古いキッチンはさみの樹脂の取っ手がばりばりと割れたので買い替え。
妻が近所の渋い金物屋で買ってきました。
1200円のこれと、500円のと二つ出されて、
「…こっちで」
「ん。こっちがいいです。貝印ですから」
というような会話をして、買って帰ってきました。
キッチンはさみもいろいろですが、ちゃんとした刃物屋の製品で、
特に何ということも無くて、必要にして十分。
なんだか、今こういう気分です。
こういうことでいいんだよなぁ。
べつにアノニマス的なことをことさら美化するつもりもないですし、
スーパーノーマル的なこともちょっと置いておいて、
なんかまともじゃないですか。モノとして。
メーカーの企画者とかは、みんな勘違いしすぎてるような気がします。
それただの道具なのに、ライフスタイルが提案がどうがこうしたとか、
そんな大袈裟な。
なんかこういうキッチンばさみみたいなことでいいんですよ。
これ以上差別化とか付加価値とか何とかどうとかしなきゃならないようなものは、
そもそも間に合っているんだから、もう作んなくてもいいってことでしょう。
こういうたたずまいで…
そうねぇ、あとちょっと、趣味性というか、嗜好品の気配が出せれば、本望かなー。