ポエトリー・デザイン

インハウスデザイナーが思う、日々の機微。

こだわり。

2008年02月28日 | blog
「こだわりをもって、こだわりを捨てる」と書いたことがありますが。
いや、当時とはずいぶん考えが変わってますけどね。コトバとしておなじコトバを想うわけです。
こだわらないことにこだわる、というか。

いや、こだわるんですよ。こだわるんだけど、
固執しちゃいけないことと、こだわりポイントは、ちがう。

簡単に言っちゃうと、「好み」の範疇については「何でもアリ」にしておいて(こだわらない)、
「いちばん伝えたいこと」だけにこだわる。というか。コンセプト、と言ってもいいかな。

そういうときに、ミクロの視点とマクロの視点を同時に持つこと。蟻と像の目線。なんでもいいけど、
些末なことと普遍性を持つことの違いを、見きわめなきゃ。

ま簡単に言うと、5年10年変わらぬ価値がコンセプトであるべき。とか、そういうことかいね。
日々のこまかい差別化にばかり窮していると、そういう目線は抜けてしまいますね。

スーパーノーマルを言い換えてるだけって気もしますが、心情的にはもうちょっと「華」のあること。のイメージ。


ま、ようするに、わたしはいまそんなことをぐるぐるかんがえつつも、しごとを楽しんでいる。ということですわ。ははは。

ダンドリズム。

2008年02月26日 | blog

私「どうしてみんな、夏休みの宿題を8月31日にやるようなダンドリになっちゃうんだろーなー。
  毎年おんなじことやってるのにさ」

妻「8月31日にがんばれば、できちゃうからじゃない」


ガガガガーン!

そうかたしかにそうだそーいうことかッ!まさにッ!
それじゃあみんな、直前までやんないわけだ。はぁ。

IKEA、POANG。

2008年02月24日 | blog

唐突に突然に電撃的に、我が家にPOÄNG(ポエング)が導入されました。ポエング in ポエトリーハウス。
妻が「どーしても昼寝できる長椅子が欲しい」と のたもうわけです。
構想1日、IKEAで即買いです。かつてこれほどまでに、迅速に導入された家具があったでしょうか。いや、ないっす。

分解すればフラットパックになるとか、いろいろリクツはあるものの、やっぱり価格が後押しします。
本体7900円+オットマン4900円。
Gショックより、ショックがすくない。

木のフレームとクッション部分は別売なので、色の組み合わせは自由自在です。
ぜんぶ見て考えて、でも一番安い、生成りとバーチ材を選びました。

ロングセラーだけあって、座った時のぐあいはいいです。
背中、腰、足が、それぞれいいぐあいに脱力する、リラックス感。
ゆらゆらゆれる、ぼよよんのリズムがたのしい。
調子に乗ってぼよよんよんよーんよんよん、と揺れていると「見てると酔うからヤメて」といわれます。

比較するのもナンですが、コルビジェのシェーズロングに比べると、背もたれの角度が起きていますね。
昼寝するにはもうすこし寝ててほしいけど、読書やパスコンにはちょうどいいです。

昼寝、いけます。3時間くらいは軽い。
でも完全にフラットになっているわけではないので、お尻にそれなりに上体の重みがかかって、だから足がすこし痺れます。
飛行機のビジネスシートで寝るカンジ。

あえて文句をつけるとすれば、オットマンに足をのせると、立ち上がれません。
手すりがあるので、横からとはいかないし、オットマンを足で脇にヨケないと、立ち上がれません。
これは意外なポイント。

安いだけに、新品の「ニオイ」を心配していましたが、やっぱりニオいました。ゴム臭い。クッションです。
あの、低反発クッションの、使い初めのゴム臭さと、同じ匂い。
そのうち取れるんでしょうが、さいしょは気になります。

安いだけに、経年変化がどうかはわかりません。
クッションはすぐにヘタりそうですが、でもまたすぐに買えるからな。

座面のL字のフレームが、意外なことに腰のあたりでで二分割されていて、
ねじで締めるのですが、そこの強度が気になります。

そして、家具はなんでもそうですが、持って帰るとでかいです。でかいでかい。
よく寸法を確認してからの購入をオススメします。



それで、このポエングのデザイナーは日本人なのですが、あの無印良品のヤツとの関係は、一体どうなってるんでしょうか。誰かオシエテ。

Gショック。

2008年02月23日 | blog

Gショックは生誕25周年なんだそうですね。去年でしたっけ。

25年も作っていたら、じゅうぶんロングライフデザインですけど、あんまりそういうカンジはしませんね。
D&Departmentで扱われたり、しなさそうですね。

でも考えてみたら、ガンダムて30年くらい前ですからね。1979年ですよね?宇宙世紀ダブルオーセブンティーナイン。

もともと安っすいデジタルのムーブメントを、ちょっとごついウレタンケースに入れてみました。的な、スキマ商品としてのデビューでしたよね。なんとなく覚えてるんですけど。
それがバブルの頃あたりに、なぜかブームになって今に至る。だから実質的には、20周年くらいの感覚かな?

