ポエトリー・デザイン

インハウスデザイナーが思う、日々の機微。

ハクバ写真、Lowepro、D-wrap。

2010年04月30日 | blog

impressの記事を見て、ちょっと考えて、Amazonでは扱いが無かったので直販サイトで購入。



詳細はリンク先で見ていただくとして、まず言わなければならないのは、GRデジタル2にはぎりぎり使用可能であるということです。ネオプレーンをちょっぴり引っ張って、ベルクロを閉じるのがぎりぎりです。幅もちょうどぴったりで、側面のプロテクションは望めません。まずこれを言っとかないとね。

デジカメのケースについては思うところあります。

ケースなんてものは、本来「無い」のが理想です。
ごそごそやっている間にシャッターチャンスは逃げてゆく。
でも写真を撮りたい時は身につけていたいし、すぐに取り出したいし、でもでも壊れるのは嫌です。

「両吊りのカメラストラップ」というのを一時期愛用しましたが、これは子供がいると、抱っこするのにいちいち子供の頭にカメラがゴッチンするのでだめです。

かといって裸でカバンやポケットに放り込むのも気がひける。とくにレンズバリアの薄ーい部品と弱いバネは繊細で、神経を使います。

最低限必要なプロテクト効果があり、素早く取り出すことができて、取り外したケースが邪魔にならない。と言う意味では、なかなかなのものです。数日使ってみましたが、けっこういいです。

気になるのは、くるっとラップするので、カメラの上下がわからなくなること。ストラップが無用にねじれること。ネオプレーンの黒はつや消しの漆黒なので、ほこりなどが目立つこと。(これはグレーと赤があるので、そちらのほうがホコリが目立たないかもです)そして、イボイボの付いたラバーの部分が垢抜けないことです。

でもまぁ、速射性と保護効果をうまく両立させたアイデア商品です。カメラの側面って、冷静に考えると特に破損する要素はないです。ぶら下がったケースも、特に邪魔な感じはしません。

あとこれはやや余談ですが、GRの場合、ケースから出さずにケーブル接続が可能です。


今のところかなりいいので、しばらく使い込んでみることにします。



川上澄生、四季のたのしみ 西洋骨牌。

2010年04月25日 | blog
世田谷美術館で開催中の「川上澄生:木版画の世界」に行ってきました。
知らない人です。思い入れもないです。
ただ、美術館に行きたかったのです。すいてると思って。川上さんどうもすみません。

娘が生まれてから、しかも娘を連れて美術館に来たのは初めて。
寝ている時間帯を狙ったのですが、美術館の「しん」とした静けさに緊張しました。
そうだった。忘れてた。
泣いたらダッシュで脱出するイメトレしながら、早めに流して30分。
出るころには起きてしまったのでぎりぎりです。

サイズが小ぶりな作品群は、木版画独特の暗さと寂しさがあって、
でも版木の「モノ感」がそのまま版画になっていて、ちょっと欲しくなる作品でした。

そしてミュージアムショップにあったのが、復刻でしょうか、いかしたトランプ!
何種類かあったのですが、「季節のたのしみ」版にしてみました。

娘に邪魔されて、まだ柄をじっくり見ていないのですが、
数字ごとにテーマが共通していて、3は帽子、8は履き物とか、見ていてじつに楽しい。
昭和の初期を生きた人で、洋行も重ねたはいからさんなので、
和洋折衷、時代感もあって、モノとして楽しい。実にいい図案です。