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Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

聴くまでに31年。ドゥービーのスルメ盤(味付き)。

2017-02-12 19:50:46 | West Coast Rock
運命の掟
ドゥービー・ブラザーズ
ワーナーミュージック・ジャパン

Livin' on the Fault Line (1977)/ The Doobie Brothers

このアルバム、地味なんスよね。
ドゥービー・ブラザーズ(Doobie Brothers)って言ったら、普通、前期名盤 Captain And Me (1973)とか、後期名盤 Minute By Minute (1978)とかだもんな。このアルバム、過渡期の作品って言われガチだし、ずーっと後回しにして来たモンで、存在を知ってから実際に聴くまで31年(!!)かかりました。いよっ!

で、聴いてみたところ、コレ、なかなかの佳作っスね。
ヒゲ野郎が弾くウネるエレピと、長髪兄ちゃんやスカンク野郎達が弾く適度にロック臭を残したファンキー・ギターが、「お、おう、なんか、結構な美味じゃないか」って感じ。勢いのある地方都市の郊外が洗練されて来た、みたいな音楽ですね。洗練されて来たけど、元々の土地の伝統も大切にしつつ発展してるって感じ。

コレ、次作(Minute By Minute)以降も、つづく良い傾向ですよね。オシャレ路線に完全に切り替えたりなんかしない。後期、ドゥービー、なかなかヤるな。ただ、ジャズ・クロスオーバー的なアプローチは、ちょっと中途半端に感じますね。ドゥービーは、スティーリー・ダンにはなれねぇっスわ。

では、まとめ。

なかなかの佳作ですが、上記の名盤、 Captain And Me Minute By Minute を聴いた後でイイっスね。(←結局、そうなるのかよ)


Captain & Me
Doobie Brothers
Warner Bros / Wea


Minute By Minute
Doobie Brothers
Warner Bros / Wea


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James Gang

2008-08-15 00:09:25 | West Coast Rock
一体、どういうジャケットのセンスなんだか。
コレだから、白い方のアメ公は分からん。

でも、チキショ~ながら、サウンド面での文句はナイづら。
アイツらの上の空は間違いなく広いぜ。
エゲレスのロックからは感じられない、スカっと抜けた空間の広がりがアメリカン・ロックの魅力。

ホエホエ(←褒め言葉)と言うしかアリマセンな。

ンな訳で、来週は、もわ~っと抜けるハポンの青い空を求めて、アチコチ行くで。
テーヤはロックしないようにね!

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イーグルス28年振りのフルアルバム『Long Road Out Of Eden』(2007)!!!

2007-10-30 23:15:57 | West Coast Rock
まぁ、イーグルス(Eagles)聴き歴のシツコサが、ワタクシのレベルになると、愛憎ともにゴニョごにょゴニョなので、言いたい事は山ほどアルのですが、この28年振りのフルアルバム、思ったより全然エエよ!

勿論、ワタシは、今のイーグルスに期待なんかせんからね。
そう言う意味では「期待が外れた」的なガッカリは元から全くナイ。
従って、「それなり」でしかなかったとしても、「まぁまぁイイじゃん」くらい言いそうですが、そういうバイアスがなくっても、コレ、意外に佳作。28年前の『The Long Run』(1979)は軽く越えてます。

で、コレ、何を考えているのか、二枚組なんデスよね。
再結成して、13~14年、軽く再結成前の活動期間を越えているのに、その間、新曲は、数えるくらいしかなく、「マスターズリーグ」なんて、アタクシに厭味を言われるくらいのテイタラクだったのに、何だって、詰って詰った挙げ句の、28年振りにマトモに作ったニューアルバムが、今までになかった、大ボリュームなのかと、思ったら、なんとまぁ、ソウ言う事だったのか。

アタシャ、絶句しましたよ。

大団円のラスト「It's Your World Now」。
還暦を迎えたオッサンたちは、ココで、若い世代に引導を渡しヤがったのヨ。
"オレらは、もう去る、お前らでヤレ"と。
(国内盤はその後に、無粋にもボーナストラックあり。カットしましょう。)

