Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

ジャズは大名から。

2006-07-30 23:35:28 | Jazz / Cross Over
やっぱり、ジャズはビッグネームからタクサン聴いた方がイイですね。
と、最近、改めて思っております。
マイルス道を再開して、ツクヅクそう思います。
やっぱビッグネームは音楽がスゲェもん。


↑イキナリこんなのじゃ渋過ぎてカラダに悪いというハナシ。

さて。
もう、10年もムカシ、ワタシ、ジャズばっかり聴いてた時期が3~4年くらいあったんですが、その頃はあんまりビッグネームって、聴いてなかったんですね。もっと、ビッグネームから聴いておけば良かったとは、今になって思いますが、その頃はハンク・モブレー(Hank Mobley)とか、ジョニー・グリフィン(Johnny Griffin)ばっかり聴いてたんです。何でかって言うと、ジャズ喫茶のオヤジ本が悪いのヨ。(念のため、ヒトの所為にしてみた)

まぁ、本気でヒトの所為にしている訳ではありませんが、まぁ、順を追って話すとですね。ワタシが、ジャズを聴き始めた1991年~1992年頃は、バブル頃からの名残だと思いますが、「ジャズってオッシャレ~」ムーヴメントと言うのがありまして、ナニゲにオシャレなジャケットのコンピものCDとかが腐るほど出てたんですね。鶴田一郎氏のイラストのジャケのとか。

勿論ワタシはスノッブでカッコつけだから、いかにも、そう言う「初心者デス」みたいなのは、初心者なのに避けるんですが、そんで、そんなカッコつけスノッブ野郎が、どうやってジャズCDを買い始めるのかと言うと、頼りは名盤ガイドブックなんですね。「モダン・ジャズ入門」とか、その類い。「入門」なんて、バリバリ初心者向け丸出しなタイトルなのに、本ならイイらしい。スノッブ野郎とはフシギなもんです。

で、最初に買ったガイド本は、多分、油井正一先生の名著『ジャズ・ベスト・レコード・コレクション』。新潮文庫で520円。大学の購買で買ったんですね。そんで、コレは死ぬ程、読んだ。「レコードはみつけた時に買え!」という、今のワタシを作ったオソロシイ至言も載っておりまして、まぁ、あの、「ジャズ評論界の淀川長治」が言うコトに間違いはないと思い、当初はコノ本に沿ってCDを買い始めたんですね。

ところで、当時、「ジャズ喫茶のオヤジ本」と言うサブジャンルのジャズ本が、死ぬほど出ててまして、え~、寺島靖国氏とか後藤雅洋氏とか、あと大木俊之助氏とか、そう言う方達の本デス。
で、コレが中々にオモシロイ。
ムカシ風の「現代ジャズの奔流」みたいな小難しい書き方はしてないし、何か、ハッキリと好き嫌いが書いてあるのね。そんで、この種のオヤジ本って、割とビッグネームじゃないヒトを持ち上げるんですね。曰く、「本当のジャズ・ファンはマイルスなどのビッグネームではなく、ジャッキー・マクリーンやハンク・モブレーをこそ愛聴しているのだ」とか。

その道のベテランとかに言われたりすると、何か、信じるじゃないですか。
だから「おぉ、ハンク・モブレーを聴く方がカッコいいのか。」とかって、単純で不純なワタシはなるんです。これが、『Kind Of Blue』より『Studio Jazz Party』を先に聴こうとするニンゲンが出来上がった背景なんですね。
後藤本と大木本の影響大、でした。我ながらアホウだ。
まぁ、寺島氏の趣味は「全然オレは合わねぇなあ」と思ったんで、白人女性ヴォーカルものとかには全然行きませんでしたが。

えぇ、ざっと、こんな経緯で、ワタシは「若いのにベテランみたいな聴き方をしようとする」小僧だった訳なんですが、やっぱりですね。ソレは正しくなかった。ジャズはビッグネームから聴き始めるのが正解ですね。
今はそう思います。
そんで、ソコから拡げてジョニー・グリフィンとか聴けばイイんです。
理由は、ソッチの方が音楽への理解が早いから。多分。

まぁ、そう言うコトが分かった今、とっくに若くないのに、正しい「若いジャズファン」みたいにビッグネームを追う今日この頃なのでアリマス。

(裏ではビル・エヴァンス道も始まっている・・・。コルトレーンはちょっと・・・。)


