ポエトリー・デザイン

インハウスデザイナーが思う、日々の機微。

グッドデザイン・エキスポ2009。

2009年08月29日 | blog
なんだかんだいって、行ってきました内覧会。グッドデザイン・エキスポ2009。



そーですねぇ。
今年はねぇ。

なんとなくですけど、全体的に、カジュアルになったというか。あまりAXIS的に尖ったものは目立たず、より普通のひとにわかりやすくなった、というか。

以下、ほしかったものを。


イーダの充電器。ほしい。


ニコンの双眼鏡。ほしい。


ロジテックの、iPod用録音アダプター。ほ、ほしい。


へえ、こんなのあるんだ!
富士フィルムの中盤フィルムカメラ、GF670。
これはほしくないけど、グッと来たなぁ。ジャバラに。



なんだかんだ言って、来てるひとはみんな、楽しそうなんですよね。それはいいやね。やっぱ、お祭りだし、きれいなもの、ぴかぴかの新品がいっぱいなので、うきうきするよね。

しんなりと疲れつつ、静かに微笑で会場を後にしましたとさ。

グッドデザイン2009、非公開審査。

2009年08月27日 | blog
グッドデザイン賞、発売前商品のための、非公開審査に行ってきました。

ビックサイトの指定の部屋に商品を持ち込み、審査員というか審査団!が、順に部屋を回って審査します。

一般の審査は、会場に設置したらそれっきりで、個別の審査には立ち会えないのですが、非公開審査の場合は、一人だけ立ちあうことができます。

立ち会ってきました。

立ち会えるからといって、プレゼンができるわけではないのですが、「触ってもいいですか?」「どうぞ」「これはモックアップですか?」「いえ製品です」くらいのやりとりはできます。

それでまあ、私の出願アイテムはソフトというか、評価してほしいのは主に画面デザインなんですがー。

あー。

のー。

無理ー。ですねー。

時間は、正味10分くらいかなー。

まず、人数がね。5人くらいだったと思うんですけど、そのくらいいると、もう画面が見えない人がでてきます。一斉に見るから。

ちやんと見えなかったひとも、評価はつけるんでしょうね。

いちおう、見てほしいポイント何点かについては伝えて、見てはくれました。

審査員同士の会話も特になく、漫然とボタンを押してみて、出てくる画面を見て…る…だけ…

しまいにゃ、飽きちゃった審査員が、ソッポ向いてぼうっとしてたりする。

そうですか。これがグッドデザインの審査ですか。

まぁ、ハードデザインのほうはね。触ったり、稜線を撫でたり、機構部分を動作させたり、それなりに見ていたと思うんですがね。ソフトはねぇ…無理だわねぇ…

じゃあどうすればいいかって、とにかく時間がないですからね。応募が多すぎるし。しょうがないっちゃあ、しょうがない。

買って使ってもらえれば、使いやすさとかわかりやすさとか快適さとか便利さとか、わかってもらえるとおもうんですけど。買って使ってくれた、「お客さん」には。でもあの審査で、ソフトデザインの良し悪しを判断するのは、無理だわ。お前あの時間でやれ、と言われても、無理だもん。俺的にも無理っす。

予想はしていた。
でもちょっと、期待もしていた。
現実は、そんなもんでした。

実演。

2009年08月17日 | blog

ノートPCで打ち合わせしながら、PhotoshopとかIllustratorで、その場で描いたり、直したりすることがあります。
あんまりやると、「簡単にできると思われるから(素人の前では)やるもんじゃない」という考えもありんすが、パスコンで描くラフスケッチみたいなもんなので、その場でやってみたほうが早いときは、出し惜しみせずにやるっす。

今日たまたまIllustratorで「実演」してたら、企画担当に「楽しいですか?」と聞かれました。「デザイナーは、その場で思ったものを作れるから、いいですねー」と。
実演中はちょっと緊張しているので、楽しいかって言われてもなぁ…と考えこんでしまいましたが、楽しそうに見えたなら、それはそれでうれしい。

それで思い出したんですが、今から…10何年前?最初の勤め先の、ちいさなデザイン事務所で、同じようにクライアントの前で「実演」してたら、「楽しいですか?」と聞かれたことがあります。
そういや、あれもIllustratorだったなぁ。Illustratorはずっと使っていて、いちばん自由がきくので、そう見えたのかもしれません。

まぁ、やっててそんなふうに見られる仕事もあんまりないので、いいことです。

マチガイを見逃し力。

2009年08月13日 | blog

ミスは見逃せ。それが大勢に影響無いならば。

ブログで気をつけていることは、間違えたときに指摘されるような「情報」を書かないということ。書くことはできるだけ、自分が感じたことに軸足を置く。

それでもときどき、固有名詞を間違えたり、日本語の使いかたを間違えて、コメントで指摘されてへこむことがあります。

先日、ある企画のプレゼンを受けました。

一人目が概要について説明したあと、二人目が「さきほど×××と言いましたが、それは×××ーの誤りです」ということを最初に言いました。語尾を伸ばすかどうかということ。「正しくは、×××ーですのでよろしく」と。

それってどうでもいいです。
それってどうでもいいですよね?

