昨晩の「ヘビメタさん」見ました?
ゲストのパッパラー河合氏、案の定、"プログレさん"と言われておりました。
異種格闘技、少々不利ではありましたが、オモロかった。
まぁ、それはそれで。
パッパラー河合氏のギタリストとしての才能が開花したアルバムと言えばコレじゃないのぉ?
爆風スランプ
「楽<RAKU>」(1986)
爆風が一番充実してたアルバムと言えば、多くの人は、翌年の、ポップファンクの傑作とも言うべき「Jungle」(1987)を挙げると思うし、ワタクシも賛成しますが、コレもええヨ。
河合氏のギターに絞って言うなら、こっちの方が効いてると思うし。
異様な音空間は、明らかにパッパラー河合の個性。
それは、一曲目の「追え!!」から炸裂しまくら!追え、とか、逃げろ、とか言う、日常あんまり無い状況下に、聴く人間を一発で持ってってくれます。
三曲目の「黎明」は、ポリスの影響を受けたかのような、硬質なカッコええ、スペイシーとも言えるサウンド。
そして、パッパラーの真骨頂が発揮された、「1986年の背泳」。「ヘンなのに美しい」ではなく、「ヘンで、かつ美しい」バラード。
ぅ~ん、このヒトも紙一重。ゲゲ、アジ。
パッパラー以外の曲では、江川ほーじんの書いたカッコイイ、クールなファンク「天国列車で行こう」、ファンキー末吉の作曲によるハード・ポップ・ファンク・ロック(!)「ラクダのコブには満月がよく似合う」など、楽曲も充実。
この頃から、"コミックバンド"的な評価を脱して、本格的演奏力を有したバンドとしてようやく、世間的にも認められるようになったような気がする。
元々、江川&末吉のリズムセクションは、超強力だったので、パッパラー氏の開花は、「鬼に金棒」、イヤ、「ハゲに弁髪」だったとオモワレルよの。
上述の「Jungle」、それから一作飛ばして「I.B.W -It's A Beautiful World-」(1989)もワタクシ、好きですね。
再評価に、乞う、ご期待。