベケット(Barry Beckett、フロ~ム、マッスル・ショールズ!)。ホエ~!黒そ~!
これ以上やるとクドイんで省略しますが、演奏陣もソッチ方向的に実に豪華。
そして、なぜかカントリー&ウェスタンの大物ウィリー・ネルソン(Willie Nelson)が、歌っていたりもする。チョット面白いっしょ?

肝心の曲はドナノヨって言えば、ファンキー色滲みまくる冒頭の「Watch Your Step」から、ワタシのココロはロックしてロールだワ。前述のボ・ディドリーのカヴァー「Who Do You Love」と、チャック・ベリーのカヴァー「Havana Moon」も当然のごとく泥臭く最高にファンキー。サウンド的にはコノ辺りが、このアルバムの基本カラー。イイでっせ。
そして、ウィリー・ネルソンが歌う「They All Went To Mexico」。コレ、最高。
ラテンとC&Wの真ん中あたりを行くホノボノ系サウンド。アコーディオンとウィリー・ネルソンの歌声にシビレまくり。音的には、ティン・パン・アレーの「月にてらされて」(1975)にモノスゴク通じるモノがあります。というか、ホトンド一緒。カルロス、パクったか?(そう言えばアチラもメキシコに行く曲だ。)

他の曲も、一部を除き、サンタナのバンドの方ではもう演奏しないような、カルロス本人のルーツ的な曲が多くて、きっと、このアルバムは作ってて楽しかったであろうな、と思われマス。(カルロスの親父サンまで参加してるしね)そして、そういう楽しさが強力にコチラにも伝わってくるってぇ事で、スゴク良いアルバムだ、という結論が出ました。
ィよろしく!
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シマロンの薔薇はスルメっぽいの。

2005-08-24 22:29:15 | West Coast Rock
ポコ(Poco)
「Rose Of Cimarron」(1976)

タイトル曲の「シマロンの薔薇」がサイコー!
カントリー・ロックというヤツでゴザイマスが、かなり洗練されたカントリー・ロック。カントリー・ロックを初めて聴く人は「ドコが洗練じゃ~?」と思うかもしれませんが、コレは「洗練」で間違いアリマセン。よろしく。

さて、この曲、穏やかな曲調で、特に山場がある訳でもなく淡々と進行するんですが、コレが全く飽きない。深いアジワイって奴なのでしょうか。間違いなく最高のスルメ・ソングの一つです。よろしく。(変な褒め方だ。)

澄んだギターのアンサンブルに、見事なコーラス。ポコですので、コレはどうしたって間違いない。最高です。
後半はそこに、ストリングスが被って来まして、これがまた実にイイんです。普通、バラードじゃない曲に、オーソドックスなストリングスが被ってくると、途端に、ヘッポコBGMサウンドになりますが、これは空間をイッキに移動する魔術的ストリングスです。マチガイ無く、馬デブり天高き、という秋の高い空のような空がやって来ます。しかも強めの風まで吹いてやがりマス。見事だ。フツーのストリングス・アレンジなんですけどねぇ、聴いていると。(ヴォイシングのオープン加減にヒミツありか、とも思うけどねぇ、そんなに変わったコトしてないよねぇ。)

という、この曲ですが、一個一個のパーツはギターもコーラスもストリングスも多分全部オーソドックス。でも全体が集まるとスペシャル化するというフシギ。見事な一曲。「シマロンの薔薇」!

唯一オーソドックスでは無いのがエンディング。ストリングスとハーモニカが残る(ピアノとバンジョーが若干鳴っているが)と言うアレンジで、これは見事な余韻の残し方。最高。

まぁ、何回か「最高」と書きましたが、そういう一曲ですので、是非聴いて下さい。よろしくッス。
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