我慢できなかったんでしょう。でも、そこでその間違いを、間違いとすら呼べないようなことを、その場で指摘する意味はまったくないです。それだけで、二人目の人格、減点です。プレゼンを聞くまでもない、物事の本質を見ているとは思えない。

でも悲しいかな、そういうことは人の本能のようなものです。
以下引用。

>2chで調べ物をしたい時は「教えてください」って書いても
>なかなか教えてもらえない。

>そういう時は、知ったかぶり風に間違ったことを自信満々に書く。
>そうすると、ものすごい勢いでツッコミを入れてもらえる。

たしかに。

シャーロック・ホームズにも、そんなようなセリフがあったとおもいます。
真実を引き出したかったら、あえて嘘のでたらめを言うと、相手は我慢できずに、つい本当のことを言ってしまう、とか。あ、「情報」書いちゃった。うろ覚えです。不正確です。てきとうです。

私は、そういうときに「我慢するのが難しい」、ということを「知っています」。
知っているので、鉄の意思でぐっと我慢して、終わった後に本人にそっと教えます。
いや、教えないこともある。だって、大したことじゃないもん。

まぁアレです、社会の窓みたいなもんです。皆が見ている前で「開いてるよ」って教えるのが親切ですか。そういうときには、さっと肩を抱いて皆に背中を向けて、その場を離れてから、こっそり教える。

どうしてこんなことを書きはじめたかというと、ブログの記事について、旧友からメールをもらったんです。「コメントに書こうとおもったけど、××さんだけに教えたほうがいいかとおもって」と。
ありがとう。なかなかできないことです。
そのこと自体は、マチガイの指摘ではなく、補足というか「情報」だったのですが、うれしかった。

目の前のマチガイを見過ごすことは、難しいことです。しかも、指摘するときは「親切心」とか「正しい」とかいうアクセルがかかる。その瞬間、歯止めはない。これを我慢するのは、気合いが必要です。

でもね。ちょっと考えて。それ、いま皆の前で指摘すること?いまここで、衆人環視のもとで、話の腰を折ってまで言うべきこと?

というわけで、このブログにも「メールを送る」機能がついておりますので、お気づきの点などあれば、個メールなどでご指摘いただけると幸いです。もちろん、特に指摘もせずに、ただ暖かく見守っていただくのも歓迎でございますのことよ。

15 minutes。

2009年08月08日 | blog

グッドデザイン、今年は発売前商品をエントリーしたので、審査は非公開審査です。
グッドデザイン・プレゼンテーションの会場には並べず、別日程で、個室での持ち込み?審査になります。
搬入・搬出が一日で済むので有り難い。
通常エントリーは、たいてい搬出が土日になるので、休日出勤をどうするかでモメるんですよね。
関西とか、関東圏以外の企業さんはタイヘンですよねー。

タイムテーブルをよく見ると、審査の時間は15分でした。
一件じゃないですよ、一社15分。
まぁアイテムがそんなに多くはないですが、15分かー。

応募総数から考えて、そんなに時間をかけていられないのはよくわかりますが、
GUI系のエントリーでも、15分かぁ。ソフトの評価、15分で何がわかりますかね?
ヘタをすれば、電源も入れられないでタイムアップ、なんてこともあったかもしれない。
もちろん、最大限わかりやすく作っているつもりだけど、さすがに初見から15分で理解できるようには作ってない。iPhoneだって15分じゃSafariをちょっと見て終わり…じゃないかい?

しょうがないんだとおもいますが、15分で感じられるところしか評価されないんだ、ということはよく覚えておいたほうがいいとおもいました。

たんす。

2009年08月04日 | blog

こぶりで昭和なたんすをいただいたのです。
かわいい。
増えてきたムスメのいろいろを仕舞うのにちょうどいいのです。
ありがとうございます。

底が抜けかけていた引き出しがあったので、修理を。
底板を外し、噛み抜いたタッカーを全部抜いて、はめなおしました。
何度も何度も、直したあとがありました。

大事に使います。