一日一回ココを押すのも正解デス  
コメント (2)
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『Milestones』はモード耳なしで。

2006-07-30 14:41:35 | Jazz / Cross Over
マイルス・デイヴィス(Miles Davis)
『Milestones』(1958)

アルトのキャノンボール(Cannonball Adderley)と、フィリー・ジョー・ジョーンズ(Philly Joe Jones)のドラムが最高にイイです。レッド・ガーランド(Red Garland)のピアノも素晴らしくグルーヴィー。
要するに「ノリノリ」ってヤツですね。

モードがどうした、とか言わんで聴いてイイんでないかい?
ハッキリ言って、モード以前のハード・バップの範囲内の耳感覚で聴いてイイんだと思いますよ、このアルバム。

新感覚だったであろうモードを軸にして演奏している曲は半分以下。
確かに、タイトル曲でのソロのマイルスの音使いはモードでしょうが、この曲にしたって、聴き所はダイナミックなグルーヴでしょう。

「マイルス=モード=スタティック」みたいなイメージで聴くと、肩すかし喰らうと思います。
ホーン抜きの、実質ガーランド・トリオな演奏の「Billy Boy」もかな~り素晴らしいグルーヴ。

いわゆるフツーのジャズで、ホーン入りを初めて聴く人にオススメするのにも最適なアルバムかと思います。

聴こう。


一日一ポチでお願いします 
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テキーラの黄銅が、後輩と「操業、操業、操業」。

2006-07-29 23:50:16 | LatinSoul / LatinRock
ジョニー・リヴェラ&テキーラ・ブラス(Johnny Rivera & The Tequila Brass)
『Johnny Rivera And The Tequila Brass』(1967)

このアルバムをネットで調べてまして、まぁ、日本語での情報なんてある訳もないんで、当然、英語ページに辿り着きますワな。そんで、今日は、テキスト翻訳じゃメンドーなので、ウェブページ自動翻訳に掛けてみたんです。
したっけ、面白い、オモシロイ。いつも以上に笑えました。

クレジットの部分をそのまんま載っけてみます。

-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-

【信用】
Ronジョンソン(エンジニア)
ジョージGoldner (生産者)
チャールズStewart (写真撮影)
Winston Tormos (低音)
Manuel Tormos (ギター)
Wilfredo Vazquez (トロンボーン)
ロバートRoldan (トロンボーン)
Raymond Monserrat (Vocals)
Corozoの後輩(Vocals)
ジョニーリベラ(Timbales)
ジョニーリベラ(生産者)
ジョニーリベラ(主要な実行者)
ルイスZuchman (はさみ金のノート)
ジョンMurello (設計)

-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-

イキナリ、「信用」ですからね。
流石に文脈完全無視の自動翻訳です。

それにしても、ボカールのクレジットの「Corozoの後輩」には爆笑。(元語は「Corozo Junior」)

主要なトコでは、「生産者」はプロデューサー、「設計」はデザイナーです。
「はさみ金のノート」は・・・。調べてみて下さい。

本題に入る前に、既に750文字以上を費やしてしまいまして恐縮です。

では、本題へ。¡Vamos!

さて、このアルバムは、ブーガルーの名盤の一つだそうで、ジョニー・リヴェラは(同姓同名のサルサ・シンガーと間違わんでね)、コノ道では結構知られているとは思いますが、ジョー・キューバやジョニー・コローン程には有名ではない気がする。ジョー・バターンのように、ラテン外からも知られている、って感じもしないし。

と、そんな渋い位置にあるジョニー・リヴェラでありますが、サウンドも中々に渋い。ブーガルーらしさ、つまり、チープな空気は勿論キープしつつも、アレンジなんか意外にしっかりしている。リズム・チェンジなんて、ブーガルーじゃあんまりやらん事もやっているし、これは中々に耐久性が高いブーガルー・アルバムですね。

サウンドの特徴は、ギター+トロンボーン。

このアルバムはキーボート類が入っていないんで、ギターが大活躍です。まぁ、モチロン、ラテンなんでカッティングなんて全然やらないで、ピアノのワヘオをギターに置き換えた(ってか、元来、ソンだとギターですな)、アルペジオ系フレーズが渋い。そんで、時々やるベースとのユニゾンが実にカッコいい。コレがグルーヴの元。

