エリス・レジーナ(Elis Regina)
『Elis Regina In London』(1969)
前にも一回書いたことがありますが、このアルバムは、ワタシにとって確実にベスト10に入るアルバムです。どエライええでぇ~。
で、汲めども尽きぬ魅力の泉っつーか、ま、何回聴いてもサイコーなので、その魅力を語っちまいたいトコロなんスが、まぁ、アタシャ、O型なので、インプレとかレビューに向かない体質でねぇ、しゃーねーからトリトメのないコトを書いたりします。
で、今日言いたいのは、まず、ストリングスの響き。
このバタ臭さがサイコーです。
ほんで、バタ臭いっつのは、バタヤン臭い(田端義夫)と言うコトではなくって(←当たり前だ)、否定的なニュアンスを帯びつつ「西洋臭い」という意味で使うコトバであるワケですが、アタクシとしては、良いニュアンスを持って西洋臭いという意味で使ってみました。で、エリス・レジーナはブラジリアンなので、これ、西洋臭いと言うのはどうかと思いますがね、コレ、やっぱり60年代のヨーロッパの映画音楽とかと通じる響きだと思いますね。70年代以降のモノや、和もので聴ける響きとは違ってる気がする。聴いて納得して欲しいね~。ある種のシナモン・テイストではありましょう。
更に、このアルバム聴いてブッ飛ばされるのは、ハイ・テンポの曲に於けるベースのウネリの凄まじさ。個人的には、このコード進行からこのベースラインは出せねぇ。ワタシの中には無いラインなのデスよ。ワタシのベースとの、違いはウネリのサイズと深さ。サイズ的には、ワタシの方が大きめなサイズでのウネリの周期を作ってると思いますが、コチラのベースはかなり細かいウネリの繰り返し。ただ、その細かいウネリが、連なってさらに大きなウネリを作ってるんスよね。で、その遠心力のスッゲぇーコトよ!ホントに、カッコええで~!!!
ん~、最高だ。
あと、ジョビンの「Wave」のカヴァーが入ってるンすけど、この曲におけるエリス・レジーナのヴォーカルの「崩し」は、相当に見事。この縦横無尽さは「40年代のチャーリー・パーカーの魂がココに乗り移ったのか?」とか思うほど。歌に楽曲の「ガイド」を求めるヒトは、何が何だか分からなくなるでしょうな~。とにかくスリリング。
ん~、トリトメねー記事になりましたなぁ。
ま、聴きましょう!