映画『デイズ・オブ・サンダー』で、トム・クルーズ演じる天才レーシングドライバーが、ロバート・デュバル演じるメカニックにキレるシーンがある。
「あんたはいつもあっちを削る、こっちをいじると言ってるが、そんな話オレにはさっぱりなんだよ!!」
***
昔読んだ自動車雑誌で、自動車メーカーのテスト・ドライバーの話があった。
いわく、テスト・ドライバーはテストを通じてどこに問題があるかを具体的に特定して、たとえばサスペンションのロワーアームのあの部分にこういう補強が必要、と具体的な改善手法も定義して、その場で自分で溶接とかまでしちゃう、という話だった。
早く走るレーシング・ドライバーと、製品開発をするテスト・ドライバーは、目的が違う、と。
テスト・ドライバーの評価というのは、すごくスピードを出したり高い負荷をかけた限界評価…というイメージがあるが、実際には「一般ユーザーの使われ方」をシュミレートする事が重要なのだと思う。
構造まで深く理解した上で、何も知らない一般ユーザーの感覚も維持し、問題に対して具体的な改善も実行できる。これって開発者としては理想の姿だ。
この二律背反を両立させるという意識が、インハウスデザイナーには足りないと思う。一般ユーザーの感覚はすぐにユーザー調査で…となってしまうが、その前に自分が評価できる目を持つべきだろう。
そのスキルは意識して磨くべきだと思うし、関わった製品は可能な限り自分で使い込む事に私がこだわり続けているのもそういうことだ。
「あんたはいつもあっちを削る、こっちをいじると言ってるが、そんな話オレにはさっぱりなんだよ!!」
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昔読んだ自動車雑誌で、自動車メーカーのテスト・ドライバーの話があった。
いわく、テスト・ドライバーはテストを通じてどこに問題があるかを具体的に特定して、たとえばサスペンションのロワーアームのあの部分にこういう補強が必要、と具体的な改善手法も定義して、その場で自分で溶接とかまでしちゃう、という話だった。
早く走るレーシング・ドライバーと、製品開発をするテスト・ドライバーは、目的が違う、と。
テスト・ドライバーの評価というのは、すごくスピードを出したり高い負荷をかけた限界評価…というイメージがあるが、実際には「一般ユーザーの使われ方」をシュミレートする事が重要なのだと思う。
構造まで深く理解した上で、何も知らない一般ユーザーの感覚も維持し、問題に対して具体的な改善も実行できる。これって開発者としては理想の姿だ。
この二律背反を両立させるという意識が、インハウスデザイナーには足りないと思う。一般ユーザーの感覚はすぐにユーザー調査で…となってしまうが、その前に自分が評価できる目を持つべきだろう。
そのスキルは意識して磨くべきだと思うし、関わった製品は可能な限り自分で使い込む事に私がこだわり続けているのもそういうことだ。