5枚目に買うブーガルー・アルバムとしてオススメします。

最後に、もっかい自動翻訳ネタですが、曲目もアホ翻訳が強烈でした。
「Run, Run, Run」という曲が「操業、操業、操業」ですからね。

まぁ、ブーガルーはNY下町の小さな工場とか、そういうトコで働くヒト達が楽しんだ音楽ではありましょうから、イイっちゃ、イイんですけどね。


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R&Bの椀子そばブーガルー。

2006-07-29 12:06:40 | LatinSoul / LatinRock



昨日はテレビで「となりのトトロ」をやってましたね。
そんで、思い出したのがこのジャケットなのです。
分かりますね?

リカルド・レイ(Ricardo Ray)
『Let´s Get Down To The Real Nitty Gritty』(1968)

さて。
リカルド・レイは、異様なテンションと、トホホな脱力を両立させる、神ワザ野郎であります。
ワタシはある意味、オマヌケな、そんなリカルド・レイのサウンドが大好きでして、あんまりCD持ってないんですけど、その中では、このアルバムは、「超」がつくほど大好きです。
真剣さが感じられないトコロが最高ね。

内容的には、R&B名曲集です。
「Soul Man」「Shout」「Sookie Sookie」「Ya,Ya」「Fanny Mae」などなど、次から次へと、ヒット曲の椀子そば状態。
コレらの有名曲を、エイヤっと3秒でラテン・ブーガルー化したんですね、きっと。そんな空気がツツツとゆる~く漂ってきまして、ワタシ的には最高のアルバムです。

サウンド・アレンジ的には、ティンバレスが入っていないなど、「ブーガルー」とは言えないくらいにラテン色は薄め。もちろん、ラテン・ミュージシャンとしては、と言う話の中での「薄め」ですけどね。
ま、このヒトがやると、どんなアレンジであっても、一般的に言うところの「ラテン」な脱力感は3秒で滲み出て来るでしょう。
天晴なハナシです。

それにしても楽しいアルバムです。
妙なテンションの高さと、緊張を強いない緩さの両立がステキ過ぎ。
そんなサウンドが、もしお好きなら、オススメです。

AY NAMA!(ええで~!)


そ~れっとお願いします。  
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レイ・バレットの「Together」を聴くけこ!

2006-07-28 23:57:16 | Salsa / New York Latin
レイ・バレット(Ray Barretto)
『Together』(1969)

時代の空気と、NYラテン・シーンの盛り上がりと、バレット自身の充実が、クロスしたトコロに生まれたアルバム。
代表作ではないが、悪い訳がない。

1曲目はバレット自作のラテン・ファンク。
人種を超えた連帯を呼びかけている。そんな歌詞。
バレットの長い音楽活動の中でも、重要な一曲だと思います。
素晴らしく力強いベースとピアノのリフに乗って、ボーカルは、珍しくバレット本人。
歌うコトは稀だがセンスが良い。必聴。

2曲目以降は、割とキューバ色の濃いスタイル。
完全なラテン~サルサ・サウンド。
しかし、当然ながら、キューバな音ではなく、紛れも無いニューヨーク・ラテン。
つまり、空気が張り詰めて、冷たい。
これこそがサルサ。
決して「癒し系のトロピカル音楽」ではナイ。

バレットのコンガも、「癒し」な感覚など微塵もなく、ソリッドなグルーヴを叩き出すんでありますね。
「ソリッド」なのね。そんで、「叩き出す」のね。
硬派なのよ。よろしくね。

最後は、ヘヴィーなラテン・ジャズ。
曲目は「Tin Tin Deo」。
ドロドロの血が滲み、次第に勢いを増し、最後には黒い血が吹き出す。
血の濃さが凄い。

必聴!


バレっとお願いします。  
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「Konda」を聴いてヨロコンダ。

2006-07-28 07:17:01 | Jazz / Cross Over
マイルス・デイヴィス(Miles Davis)
『Directions』(1981)

1981年発売ながら、内容は1960年から1970年にかけての未発表曲集。
まぁ、未発表であった理由は色々あるんでしょうが、だからと言って魅力のないモノでは全く無い!