訳詞を一部抜粋します。

「今 世界はお前のものだ
 時を活かせ
 善なるものの一部になれ
 意義あるものを残せ
 幕は下り
 俺は一礼する
 これが定めだ
 今 世界はお前のものだ」

明らかに、もう、一線を退くんだ、という事でしょう。
まぁ、ヴェンチャーズ的に演奏活動は続けるかもしれませんけど、もう、作家として本気で作品を作り上げるコトは無いって事でしょう。(ソロ活動は別として)
だからこそ、未練を残さないように、「イーグルス」として可能な作品を、出来る限りタクサンぶち込んだ訳ですよね。

ディスク1は、意外にもレイドバックです。リラックスしたアメリカン・ロック・サウンド。元々、彼らが大好きであったろうサウンド。そこに、齢を重ねて得るコトが出来た成熟を注ぐ。いい出来ですよ。

ディスク2は、後期イーグルスから続く、重厚なサウンド。
あれから、30近く齢を重ねて、未だ青臭い。還暦にして「力作」ですよ。

そして、最後の最後に・・・

「善なるものの一部になれ
 意義あるものを残せ」

・・・なんてさ、ウレシイくらいの青臭さを残すンですワ。

名盤と言われるコトはないでしょうし、今の音楽業界に与える影響なんて、まぁ、ナイでしょう。イーグルス自体の評価も時代が流れるとともに、相対的に落ちて来てます。
それでも、1970年代のアメリカン・ロックを象徴するバンドの遺作として、恥ずかしくない出来だと思います。

遂に、イーグルスは終わるんですねぇ・・・。

ロング・ロード・アウト・オブ・エデン
イーグルス
UNIVERSAL INTERNATIONAL(P)(M)

このアイテムの詳細を見る


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Eagles「How Long」(2007)。意外にもスカッと正しく青空ロック。

2007-09-29 11:31:33 | West Coast Rock
「How Long」は、イーグルスの4年振りの新曲です。
「28年振りの新曲」と勘違いされている方がイラッシャルようですが、「28年振り」は、「スタジオ録音のフルアルバム」が28年振りというコトですので、お間違いなく。

さて、その新曲デスが意外なほどイイ感じ。
なんとも軽やかなカントリー・フレーヴァー溢れる(バンジョーとかは入ってないんデスけどね)、初期イーグルス的なロックン・ロール。かなりスカッと来てマス。正しい青空ロックです。いや~、イイ気分。

しっかし、今のメンツでこのサウンドはかなり意外です。
今のイーグルスって、メンツ的には、後期イーグルスのリユニオンなんで、どうしても音楽的には重厚になるキライがあると思うのですが、どうしちゃったんでしょうね。メンバーが、今年、続々と還暦を迎えつつあるし、「もう、隠居だ、隠居っ!ワシら、気楽に行きますワ~。」というコトなんスかね?
(ちなみに、さりげなくワシとイーグルを掛けてみたのデスが、ダメ?)

ま、もうしばらくで発売されるニューアルバムのタイトルは『Long Road Out Of Eden』と、やっぱり重厚ですから、今のイーグルスの音楽性が軽やかになったとは思わんデス。ジャケット写真だって、「今、我々が置かれている世界的な状況を表現している」とか言いたそうな、重厚な暗喩ジャケット。(暗喩のくせに分かり易い・・・。若干、どうかと思いマス。)
そんなコトで、ニューアルバムの内容には少々不安がありますが、とにかく新曲聴きながら待ちましょう。

ちなみに、この「How Long」は、サウンドってコトで言えば、「Take It Easy」と「Already Gone」の中間くらい、若干、「Take It Easy」寄りって感じですかね。ギター・ソロなんか、モロにテレキャスな音で、フレージングも、あのバーニー・リードンの名ギター・ソロを模した感じデスし、ギターのバッキングも、アルペジオでスチール・ギターっぽい感じを出したりしてて、カントリー・ロックっぽさを醸し出していますね。後期のハードなギター・サウンドでは全く無い。

