Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

やっぱりイヌが好き。

2005-08-28 22:12:07 | Rock / Pop
ジェームス・テイラー(James Taylor)
「One Man Dog」(1972)

シンガー・ソングライター・ブームで有名な方のJTです。

このアルバムは、フォーク的なイメージのあるJTの印象を変える一枚。
実は70年代全般的にJTのアルバムは全面フォーク的アルバムの方が少ないと思う。ナニゲにソウル的だったり、AOR的だったりという印象をワタシは持っておりますが、賛成の方は、ココで挙手をお願い致します。

もちろん、フォーク的な曲も少なくないッスが、弾き語りでゴザイマス、みたいなノリは極薄。逆に、リンダ・ルイス(Linda Lewis)とかミニー・リパートン(Minnie Riperton)のようなアコギをうまく活かしたソウルみたいな曲も目立ち、意外に黒っぽくてファンキー。とても良い!

基本的なバックメンバーはダニー・コーチマー(Danny Kortchmar)率いる4人編成の「Section」ですが、他にも、クロス・オーヴァー・シーンを大暴れして今やジャズ界の大物のアノ人や、マイルズ・デイヴィス(Miles Davis)のトコロで有名になったアノ人やらも参加していて、要は「歌」だけを聴かせるアルバムではなく、キチンと音の方もグルーヴしているって事ですね。

1曲目なんか、いきなりラテンですワ。フォーキー・ラテン。気持ちイイね~。
そして、2曲目は都会的フォークサウンド、3曲目、4曲目は小気味よいファンキー・サウンドと続く。イイねぇ~。
B面も「Little David」からのメドレーなんて、チョットした傑作だよなぁ~。(あ、そう言うのは佳作って言うんですか。)
とか、まぁ、そんなコト言っているウチに18曲目までアっと言うマに終わる、という設計で作られてオリマス!

ナヌ、18曲?

と驚くことナカレ。
実はこのアルバム、小品集ナンデスネ。短いのだと1分ソコソコ。そういう事もあって、テンポ良く、次から次へと場面転換して行くし、曲自体は良品ばかりですから、全く退屈しない。

チョットした傑作ですよ、コレ。
あ、佳作って言うんですね。

凄くイイ超越的佳作デス!!!
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リトル・フィートで鼻血を出そう。

2005-08-28 10:42:20 | Soul / Funk / Dance
リトル・フィート(Little Feat)
「The Last Record Album」(1975)

このアルバムはスゴイ!!!
特にA面はスゴイ!!!
凄過ぎる!!!
これで鼻血が出ない人は間違っている!!!
そうだ。鼻血を出そう!!!
でも、B面のグルーヴも半端ナイぞ!!!
右からも鼻血だ!!!

という事でゴザイマすが、皆さん、ティッシュの用意はできましたか?

ハイ、ヨゴザンスね。
なに?このアルバムのドコが鼻血が出る程スゴイかって?
それは、グルーヴですね。強烈な後乗りビート。
アフター・ビートじゃないですよ。後乗りデスね。
表層的なリズムの形としては、よく指摘されるように、アメリカ南部のノリが、ロスのバンドなのに濃厚でゴザイマスが、そういうコトはドーデモ良くてですね、遅めのテンポで、これだけハネル感じがあるって、サイコ-気持ちイイってコトですね。重くてハネるビートが、肉体的にココチ良いって、感覚デス。重いビートはロックの場合、脳にキますが、コチラはあくまでファンクビートです。カラダに来んのよ!!!
キモチイイィーッ!!!

ロックの名盤紹介、みたいな方向では「Dixie Chicken」(1973)が有名ですが、バンドのピークはその後の三枚にアリマス。「Dixie Chicken」には泥臭さがまだ残っていて、ルーツ・ロック的観点からは好ましいのだと思いますが、ワタシに言わせりゃアソコはまだ発展途上です。そして、あの段階ではまだまだ、ローウェル・ジョージ(Lowell George)のバンドって感じです。まぁ、こういうと、フクロにされる感もアリマスガ、リトル・フィートはローウェル・ジョージ色が薄い頃が最高デス。正確に言うと、他のメンバーが力をつけて、バンド全体が底上げした状況下で、まだ、マトマリがあった時期、というコトですが。

そんな時期のピークが、要はコノ、アルバムだったんではないですかね。

幕開けの「Romance Dance」。最高のゆったり緊張ビート。こんなテンポでこんな強烈なシンコペーションって、普通、炸裂スルノカ?凄い・・・。しかも、このシンコペーション、デカい・・・。
二曲目。「All That You Dream」。コイツは、ちと和声の尖った鋭さも伴う曲。テンポは一曲目と同様にゆったりと取りつつ、その中に内在する凄まじいスピード感。このアルバムのハイライト。
三曲目。「Long Distance Love」。グルーヴする美しいバラード。やはり、強烈なシンコペーションが、ココロとカラダを揺さぶる。バラードで、このグルーヴって、ドーイウ事よ?凄い。
四曲目。「Day Or Night」。コレ、凄過ぎ。このアルバムのもう一つのハイライト。分かりやすい曲では無いが、分かってしまうと、もう、汲めども尽きぬ快楽ビートの泉ですワ。やはり、表面的なテンポの奥で流れるスピード感が凄まじい。

長くなるので、もうヤメますが、1986年にハコダテというイナカでこのアルバムを手に入れるのは、そんなにラクじゃなかったんですが、買って良かったよ~。
当然その後、CDで買い直してますがねぇ。
コメント (4)
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