「Direction I」「Direction II」「Duran」「Willie Nelson」のカッコ良さ。
エレクトリック期の初期の、張りつめた空気の中を強烈な電気がビシビシ走る。

「Konda」
何て斬新なサウンド!
やはり、1970年のマイルスの創造力はドンデモナイ。

マイルス道、つづく。
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端境期マイルスの意味不明のカッコ良さ。

2006-07-27 20:48:12 | Jazz / Cross Over
マイルス・デイヴィス(Miles Davis)
『Miles In The Sky』(1968)

シツコクもまたマイルスですが、コレも、素敵に鼻血ブーの一枚です。

このアルバムあたりは、アコースティックとエレクトリックとのハザカイ期とか、言われたり書かれたりしてますが、まぁ、とりあえず、そんな事は気にせずに聴きましょう。

とにかく、意味不明のカッコ良さです。

特に1曲目の「Stuff」。
悪く言えば、まとまりのナイ、変なメロディが、ゆったりした8ビートに乗って、延々と続きます。
激しくバンド全体が燃え上がるような、そういう分かり易い局面はイッサイ無し。
トニカク、淡々と、延々と、です。
ソロパートに入ってからも、「ソロで~す、やりま~す」と言った感じの、イカニモな時間帯は無し。
イヤ、実際は、カ~っと燃え上がる部分もあるんですけど、すぐに落ち着いて、また「淡々と」が始まるんですね。
だから、全体として「淡々」とした印象が強い。
「なんか知らんけど、いつの間にかソロもやっとります」みたいな感じ。

しかしですね。
コレが、実にジワジワ、じわじわ、ジワじわと来るのですよ。
最後の方になると、スッカリ、身もココロもアナタに夢中、みたいな状態になりますんで、まぁ、軽い気持ちで薬物中毒、みたいなコワイ作品だと思います。

二曲目以降は、建設的に破壊的だった『Sorcerer』(1967)とか『Nefertiti』(1967)とかの、究極のアコースティック・ジャズ路線が続いてます。勿論、クォリティの異常な高さは保証付き。まぁ、メンツは基本的に変わってませんからね。当然ながら極北デス。

端境期とか言われる事もあって、このアルバムは多分、人気盤ではないでしょうけど、さすがにマイルスです。当然の如く、異常にカッコ良い。なんで、こんなスゲェ作品を次から次へと産み出せるンでしょうね。

マイルスを聴くべ!

淡々とボ~ちボチボチボチっとお願いします。  
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マイルスの35分のボーナストラックは何とでも呼べと。

2006-07-26 22:45:08 | Jazz / Cross Over
マイルス・デイヴィス(Miles Davis)
『Munich Concert』(1988)

1988年のミュンヘンでのライヴ盤ですが、ボーナストラックの方を目当てにして買ったヒトも多い筈。
ワタシもその例に漏れず。
つまり、1970年の、あのワイト島フェスティヴァルのが入っているのであります!
「Call It Anything」!35分03秒!
映像付きはこのDVDを必ず見て下サレ。
三年間は鼻血が止まらなくなりますが、ガマンしましょうね。

で、今回の記事のはCDなので、音だけなんですが、映像無しでも、やっぱりコノ演奏は、スゲェですね。
コレをその場で聴いていたロック・ファンは、ワカル人は度肝を抜かれたでしょうし、ワカラン人は呆気にとられたでしょう。
スゴい迫力です。

で、凄い迫力なのですが、スピード感とか、切れ味の鋭さ、とかいう方向のスリルがメインではない気がする。
それは、多分、コード感とか調性が希薄な為だと思うのですが、結果として、ワタシは、何よりも「力」を感じます。デカい斧とかで、切れ味なんか関係なく、目の前にあるものを、とにかくブった斬って行くような感じ。
結果的に、ブった斬ってしまう物の量は、コッチの方が圧倒的に多い、とかそんな感じですね。

やっぱ、1970年のマイルスはスッげェーです。

1988年のミュンヘンのは、また改めて。

ぢゃ。


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「4」と、より多く。

2006-07-25 22:03:12 | Jazz / Cross Over
マイルス・デイヴィス(Miles Davis)
『"Four" & More』(1964)

あんまりにも、各方面のミナサンが、これが「凄いスゴイ」と言うもんだから、しばらく前に買ったのよ。
で、聴いた結果、どう思ったかと言うと、おぉ、「スッげぇええーぜ!」でした。
サンキュ~、ミナサン、各方面!