とにかく、意外な佳曲。
ウチでは、しばらく、ヘビロテします。


How Long
 ↑試聴(視聴)はコチラ。

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EAGLESニューアルバムのジャケと曲目。

2007-08-31 21:21:23 | West Coast Rock
イーグルスのニューアルバム『LONG ROAD OUT OF EDEN』のジャケとトラックリストが分かりましたッスよ。

DISC ONE:
01 No More Walks In The Wood
02 How Long
03 Busy Being Fabulous
04 What Do I Do With My Heart
05 Guilty Of The Crime
06 I Don't Want To Hear Anymore
07 Waiting In The Weeds
08 No More Cloudy Days
09 Fast Company
10 Do Something
11 You Are Not Alone

DISC TWO:
12 Long Road Out Of Eden
13 I Dreamed There Was No War
14 Somebody
15 Frail Grasp On The Big Picture
16 Last Good Time In Town
17 I Love To Watch A Woman Dance
18 Business As Usual
19 Center Of The Universe
20 It's Your World Now

・・・二枚組かよ。

大体、解散前の活動期間よりも、解散から再結成の期間よりも、再結成後の期間の方が長くなりつつあるってのに、13年もニューアルバム出してなかったっていう怠慢もひどいンですがねぇ、出すときには、イキナリ二枚組って・・・。アンタら、も少しマジメに仕事しなさい。
コレで出来が悪かったら・・・・・・。

あ、その時は、次作を待ちます。

何時までも・・・。

(アレっ?)

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ジャクソン・ブラウンに、改めて参りました。

2007-08-22 22:36:07 | West Coast Rock
ジャクソン・ブラウン(Jackson Browne)
『For Everyman』(1973)

どんな楽曲でも、よほどのコトがない限り、腕の良いプレイヤーならグルーヴさせるコトが出来る。
でも、このアルバムの楽曲群は、軽薄なグルーヴが似合わない。

ドラムが程よく重く、後ノリなのがイイと思う。
耳が、ジャクソン・ブラウンの声と、楽曲そのものを自然に追うようになるから。

ジャクソン・ブラウンは、盟友である、グレン・フライや、JDサウザーのような歌の上手さはナイ。ですが、アタシャ、このアルバムを聴いて、そのヴォーカルの説得力の高さに、改めて、参りました。

7~8分の張りでの、さほど高くもナイ音域での、それほど伸ばしもしない、何のヘンテツもない、白玉フレーズのヴォーカルが何故に、こんなに効くのか。

例えば、最後を飾るタイトル曲の3'30"あたりからの数秒間。
この浸透力は、神秘ですらありますね。

しみしみ~。

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イーグルス、ニューアルバム!

2007-08-21 11:29:56 | West Coast Rock
なんでも、イーグルスのニューアルバムが10月に出るらしいですね。
タイトルは『Long Road Out Of Eden』だそうですが、「Eden」が「E電」ではない事を祈りたいものです。
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バッファローは、フィールドボックスを飛びます設定。

2007-07-11 22:26:18 | West Coast Rock
バッファロー・スプリングフィールド(Buffalo Springfield)
『Buffalo Springfield Box Set』(1966-1968)

届きました。

聴き込みはこれからデスが、ゆら~っと聴いた感想は、Chunkyさんも書いてらっしゃった通りで、「何じゃ、この未発表曲群の質の高さは!」でアリマス。

特に「Hello, I've Returned」。
何故、コレを完成させなかったのか、全く理解デキナイ。
実にカッコええ曲デス。

他にも、聴き所、多数。
もうチョット聴いてから書きます!

ぢゃ。

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DVD『Music In Review The Eagles』

2007-04-28 09:03:51 | West Coast Rock
ワタシの中の理性は反意を示しましたが、手と足が勝手に購入へ動きまして、こんなDVDが今、手元にアリマス。

