Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

ドン・ヘンリーは絶好調。

2005-08-12 23:17:03 | West Coast Rock
イーグルス(Eagles)
「The Long Run」(1979)

「ホテル・カリフォルニア」(1976)の次に聴くべきイーグルスのアルバムは?

と聴かれたら、絶対に勧めないアルバムです。
素晴らしく売れましたが、どう考えてもイーグルスの6枚のオリジナル・アルバムの中では最下位にランクされるアルバムです。

曲は、意外に悪くないんです。
「The Long Run」、「I Can't Tell You Why」(言い出せなくて)、「In The City」、「Those Shoes」、「The Sad Cafe」。
こう並べてみても、ファースト・アルバムや「On The Border」と比べて落ちるとは思えない。
悪いのは演奏(ヘタ、という意味ではナイ)とアレンジ。あと、音の録り方。
覇気がない。考え過ぎ。そして、煮詰まり過ぎ。
そんな状態がストレートに伝わってくる。勿体ない。

では、聴き所は?
と言うと、それは何と言ってもドン・ヘンリー(Don Henley)のボーカル。
彼のボーカルに関しては、ハッキリ言って絶好調。
「Disco Strangler」や「Those Shoes」でのアブラの乗り切ったボーカルは、イーグルス時代では最高の出来。
ハードでヘヴィなギターをバックに、高めのキーで歌うドン・ヘンリーの声は、どんな不感症の人間でも鳥肌が立つくらい、色気がある。実にカッコいい。
「渋いバラードのボーカリスト」、じゃないんです、実は。
ワタクシは、男性ロック・ボーカリストでは、誰を置いても、ドン・ヘンリーが一番好きなんですが、その、最高の歌を聴けるアルバムという事で、「The Long Run」は、いつかは聴いて頂きたいアルバムです。

今日は、「聴けぇー!」とか「スゲェー!」とか言いません。
何とか頑張って(飽きずに)ココまで辿り着いてね~!
と言っときます。
ぃよろしくぅね~!
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「Give Me Up」をあきらめない

2005-08-12 07:53:11 | Soul / Funk / Dance
三年ほど前、マイケル・フォーチュナティ(Michael Fortunati)の、あの悶絶キラーチューン!「Give Me Up」(1986)を聴きたくて、アチコチ探した結果、全然売ってなくって、そうこうしている内に発売されたのがコレ。

V.A.
「Disco Party!」(2002)

ここ数年、レコード業界がドエライ勢いで出している、アマタあるコンピの一つ。
ここに「Give Me Up」がメデタク収録されました。
普段、この手はあまり買いませんが、コレは仕方なかったな~。

ま、内容的には十分楽しめました。
KC & The Sunshine BandからPaul Lekakisまでというトッ散らかり方には「むむむむむ」と唸りましたが。
(そして何故このタイトルでDuran Duranが?とも思いましたがねェ。)

という事で、「Give Me Up」はやっぱり最高。
ココロの琴線を突きまくるメロと、なんてこた~ないリズムアレンジがたまりません。イントロから「タリラ、タリラ」と実にイイです。

最高ですか~?
最高で~し。

さぁ~て、次はBabeのヴァージョンで探すか。
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ブーガルーのピラミッド

2005-08-12 00:53:05 | LatinSoul / LatinRock
レイ・バレット(Ray Barretto)
「Acid」(1967)

執拗に、狂ったように吠え、空(闇夜ですな)を切り裂くラッパ。
呪術的なまでに黒くて粘っこく、時に凶暴なピアノ。
黒いシンコペーションで全ての聴き手の神経を麻痺させるベース。
アフロでありジャングルであり、ニューヨークであり摩天楼であるパーカッション。
そして、ソウルなボーカル。

硬派。
どう聴いたって甘くない。
クール過ぎ。カッコ良過ぎ。

ここには、ソウルがあり、ジャズがあり、ファンクがあり、アフロがあり、ロックがあり、マンボがある。

これらが渾然一体となった、サウンド。
カッコ良過ぎる。
真っ赤なジャケットの内側で燃える、熱過ぎる青白い炎って感じでショウカ?
正に、ラテン・ブーガルーの金字塔。
コレ聴かずしてブーガルーは語れまい。

いや、語る必要なんかナイから、この、60年代最高のニューヨーク・ラテン、ぜひ一度は聴いて頂きたい。
コレを聴けばラテンって、カッコいいって分かるんだモ~ん!!!
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