いや、ハードなジャズって、やっぱイイですね。
スゲェ、サディスティックなラッパ。
もう、グリグリと言う他ナイですね。

冒頭の「So What」。
凄いですね。
マイルスのラッパ。
閃光一発。
カ~ッ!カ~ッ!カ~ッ!

二曲目。「Walkin'」
マイルスのラッパはコッチの方が凄いかも。
どう、スゴいのかって言うと、スゲェ、サディスティック。
低めのトコロをグリグリ、グリグリやって、そろそろ駆け上がるかと思うと、まだまだ、低いトコをグリグリ、グリグリと執拗に突き回して、イヤ、来た~!!!っと、高斜ハイノート突きまくり、グイグイグイグイ、まだやんのか、グイグイグイグイ、ってなコトで、息つくヒマ無し。スッげぇええーぜ!

ある意味、このアルバムの主役はドラムのトニー・ウィリアムス。
この時まだ18歳(!!!)。
タイコ、ビシビシ、隙ナシ・ハイティ~ン
(ナンノ、コッチャ)

しかし、前半の硬質過ぎるくらいのバキバキのハードな空気に対して、後半の微妙なナゴミが不思議ではある。(後半、曲目もナゴミ系。)

ほぼ同じ時期の『Miles In Berlin』(1964)も、コレに劣らぬ問答無用系名盤かと思うノですが、なんか、オーディオ的な意味でのサウンドの違いで、音の前への出方が異なる気がする。あと、アッチはドラムも抑え気味だしね。

しかし、ライヴの「So What」とか「Walkin'」とかの聴き比べをせねばらなん気になって来まして、すっかり"ブラックホーク"も聴くぞコノヤローなココロモチであります。あと、まだ買ってないけど、"プラグド・ニッケル"か。
カネ、無いんですケド・・・。

しかし、誰も、マイルスには、かなわんですね。
色んな意味で。


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塩が無くてもシルヴェッティでしっかりトロける。

2006-07-24 22:49:58 | Soul / Funk / Dance
シルヴェッティ(Silvetti)
『Spring Rain』(1977)

ただいま帰って参りまして、部屋の湿度は86%であります
なかなか快適ですね

・・・・・・・

ナメクジにとっては

まぁ、そう言う背景も含めて(いや、別に背後にナメクジは居らんよ)、今日はヤケクソで絵文字全開で、このアルバムであります
聴いてね聴いてね聴いてね

しかし、こんな書き出しでは、スムーズに本題に入れませんな
ゴワッ

さて、このアルバムでありますが、こういうのは、勿体ないからお子様(25歳くらいまで)に聴かせてはイケマセン
オトナだけの楽しみにしておきましょう
と言っても、別にインビな音楽ではありませんぜ
いや、若干、14%くらいはインビだすかね

えぇ、女性スキャット全開
ぬぁめらかなストリングスそこカシコ
硬質に馨りやがるアコピ
かろやかに弾みやがるベース
しなやかに躍動しやがるドラム

もう、本当にタマリマセンね、このサウンド
最上級にクールなイージーリスニングという感じでもあります
レーベルはサスガのサルソウルであります
スっゲぇェぜ
拍手だぜ

キラートラックは1曲目「Spring Rain」と、最後の「Contigo」
塩が無くても、トロケそうになるぜい

しかし、こんな文章は全然伝わらんかのぉ
ゴワッ

結論

聴こう

↑こんだけ書いて、結論がコレか・・・・・・
しかも、絵文字の使い方が、後半、まつがっている・・・

ゴワッ


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カーティス・フラーとベニー・ゴルソンに恐れ入る。

2006-07-23 16:40:16 | Jazz / Cross Over
カーティス・フラー(Curtis Fuller)
『Blues-Ette』(1959)

10年振りに聴きましたが、やっぱり、名盤なんですなぁ。
恐れ入ったぞ。ふが。

1曲目の「Five Spot After Dark」が何と言っても有名ですね。
テレビのCMにも使われていましたし、きっとジャズ喫茶の人気曲でもあったんでしょう。何と言うか、ダークなクスんだ色に滲み出る、抑えたブルース臭。これは、まぁ、文句なしにカッコいいですね。ふが。