『Music In Review The Eagles』

内容は、イーグルスに詳しい数人のオッサン(失礼)が、映像と共にイーグルスを語るというモノ。日本語字幕はアリマセン。
まぁ、オッサン達の語る内容は、どうでもイイんですが(失礼)、70年代のイーグルス映像が、纏まった量で見られます。そういう意味で貴重なDVDです。
見られる映像は、1973年のBBCのテレビ用映像、1974年のABCの、これもテレビかなってヤツと、あと、1976年のシアトル・ライヴとヒューストン・ライヴ。
再結成後のヤツは基本的にアリマセン。(要らないデスよね。)
ただし、1976年の映像は、ソースが良くなかったのか、画面1/4くらいにチッこくなります。あと、チラっとですが、『ならず者』のあの伝説のプロモーション・フィルムも流れます。(チラっとなのが残念。)

70年代のイーグルス映像というコトで、バーニー・リードンがバンジョー弾きながら「Earlybird」を歌っている映像とか、ランディ・マイズナーが「Certain Kind Of Fool」を歌っている映像も見られます。

 ↑
ホレっ。


 ↑
ホレっ。

あと、こんなの↓とか。


こんなの↓とか。


これは「Midnight Flyer」かな。意外にシブめな曲の映像も入っていマス。


全体的な事で残念なのは、完奏する曲がナイ事。
あくまで、メインはオッサン達(失礼)によるイーグルス話なので、ま、仕方がないンですけどね。
そんでも、あなたがニッポンに8人くらいは居ると思われる、コアなイーグルス・ファンのオッサン(失礼)の一人なら、買っておいてもイイのではないかと、その中に入るかもしれないオッサンの一人として、オススメ致しマス。
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スティルスとっつぁんが良い烏賊で作ったアルバム。

2007-03-31 09:39:38 | West Coast Rock
この際、続けマスけど、先日届きました、3 Album On 2 CD、の中から、単体で一枚に決めろって言われれば、ワタシの場合、迷わずコレです。

スティーヴン・スティルス(Stephen Stills)
『Illegal Stills』(1976)



まずですね、『Stills』(1975)に若干あった、105円均一的なトラックが、がこのアルバムにはありません。アタマっからず~っとイイ感じの曲が続きます。
まぁ、傑作とか名作と言うにはチョット小粒な感じですし、どっちかと言うとスルメ系なアルバムではあると思いますけど、それでも、ちょっとイイ感じの高級スルメと言った風情がありますね。

で、具体的な内容ですけど、まず、いかにもスティルスな「西と南の混合系ロック」な冒頭の「Buyin' Time」からダイナミックな感じで疾走を始め、ピアノやオルガンとギターのバランスが渋く、かつ平歌とサビの対比がダイナミックな「Midnight In Paris」と続きます。この冒頭2曲、疾走し始める時の加速感が相当来てます。
この加速感というヤツが、スティルスのロックの魅力(の一つ)だったりすると思うんですが、そういう点で、このアルバムはかなり来てマス。

ほんで、三曲目の「Different Tongues」。
中後期ビートルズとCSN&Yの混血みたいな曲。コード進行が凝ってます。
噛めば噛むほどイカの旨味が出て来ますナ。本格スルメっ!

四曲目は、得意のラテンもの。「Soldier」ですが、説明省略。スルメっ!

そんで、ハイライトの一つ。
ニール・ヤング(Neil Young)とっつぁんの「The Loner」をカヴァー。
コレ、ヤングとっつぁんのオリジナルより、ゴっつロックしていて、ワタシはこっちの方が好きかもしれない。スティルスとっつぁんの、グイグイ前に進むエネルギーとか、パワーというのを聴いて頂きたい。

続いて、ナミダ流したくなるほどカッコいい、と言うか渋い「Stateline Blues」。
アコースティックでカントリーなブルースですが、ホントにコレは絶品だと思いマす。こういう激渋方向もスティルスとっつぁんの得意領域ですね。オススメの一曲。一夜干しッ!