フロッグデザインとかブラウンがどうのとかジャスパーモリソンがヤルなーとか言うまえに、でもガンプラに触れたほうが先ですから。という事実。かっこいいプロダクトとしてのガンダミックな刷り込みについては否定できない。という事実。世代的に。どうしても。
7万円のダイソン思わず買っちゃう心理っていうのも、そのへんにあるんじゃないかという気もします。

いま30~40代男の、Gショック率って高い。という自己統計が出ております。カイシャで、エンジニアや同僚の左手首が目につくたびに、そうおもいます。

ちなみに初Gショックです。

21世紀的なのは、ムーブメントが電波ソーラーであるということ。
電波時計でソーラー発電です。時刻合わせもデンチ交換も不要。うわー。「腕時計」の機能としては、ドラえもん級の21世紀感ですよ。すげー。

ウレタンバンドは5年くらいすると割れてしまうので、メタルバンドにしました。メタルじゃないですけど。何て言えばいいんですか、キャタピラみたいな樹脂バンドのことを。

反転液晶がやや見にくいのが残念ですが、手首をくいっとひねると点灯するオートELライトがたのしい。


ガンダム世代の左手に、Gショックです。
若さ故の過ちは認めなきゃね。過ちじゃないし。


ひまキラー。

2008年02月19日 | blog
なんかですね、いままでケータイのこととかをパタパタ書いたりしてましたけれど、基本的にハードウエア指向というか、あんまりiモードとかのサービスをちゃんと使っていなかったんです。お恥ずかしい。それはやっぱり、遅いし、画面小さくてきゅうくつだし、しょっちゅう「マイメニュー登録」だの「月額315円」だのでうっとうしくて、あんまり使わなかったんですよね。

それがHSDPAになって…HSDPAっつうのは、通信スピードが速くなるやつなんですけど、ケータイ買い換えたらそれになって、サクサクになったんですよ。

そうなると、電車待ちとかのちょっとの時間で、いままでより、もう何ページか余計に見れて、いままで「パケットパック」にしていたんですけど、限度額を超えるようになって、じゃあ思い切って、定額の「パケホーダイ」にしてみたわけです。

定額ならば使い倒そうと、いろいろサイトを見てまわっていると、ううむ、これは。ケータイでネットの世界、いつのまにか「使える」ようになってるかも!画面も大きくなっているし、このケータイはぐるぐるダイアルがついているので、長いページもぐるぐる、スクロールもしやすい。

ブログなんかはたいてい読めるわけです。Yahoo!もGoogleもあるし、「ほぼ日」も読めます。FFFOUND!なんかの画像系サイトもフツーに見れるし、mixiはいま、ケータイユーザーのほうが多いらしいですね。これでもう、かなり十分です。

さらにシビレたのは、YouTube見れるんですよ。しかもパソコンで見るより安定している。ほとんど途中で止まることないです。もともと画像サイズはちさいし、長さ的にもケータイでちょろっと見るのにちょうどいい。

ブログ読んで、ほぼ日読んで、YouTube見てたらもう、ひまなんていくらあっても足りません。

あんまりデザインは好きになれないなぁと思って買ったD905iですが、ハードの印象はどうでもよくなってきました。うん。これはいい。

でもどうしても気になるハードの難点は、持ちにくくて、手になじまないこと。ずっと手に持って見ている時間が長いのでそれは気になる。やっぱINFOBAR2の握り心地ですか?うーん。


管理職ブログ。

2008年02月19日 | blog
管理職になって、すごく仕事(デザイン)のことを、書けなくなってきたように感じます。

ひとつは、なにせ初めてのことが多くて、あまり考えが整理されていなくて、書けない。ということ。

もうひとつは、うまく言えないのだけれど「自分ごとじゃない」という感覚。かな。

管理職って、じぶんが薄れていくというか、いや、薄れるわけじゃないのだけれど、部下とか上司とかとの関係のなかで仕事が進んでいくわけで、単純に「俺はさ」という次元でモノゴトを考えたり扱ったりすることが、ない。んー、だからじぶんが薄れる  と、言えなくもないのかな。

だから、じぶん「だけ」のことじゃなくなってくると、=それはパブリック(おおやけ)なことなわけで、なかなかブログとかには書きにくいってことッスよ。なかなかね。

まあその、もうちょっと、「管理職ってどういうことか」みたいなことが看破!されてきたら、書くとおもいますが。

でも、「管理職ブログ」って、あんまなさそうだよね。
「ブロガー」っていう人種自体が、管理職から遠いところにいるっぽい。管理職だったとしてもそこからは離れたことを書いてるっつうか。イメージだけど。

MY ENTIRE LIFE。

2008年02月17日 | blog

iTunes出始めのころ、「パソコンにCDを取り込むと、何メガとかって数字になっちゃうのが嫌」
と言った人がいました。

さまざまな想いとともに、一枚一枚のCDがあって、それが…ということで、うん。音楽好きな人だったらね。わからなくもない。

でも同時に、どんなに筆舌に尽くしても、たいがいのことはフロッピーいちまいぶんでじゅうぶん。
という気も、しないでもない。


「たかが」と「されど」のすれちがい。


自粛。

2008年02月15日 | blog

パクリとか模倣とかコピーとかトリビュートとか??
なんかそういうことって、客観性を持ちにくいみたいですね。

誰かのパクリはすごく目につくけれど、
じぶんのしていることがパクリっぽくても、見えないフリをするというか、都合よく正当化したりします。

そもそも模倣からはじまったんだとか、
すでにアイコンとして共通認識されているから、モチーフとして引用するのはアリとか、
写経してみてもけっきょくそのものにはならないからそこにオリジナリティが生まれちゃう、とか、
いいものを純粋に追求してたら似ちゃった、とかね。とかとか。

でも中国のあからさまなパクリには失笑してみたり。