そんで、他の曲もですね、久しぶりに聴いてみたら、その、何て言うか、ソロもアンサンブルも、とっても良かったっス。ふが。アンサンブルについては、このカルテットは、二管ながらトランペットが居ないですからね、派手な方向には行きません。(行けません。)そんで、ピアノがトミフラ(Tommy Flanagan)ですからね。ブルース臭が滲んでたって、品があるんですよね。この、品の良さと渋みと曲の親しみ易さが掛け算されるトコロがこのアルバムの魅力。

そして、品と言えば、ベニー・ゴルソンのアレンジも、トロンボーンとテナーという、同じような低め音域のハーモニーを、ドバドバにしないで品のある渋い魅力的な響きにしてくれてます。これはスバラシイ響きです。本当に魅力的です。ふが。
特に、5曲目「Love Your Spell Is Everywhere」のテーマ部分は、元のメロも美しいんでしょうが、この二管のハーモニーは、フんとうに素晴らしいです。本来、トロンボーンとテナーって、どっちかって言うとゴーカイ方面を担当する楽器だと思うんですが、ここでの二管のハーモニーはとっても繊細。何と言うか、儚い感じ。思わずコーフンするくらい美しい。

流石、名盤。
最早、鼻息だらけ。
ふがふがふが。と言う他ないです。

聴こう。


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アーシャ・ボースレーから入門と相成りました。

2006-07-22 19:06:59 | その他の音楽
アーシャ・ボースレー(Asha Bhosle)
『Evergreen Hits Of Asha Bhosle』

インドと言えば音楽映画。
強烈な色と匂いをぶは~っと放つ、インドのポップ・ミュージックを聴きたくなり、映画の中で、歌を吹き替えるプレイバックシンガーの中でも、最も高名な一人、アーシャ・ボースレー(Asha Bhosle)のCDを買ってみました。
ちなみに、もう一人、高名なヒトと言えば、その姉のラタ・マンゲーシュカル(Lata Mangeshkar)ですが、一時のインド映画は、この二人が8割の主題歌を歌っていたとか。(そもそもインドの映画の製作数って、メチャクチャ多い筈ですが、その8割って、マトモじゃないですね。WINDOWS並みの寡占姉妹。恐るべし。)

このCDは1956年~1999年のベスト盤。
56年から99年って、ほとんど半世紀。
当然、二枚組。
収録曲数24曲。
ほとんどが、60年代と70年代の作品。

で、聴いた感想は、「やっぱ、インドはスゲェな~」ですね。

音楽的には、西洋音楽で土台を作り、そこにインドのエッセンスがタップリ混ぜ込まれると言う、往年のニッポン歌謡曲とも共通する作り。基本が西洋音楽の上に成り立っている音楽ですから、普段、ニッポンのポップスや、英語圏のロックなどしか聴かない人でも、コレは全然問題なく理解可能。(好きになるかは別問題。)

インドならではのエッセンスとしてブチ込まれているのは、タブラ(インドのパーカッション)とか、非西洋的な音階とか、あとは、強烈なストリングスとか、そして、何よりも、ナショナルキッドの20倍の高さを揺るぎもせずに飛んで行く、高音ボーカル。うん、こういうのを聴きたかったんだな。

あくまでも、このCDで聴く限りですが、60年代モノまでは、割とアコースティックなサウンド。(アコースティック、と言っても、強烈ですが。)

70年代に入り、エレクトリック楽器が強力に入って来ます。打楽器も、インドならではのモノだけではなくなり、ドラム+コンガ、とか、割とフツーにファンキー。
しかし、そのファンキーなサウンドにプラスされる、エッセンスが凄い。
キメの強烈なパターンとか、電気マイルスから学んだかのようなキース的オルガンとか、凶暴なワウ系ギターとか、歪むほどに咆哮するブラスとか。
これらのエッセンスは、インド特有のイディオムばかりで演奏されている訳ではないんですが、その盛り加減が、コレでもかコノヤロー的な過剰さがあって、その過剰さが多分インド。

今のワタシには、ファンキーさと、このブッ飛びの過剰さがツボ。
ハッキリ申しまして、インドのポップ・ミュージックにはハマりそうです。

ちなみに、ワタシが買った盤は、UK盤とかではなく、正しくもインド盤ですが、当然の如く擦りキズだらけ。レーベルの印刷も少しハゲてるし、ジャケもシワが寄っておりました。
やはり未知の感覚がありますね。

次はダレール・メヘンディだ!