そんで、このアルバム最大の聴きもの。
「Closer To You」。
サウンドはフォーキー・ラテン・ソウルです。
相当スバラシイです。
いつもながらのキャッチーさと渋さとダイナミックさが、しゃばどぅば~、な感じでゴザイマスね。
そんでボーカルが。
・・・?
おっと、この声は?
とっつぁんではないゾ?
・・・と言う事で、この曲、当アルバムで大活躍のドニー・デイカス氏の、繊細さを振り払うかのような、実にウェスト・コースト・ロック的な青年系ボーカルも実に味デス。そんで、2コーラス目はスティルスとっつぁんが、満を持して歌う訳ですが、このとっつぁんヴォーカルが、見事なまでにグルーヴしまして、青年系ボーカルとの、そのコントラストで、更に輝きを感じる訳で、もぉ、額と同じくらい輝いてマスが、イや、実にホントに最高な出来だと思いマス。

つづく「No Me Niegas」。
本物か、と思うくらい正調なキューバ節。
『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』で歌われていても全然違和感のナイ本物っぷり。カリブ海のスメルがします。
カリブ・スルメっ!

「Ring Of Love」
これまた、粘りのある、太いグルーヴ。
実に(中略)、スルメっ!

そして、最後の「Circlin'」はカラっとした開放的なロック。
CSN&Yの超絶名盤『Deja Vu』(1970)のトリを飾った「Everybody I Love You」とも似た雰囲気。あと、ズガガガ・ギターとゴリゴリ・ピアノのアンサンブルとか、間の手(あ、コーラスって言うんですか?)とかが、当時絶好調だったエルトン・ジョン的な感覚をも少々感じさせたり。
イズレにしろカラッとしてます。
スルメ・フライ!

と、こんな感じの中々の佳作アルバムです。
曲展開、ギターを中心にしたアレンジ、そんでパーカッションの多用、など、とっつぁんの声のグルーヴを最大限に活かす方向で、各プランが、実に上手く決まったという感じデス。

そういう事でゴザイマスので、みなさん、各自天寿をマットウする40~80年くらい前までには必ず聴いておいて下さいね。
(つまり、今日か明日デスぜ。)
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スティルスは今でも届かないが、ジェイムス・テイラーはとっくに届いている。

2007-03-12 21:34:48 | West Coast Rock
スティーヴン・スティルス(Stephen Stills)
『Stills/Illegal Stills/Thoroughfare Gap』

にゃんと、3アルバム on 2CD。

なんという形態なんでしょうか。

で、コレ、アマゾンちゃんに注文したのですが、「3月4日に発送できまっせ」の筈が、「やっぱ遅れます」とのメールがあり、同時に注文していたジェイムス・テイラーが先に届くという有様でありまして、もしかしてアマゾンめ、「ガセネタだったのか?」と思わず思ったモノの、きっと明日あたりには、「発送しました」というメールが唐突に届くのではナイかと、期待をしておるのでアリマス。

いずれにしろ、真打ちは焦らすのがお好きに違いない。

というコトで、この一週間は、ジェイムス・テイラーばっかり聴いています。
昔ムカシ、学生時代、同じサークルに、ジェイムズ・テイラー・ファンのヨシダ氏が居たお陰で、70年代の作品の殆どをダビングして貰っていたので、70年代物は殆ど聴いている筈なんですが、唐突にCDで欲しくなりまして、取り敢えず3枚買いました。

『One Man Dog』(1972)
『Walking Man』(1974)
『Gorilla』(1975)

どれも最高です。

JTは、全部聴きたいと思います。

あと、今週は、『拓郎ヒストリー』のDVDの方も全部精観せねばならない。
やるべき事は色々ありますなぁ。

ジェット系サウンド・アレンジの研究とかもアルしなぁ。
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加州旅館三十周年(2)まずはベースを聴け!の巻。

2007-01-24 23:18:20 | West Coast Rock
イーグルス(Eagles)
『Hotel California』(1976)

かの名盤が、先月、発表30周年を迎えた訳ですが、ソレでアチコチでイーグルス・ファンが盛り上がってるってハナシもなく、「あぁ、ナイアガラとは違いますなぁ、やっぱり、オオタキさんは偉大ですなぁ」とか思った訳ですが、まぁ、そういうコトで、一人で、しかも一ヶ月遅れで盛り上がってみようかと存知マス。ぶわぁ~。

