ポエトリー・デザイン

インハウスデザイナーが思う、日々の機微。

茂木健一郎、QUALIA。

2006年03月23日 | blog
先日、脳科学者の茂木健一郎さんの講演を聞いてきました。

「ソニーコンピュータサイエンス研究所」というところに所属されているので、
いわゆる「ソニーのクオリア」のハナシかとおもいますが、
茂木氏の研究テーマとしてのQUALIAは、違うようです。
専門用語だけど一般名詞みたい。

まぁ詳しいことはここのインタビューとか見てください。

それで内容については割愛しますが(割愛するんかい)、
感じたのは「このひと話がおもしろいなぁ」。

「発声」がプロではないので、いっしゅん「朴訥(ぼくとつ)」に感じますが、
全体の構成とか流れとかツカミのネタとか状況にあわせたひねりとか、
すごくうまいトーク。

テレビに出てるだけあって、というか、
話が面白いからテレビに出るんでしょうけど。

こういう専門職で話がうまいひとって、
なんかちょっぴりインチキ臭くなるじゃないですか。
口先でごまかしてるんじゃないか、とか。

ま、そーいうひともいるかもしれないけれど、
でも「ビジネスの視点を持った専門職」って、
コミュニケーション能力は必要。だとおもいます。
やりたい研究するにも、お金は必要だし。
コミュニケーション能力の高いひとは、お金も集められる。

デザイナーでも、わぁこのひとすごいなとおもったひとは、
たいていコミュニケーション能力が高い。

才能あふれててもコミュニケーション能力がひくめのひともいて、
そういうひとはゲージツ家指向だったり…
…この話は長くなるので、おいときます。

自分で前に出ていけるひとは、そのほうがいいとおもうんですよ。
「出る杭は打たれる。」的なこともありますけど、
セルフプロデュースができるなら、じぶんでやったほうがいい。

だって才能あるけど朴訥な研究者が、
テレビなんかで面白おかしく祭りあげられたりするのは、
なんか切ないじゃないですか。
だったらじぶんで責任持ったほうがいいです。

ええと、そんでどうして内容を割愛したかっていうと、
あとでじぶんのなかでまとめてみようとおもったんですけど、
うまく整理できなかった。
面白かったポイント、断片はあるんですけど、
全体の主旨をうまくつかまえられなかったんです。

だから「とにかくハナシはおもしろかった」という印象だけが、
つよくのこっちゃったんですよね。
活字のインタビュー記事のほうが、全体像はわかりやすい、かな。

あ、茂木さんのケータイは、ドコモの佐藤可士和モデルでした。しかも赤。