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ロハスの思考

2006-07-22 10:30:10 | その他
ハイ。
全く音楽とは関係のない記事です。

福岡伸一著『ロハスの思考』(木楽舎)という本を読みましてですね。
その、大体、ワタシは「ロハス」という言葉があまり好きではないので、この本も、まぁ、ムードとかセンチメンタリズムで環境問題を捉えた底の浅~い本かと思っていたのですが、そうじゃなかったッス。
ナニシロ、いきなり「酸化と還元」ですからね。ムードで環境を語る書物ではないコトが分かります。

著者の福岡氏は、生命科学の学者だそうで、この本でも、細胞とか、分子の循環とか、そういう科学的切り口から環境問題を説き始めるんですが、この本の一番の肝は、そんなバリバリの専門家が、"科学的な知見に裏打ちされた正確な情報より「なんとなく」という素人感覚を大事にしろ"と言っているトコロだと思います。「専門家は職業であり」「完全に中立な専門家などいない」から、だそうです。納得。

そんで、その「なんとなく」が、どこから来ているのかを良く考えて、コトバにしてみる事が大事だと言うのですね。そうする事が、自分が納得するライフスタイルを見つける事だ、と言う訳です。

深い考え方ですね。
感じ入りましたぞい。

さて、この本、他にも「ベネフィットとリスク」とか、今まで、あまり考えた事が無かった視点から社会へ切り込みを入れていて、ワタシには、とても面白かったです。

「経済のグローバリゼーションについて行けちゃうオレって万歳」主義な方には、用の無い本かもしれませんが、オススメします。
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マイルス帝国は羈縻政策。

2006-07-20 22:46:53 | Jazz / Cross Over
しき続き、マイルス・デイヴィス(Miles Davis)の『Bitches Brew』(1969)聴きねぇ。

(おっと、いけねぇ、江戸っ子になっちまった。)

さて、今日は、最後に入っている(ボーナス除く)、「Sanctuary」です。
ワタシは、ココに強烈な羈縻政策を感じるのであります。

この曲は、マイルスのラッパと、エレピくらいしか聴こえないシーンが、結構長いんですけど、そんな瞬間にも、皇帝の支配力が、現れていないプレイヤーにまでアマネク及んでいる事が、「空気」で分かる。

なんで分かるのかと言えば、時間と空間を超えて、その支配力が、ワタシにまで及んでいるからであります。

左様で御座居ます。

このアルバムを聴いている、今、ワタシはマイルス皇帝に支配されておるのです。
しかしながら、その一方で、真なる自由も感じるのです。

そう。
ソレが羈縻政策。

自由にさせながら、繋いでいる。

だから、各プレイヤーは、自由に個性を出しつつも、強烈なマイルス色な演奏になっていて、しかも、そのレベルは異様に高い。

う~ん。
自覚の無いままに何かに支配されているかのようだ。
怖いのぉ。

しかし、それなのに、心地良い。
有り得ないレヴェルの凄い音楽ですのぉ。

(つづく) ←か、どうかは保証されてイナイ。
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ソレ、スナワチ、マイルス。

2006-07-19 21:41:46 | Jazz / Cross Over
マイルス・デイヴィス(Miles Davis)
『Bitches Brew』(1969)

何がイイんだって聞かれると、未だに良く分からんのですが、取り敢えず、血ぃ騒ぎます。

最初は全然ダメでした。
ナニシロ、このCD、買ったのは多分10年以上も昔なんですが、三回目に聴いたのが、今年になってからッスもん。

まぁ、このアルバムを聴いて、即効で「イーネッ!」と思えるヒトは、少数派でしょう。
第一、「曲」っぽい曲も無いですからね。
サウンドも、フツーの耳にはゲバゲバですし。

ここにある音楽は、リズムだけでなく、ハーモニーも、モノではなく、ポリなんだと思いますが、当然、聴こえて来る音は、ポリ×ポリなんで、表層的には混沌です。ですが、コレ、どう考えても秩序があります。

この混沌を律する力が、魔力、と言うか、魅力の源泉。
ソレ、スナワチ、マイルス。

(つづく) ←か、どうかは、分からんデス。
コメント (2)
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