さて。

そう言う訳で、この名盤を聴き込んだコトにカケては、上位300人くらいには入っている筈(高津区内でね)のワタシとしては、勝手に言うのでアリマスが、LPに入っていた水上はる子女史のライナーは実は偉大であったのヨ。
ドコがって言うと、「Hotel California」という曲の聴き所はベースだ、とカッパしたトコよ!
偉いゼ!水上サン!!!
あのライナーで、水上サンは恥をかいた、とか言う評もあるらしいデスが、トンデモナイ話だ!
大体、今になっても、「Hotel California」と言えば、歌詞についてと、ギターソロの事ばっかりが取りあげられるコトが多く、ベースとドラムについて書かれた記事はほとんど読んだコトがナイ。
たぶん、皆さんもそうでしょう?
そういう意味で、水上サンは偉大だった!
そして、今日は、ワタシが書く!

あ。さて。
その、ベースでありますが、この曲のベース。
基本的には、二小節でひとつのパターンを形成しておりまして、その、音の切り場所、伸ばし場所が実に絶妙なのでアリマス。

最初の二拍は、八分音符×4発。
で、切る。
次の二拍は、休符。

そして、二小節目、最初の二拍は、再び八分音符で、今度は3発。
で、今度は、三拍伸ばすワケですよ、あーた。

このね、切ると伸ばすを交互に繰り出すトコロが、全くもって、実に絶妙に、テンション&リリースな訳ですよ。しかも、切りも伸ばしも、次の小節に入る直前の四拍裏は、ゴースト的に、ミュート・ピッキングだったり、グリス・ダウンだったりと、レガートっぽかったりと、実に味なニュンス付けをやっている。
いや、実に上手いと思います。
で、これだけでも、スゲェのに、さらに、圧倒的に絶妙な部分がある!!!

それは、各パターンの二小節目の一拍裏。
このベースの音の切り方は、実に凄い。
ホントに見事に、緊張感を持続させる、そういう装置がここのベース。
オレ、白目剥きたいくらい、凄いと思う。
実際、このベースを完全にニュアンスまでコピーしようとすると、唸りますよ、「う~ん、絶妙」って、しかも「真似できね~」って。

ランディ・マイズナーってヒトは、グイグイ行く強烈グルーヴとか、超絶テクとか、そんなのは一切ナイですけど、センスはあったようですね。「呪われた夜」(1975)とかも、ナニゲに、切る、伸ばす、が絶妙なベースだし、「オン・ザ・ボーダー」(1974)の粘ついたベースも、実にいいグルーヴを生んでるんデスよね。
「Hotel California」でのベースの演奏は、テクが無くても、センスでもって、見事なグルーヴを生めるという、そういうベースの代表的な名演であろうとワタシ、思うんでアリマス。必聴!

と、言う事で、本日は、ベースで書いてみましたが、次回は、ドラムです。
ハッキリ言って、ドン・ヘンリーのドラムは下手だし、センスもあんまりナイ。
が、あまり書かれていないコトで、言っておきたいコトはある。
ついでに、この下手クソさが背景にあって初めて生まれたとも思える、絶妙なスリルについてと、ギターを含めたリズム・アンサンブルについても書いてみます。(下手だからスリリング、って意味ではなく、あくまで、計算されたアンサンブルの部分。)

以降、「Hotel California」という曲だけではなく、このアルバムについての、勝手な意見を、随時書き継ぎます。

・・・予定ですが。
・・・未定ですが。

ぢゃ・・・。
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築30年の『ホテル・カリフォルニア』。

2006-12-08 23:01:06 | West Coast Rock
さて、本日は12月8日です。
ロックファンにとっては、ジョン・レノンの命日。
ブラジル音楽ファンにとっては、トム・ジョビンの命日。
まぁ、一般的にはそう言うコトなんでゴザイマスが、今年の12月8日はですね。イーグルス(Eagles)の『Hotel California』の発表30周年の日でもアルんデスよ。そこんトコ、ひとつ、ヨロシクね。

さて、そう言う訳で、この希代の名盤について書くンですが、今更ワタクシ風情に何か言うべき事があるのか、と、皆さん、そんな危惧もありましょうがね。それが、アルんですよ。第一、ワタシくらいに、このアルバムを聴き倒したニンゲンは、そうは多くないデスからね。

