Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

宇宙遺産で間違いありません。

2005-08-25 23:43:58 | Salsa / New York Latin
『Our Latin Thing』(1972)

1971年8月26日、今から34年前の今日。
ニューヨークのクラブ「チーター」で行われた、ファニア・オールスターズ(The Fania All-Stars)のライヴ。
ココに居られなかったコトはワタクシにとって、我が人生に於ける最大の痛恨事。(まだ一歳でしたがのぉ。)

この「Our Latin Thing」は、ライヴ映像を中心に据えた、音楽ドキュメント・ムーヴィー。人類の宝ですので、アナタが人類なら、是非とも見ておくべき、と、ワタクシ、心をこめて脅迫致しマス。(DVDになりました!)

中心はライヴ映像ですが、2割程度は、サルサを産んだニューヨークのスパニッシュ・スピーキング・ピープル達(つまりプエルト・リコなどからのラテン系移民たち)の街と生活の活写。リアルなドキュメントではナイと思うが、こういうヒト達が産んで、こういうヒト達が支持した音楽がサルサだって事が分かる。
スバラシイ。

肝心のライブの方はというと、これは、とにかく熱い。
冷静に音だけ聴くと、そりゃ、レギュラー・バンドではなくって、臨時編成のオールスターズですから、ホーンのアンサンブルなんか曲によっては多少粗いですよ。当然ですが、普段から一緒にやってるレギュラー・バンドのような成熟感はありません。
だが、しか~し。
この熱さは、人類史上最上級!弥勒菩薩が現れるその時までも唯一無二に間違いない!
いや、もうホントに、熱い熱い。
ボーカルも、ピアノも、ホーンも、ベースも、パーカッションも、そして、オーディエンスも最高に熱い。(観客達が踊ってるんですが、コレが実にカッコイイの!)
そして、アンサンブルが多少粗くたって、そこは卓越した誇り高きラテンミュージシャン達ですので、グルーヴが凄い。本当に凄い。コレがコーフンせずに居られますかってぇんだ!
スンッゲぇカッコええェェえええ!!!!!!

まあ、冷静に考えても、ウッドストック等と並ぶポピュラー・ミュージック史上最高のライブ映像でしょう。
音楽が持つ力を本当に実感できる、これは正に人類の宇宙遺産です。一家に一枚。買って見ましょう。数千円なんて、安いモンですよ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おかみさん、コレがスウィングってヤツですよ。

2005-08-25 22:20:43 | Jazz / Cross Over
サド・ジョーンズ-メル・ルイス・ビッグ・バンド(Thad Jones - Mel Lewis Big Band)
「Opening Night」(1966)

ビッグ・バンド好きにはタマりません。
サドメルでゴザイマス。

1stアルバム発表前の最初期のライヴ。
その後のモダンさこそあまり感じられないものの、いや、本当にコタエられません。
最高にダイナミ~ックで、スウィンギ~ンで、モウタマラ~ン!!!
サックス・セクションのソリも、トランペット・セクションのカウンターも、ソロ陣の暴れっプリもコレぞ最上級のスウィング!!!
そして、メル・ルイスのドラムの煽りっぷりが、実にイイです。裏、裏、裏、ロール、裏、シンバル、グワッシャ~ん、と、バンド全体がコレでバウンドしますね。
それから、ハンク・ジョーンズ(Hank Jones)のピアノ。ココが扇のカナメになっている感じがしますね。意外に煽ったりもしますが、品がある。流石。

いや~、やっぱ、一流のビッグ・バンドのライブってイイですワ。ジャズっていいねぇ。

そんなコトで、盛り上がりに、盛り上がる71分30秒!
幸福なスウィング感をアナタに!
と思っていると、テキトーなフェードアウトで終わるというマンボなオチも付いていますが(しかも拍手の音をテキトーに重ねているというトホホ具合)、ま、最大限に長時間収録しようとした努力というコトですし(多分ね)、当然ミュージシャン側には非はありませんので、細かいコト言わずに聴きまくりましょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宇宙から帰って来たカルロス・サンタナ。

2005-08-25 11:55:13 | LatinSoul / LatinRock
涼しいジャケット・シリーズ。(実は続いている。)

カルロス・サンタナ(Carlos Santana)
「Havana Moon」(1983)

カルロス・サンタナのソロ名義の第三弾。あくまでもカルロスのソロ・アルバム。

ということなんですが、名義なんてドーデモ良くって、「で、このアルバムはドーナノヨ?」と聴かれれば、「楽しくっていいアルバムっス」と迷わず答えます。曲目はオリジナルで固めず、なんとボ・ディドリー(Bo Diddley)やチャック・ベリー(Chuck Berry)のカヴァーなんかがあったりして、サンタナ・バンドとはだいぶオモムキが違います。"宇宙的魂のグルーヴ"系のサンタナ・バンドのアルバムよりず~っと肉体的グルーヴ感が強いし、ず~っと世俗色が強くて、宗教色が薄いッス。

プロデューサーや、パーソネルを見ると、カナリ思いっ切り、リズム&ブルース、ソウル、ファンク系の有名人が多数!
例えばプロデューサーはジェリー・ウェクスラー(Jerry Wexler、アトランティック・レコードの大幹部ジャン!)とバリー・ベケット(Barry Beckett、フロ~ム、マッスル・ショールズ!)。ホエ~!黒そ~!
これ以上やるとクドイんで省略しますが、演奏陣もソッチ方向的に実に豪華。
そして、なぜかカントリー&ウェスタンの大物ウィリー・ネルソン(Willie Nelson)が、歌っていたりもする。チョット面白いっしょ?

肝心の曲はドナノヨって言えば、ファンキー色滲みまくる冒頭の「Watch Your Step」から、ワタシのココロはロックしてロールだワ。前述のボ・ディドリーのカヴァー「Who Do You Love」と、チャック・ベリーのカヴァー「Havana Moon」も当然のごとく泥臭く最高にファンキー。サウンド的にはコノ辺りが、このアルバムの基本カラー。イイでっせ。
そして、ウィリー・ネルソンが歌う「They All Went To Mexico」。コレ、最高。
ラテンとC&Wの真ん中あたりを行くホノボノ系サウンド。アコーディオンとウィリー・ネルソンの歌声にシビレまくり。音的には、ティン・パン・アレーの「月にてらされて」(1975)にモノスゴク通じるモノがあります。というか、ホトンド一緒。カルロス、パクったか?(そう言えばアチラもメキシコに行く曲だ。)

他の曲も、一部を除き、サンタナのバンドの方ではもう演奏しないような、カルロス本人のルーツ的な曲が多くて、きっと、このアルバムは作ってて楽しかったであろうな、と思われマス。(カルロスの親父サンまで参加してるしね)そして、そういう楽しさが強力にコチラにも伝わってくるってぇ事で、スゴク良いアルバムだ、という結論が出ました。
ィよろしく!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする