わたしがなんとなくフェルトが好きなのは、
布というよりも「モノ」なカンジで、
[成形]したりできるところが、
プロダクトデザインぽいからだとおもいます。
一枚のフェルトを、くるりとまわして縫い合わせたスリッパ。
なんでもないようで、なんともチャーミング。
ソフトでシャープ。
スリッパって、どれもおざなりで、
いいのがないなぁ、とずっと探しているときにみつけました。
高価なのでずいぶん迷いましたが、
毎日履くものなので、おもいきって一足購入。3885円。
ものすごく軽いです。
フェルトはしっかりした厚みがあって、素材感はいい感じ。
でも。
スリッパとしてはだめでした。
たぶんわたしの足がでかい(26.5~27)せいだとおもうんですが、
つまさきの座りが悪く、かかとが収まりません。
かかとを踏んじゃうので、せっかくのデザインがだいなし。
そして、足の裏のうごきと、このスリッパの構造…
足との接点と各部のつながりをよく考えてみると、
足の動きに「ついてくる」構造ではない、とおもいます。
歩くときに、「かかとが抜ける」方向にしか、チカラがはたらかない。
けっきょくぱたぱたしちゃいます。
履いた時の、つまさきや横のシルエットも、
履かずに置いた時ほどうつくしくない。
それでも、スリッパとしての機能を果たせばいいんですが、
あまりに薄くて冬場は寒いのと…
ちょっと致命的だったのは、
フローリングのうえで、滑るんです。
最初は床を、あっちへシャーッ、こっちへシャーッと
滑ってあそんでいたんですが(あほか)、
何度か転びそうになると、だんだん疲れてきます。
特に、しゃがんでいるときにスパッ!と足をすくわれると、
相当怖い。
というわけで、今はお蔵入りです。
底にスエードでも張ってみるかな。