では、『Hotel California』のキーワードを提示してみましょうか。

・レコーディング技術
・歌詞
・シンコペーション
・嘘臭さ
・曲順
・バスドラ
・アメリカ
・コーラスが無い曲
・ギタリスト
・サンプリング
・B面中盤
・70年代
・ラテン
・ヴォーカリスト

なんだかなぁ、ですな。
と言う事で、次回より、本編に入るッスよ。

ぢゃ、今日はココまで!
(コレから、書くコト考えるから。)
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『呪われた夜』でもう一人のドンを聴く。

2006-10-05 21:42:12 | West Coast Rock
イーグルス(Eagles)
『One Of These Nights』(1975)

 ドン・フェルダー(Don Felder)は実に良いギタリストであったなぁ、と言う事を実感する為のアルバムでもアリマス。

 アタクシ、実はロック・ギタリストでは、何を隠そう、ドン・フェルダーが一番好きなんデス。あの、グルーヴの太さは、案外、他のギタリストにはナイんですよね。太い音で、豪快に、しかし、それなのに正確で、しかも甘いトーンを持ったギター。ナカナカ居ねェんですよね、そんなヤツ。
 ナニゲに、このオッサンは至宝野郎なんだと思いマスよ。


一番右がフェルダーのオッサン。目つきの悪さも国宝級。

 さて、そのフェルダーおっさんデスが、奏法面での特徴としては、伊藤銀次が指摘していたように、一音半のチョーキングの多用が個性だったりします。で、そのチョーキングは、ターゲットとしたピッチ(音程)に達するスピードの速さと、そのピッチの正確さでは、このヒトに比肩しうるギタリストをワタシは知らない。豪快なのに緻密にグルーヴする、そのサウンドのポイントはこのチョーキングの個性にあると思うんデスが、ギタリスト諸君よ、どう思いますか?
 そして、緻密なグルーヴの、もう一つのポイントは、正確な角度によるピッキングだからこそ可能になる、全く痩せない音。音がブレない。どっしりとしたグルーヴ。実に、スゲェ強ぇデスよ、コノおっさん。
 と、そんなサウンドを、要して言うと、「キレまみれなのにコクまみれ」のギターって感じでしょうか。

 さて、音色もブレないし、ピッチもブレないンだからして、このオッサンはツインリードとかそう言う方向には、究極に最適なギタリストでもあるんですよね。そういう意味で、「Hotel California」の、あのツインリードの名演は、このオッサンの個性というか才能無しでは、有り得なかったンだと思います。(ジョー・ウォルシュのギターだけじゃ、ギラつきはあっても、あの太い美しさは出ないですモンね。グレン・フライのギターじゃ細過ぎるし。)


左がフェルダーのオッサン。右がウォルシュ。
激しそうな顔で激しくないギターソロを弾くヤツらダ!


 とにかく、ドン・フェルダーというオッサンは、そんなに知名度はないですが、実は、スゲェ、オッサンなんですよ。

 で、その証拠のギターソロは、このアルバムだと、1曲目、タイトル曲「One Of These Nights」のソロとか、2曲目の「Too Many Hands」の、グレン・フライとの掛け合いのソロとかで聴けます。(後者でのランディ・マイズナーのボーカルも、また相当な聴き物デス)
 それから、8曲目の「After The Thrill Is Gone」の超絶な美しい音色のソロ!!!歪み系ギターの音色の美しさとしては、カルロス・サンタナやラリー・カールトンをも超える特筆すべきモノがあると思いますよ。
 是非とも堪能して頂きとう御座居マス。

 ちなみに、あの「Hotel California」は元々はこのオッサンが書いた曲を膨らませて出来た曲。そう言う意味でも、このオッサンは後期イーグルスには欠かせない存在だったンですよね。
 それなのに、どうもグレン・フライとは馬が合わないのか、再犯、モトイ、再結成後も、あっさりクビになったり、その逆に"イーグルス"を訴えたりしてて、人騒がせなオッサンでもあるんですね。イーグルスへの復帰は、まぁ、ナイでしょうね~。いや~、マイッタ。

 フェルダーのオッサンよ、「Hotel California」の印税があれば人生安泰なのかも知れんけどサ、もう少し世の中に出て来てギターを聴かせてくれ!

