ポエトリー・デザイン

インハウスデザイナーが思う、日々の機微。

原美術館、naoca、スリッパ。

2006年03月30日 | blog

わたしがなんとなくフェルトが好きなのは、
布というよりも「モノ」なカンジで、
[成形]したりできるところが、
プロダクトデザインぽいからだとおもいます。

一枚のフェルトを、くるりとまわして縫い合わせたスリッパ。
なんでもないようで、なんともチャーミング。
ソフトでシャープ。

スリッパって、どれもおざなりで、
いいのがないなぁ、とずっと探しているときにみつけました。
高価なのでずいぶん迷いましたが、
毎日履くものなので、おもいきって一足購入。3885円。

ものすごく軽いです。
フェルトはしっかりした厚みがあって、素材感はいい感じ。

でも。
スリッパとしてはだめでした。

たぶんわたしの足がでかい(26.5~27)せいだとおもうんですが、
つまさきの座りが悪く、かかとが収まりません。
かかとを踏んじゃうので、せっかくのデザインがだいなし。

そして、足の裏のうごきと、このスリッパの構造…

足との接点と各部のつながりをよく考えてみると、
足の動きに「ついてくる」構造ではない、とおもいます。
歩くときに、「かかとが抜ける」方向にしか、チカラがはたらかない。
けっきょくぱたぱたしちゃいます。

履いた時の、つまさきや横のシルエットも、
履かずに置いた時ほどうつくしくない。

それでも、スリッパとしての機能を果たせばいいんですが、
あまりに薄くて冬場は寒いのと…

ちょっと致命的だったのは、
フローリングのうえで、滑るんです。

最初は床を、あっちへシャーッ、こっちへシャーッと
滑ってあそんでいたんですが(あほか)、
何度か転びそうになると、だんだん疲れてきます。
特に、しゃがんでいるときにスパッ!と足をすくわれると、
相当怖い。

というわけで、今はお蔵入りです。
底にスエードでも張ってみるかな。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