 本日は以上デス!
 
 ぢゃ!
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イーグルスのベスト盤はマズイナー。

2006-07-08 08:53:35 | West Coast Rock
イーグルスを初めて聴くなら、ベスト盤は避けて頂きたい。
恐縮ながら、『Desperado』(1973)と、『Hotel California』(1976)を聴く方が、二枚組のベスト盤を聴くより良いと進言申し上げます。

理由は二つ。

一つ目の理由は、言わずと知れた「ベスト盤の選曲の問題」でありまして、要するに「アルバム聴かねえでイーグルスの良さが分かるかッ、ギーっ。」と言う事ですね。ベスト盤だと、どうしても、グレン・フライ=ドン・ヘンリー作品ばっかりになって、バーニー・リードンやランディ・マイズナーのスンバラシイ曲が聴けないのよ。「そりゃ、マズイナー」とマイズナーも言った筈です。

で、もう一つは、「ヤツらの(と言うよりレコード会社のか)ベスト盤商法にゲンコツだコノヤローッ」という事であります。
大体、何なんだ、2003年に出た『The Complete Greatest Hits』と言うムダに二枚組のヤツは。

 コレです。↓↓↓↓↓


アマゾンによると「このCD2枚組は、すでに定盤となっている『Eagles - Their Greatest Hits 1971-1975』と『The Eagles Greatest Hits, Vol. 2』では物足らず、ボックス・セット『Selected Works: 1972-1999』では持て余してしまうというファンのためのコンパクトなオプション」だそうですが、6枚しかアルバム出してないバンドに二枚組のベストなんか要るもんか。しかも、選曲がヘン。「Love Will Keep Us Alive」なんて、ベスト盤に入れる曲かっての、ギーっ。コンナもん買う暇があったら、オリジナル・アルバムに着手しましょうね。


『Desperado』(1973)


「Doolin-Dalton」と「Tequila Sunrise」と「Desperado」しか入っていないアルバムと思われているフシがある。確かに、それらはスンバラシイ曲だが、真の素晴らしさは、ベスト盤選曲から毎回漏れる「Twenty-One」「Out Of Control」「Certain Kind Of Fool」「Saturday Night」「Bitter Creek」を聴かなければ分からない。
なんと言っても「Twenty-One」だ。最高にスカっとするカントリー・ロック。いや、ブルー・グラス・ロックと言うべきか。「Desperado(instrumental)」と共にバーニー・リードンのバンジョーのグルーヴを見せつけられる。たまらん。
ランディ・マイズナーのハイトーン・ヴォーカルがスバラシイ「Certain Kind Of Fool」も外してはイケナイ一曲。埃っぽい西部の景色と銃が見事に見えて来る。そして、強調しておきますが、ランディ・マイズナーは素晴らしい歌い手です。この曲を聴かずにイーグルスを聴いた気になってはいけない。
フライ=ヘンリーのコンビの曲でも、「Out Of Control」がいつも選に漏れるのは何故だ?この曲は、どう聴いても、イーグルス史上最高のR&Rなのに。同じR&R路線でも「James Dean」とか「Heartache Tonight」とかの方が、シングルだからイイってか?そんなコトもあるまいに。
この曲では、コーラスを活かしたアレンジのセンスの良さも光る。3コーラス目にだけ入る、ギターのリフの如きコーラス。決して難しいコトはやっていないが、Cメロ後に高揚感が持続するのは、この声によるリフの効き目がデカイ。

と、このように、アルバムを聴けば「やるじゃないか、イーグルス」と、なるのでありますが、ベスト盤選曲ではこうはならない。
だからイーグルスはアルバムを聴くべし。

『Hotel California』(1976)

↑コチラの問答無用系名盤については、五ヶ月後に書きますので、今日は割愛させて頂きます。

本日は、文章に少々ナカヤマヤスキ風が見えましたね。
恐縮です。
コメント (6)
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