ポエトリー・デザイン

インハウスデザイナーが思う、日々の機微。

非表示。

2015年11月12日 | blog


iPhoneの写真アルバムを見ていたら、いつの間に「非表示」というアルバムがあった。多分Mac版のiPhotoで設定したのだと思う。何を非表示にしてたのかな、と開いてみたら娘のうんこだった。ショックで啞然として、しばらく考えて思い出した。娘がおむつが取れる頃、よく便秘になっていた。便秘になるとうんこが硬くなってしまうので、出すと肛門が切れてしまう。当然痛い。写真のうんこには血がついていた。

これはただの痛い話ではない。おむつを卒業するためには、きわめて深刻な問題なのだ。便秘→痛い→しない→便秘、の悪循環になってしまう。ただでさえおむつの卒業が遅かった娘のトイレトレーニングが進まない。何としてでもトイレでして欲しい。トイレでうんこをする。人として最低限の能力。それすらも、という焦り。今にして思えば、放っておいてもいつかはできるよと思うが、その時は必死だった。子育てはいつもそうだ。

便秘のたびに、こまめに浣腸をして出させていた。つらかった写真の日付は、2010年4月9日。

考えごと。

2015年11月10日 | blog


小学校に入った娘には毎日宿題がある。

めんどうくさいので、ちょっとやると「あと何やればいいの!?」と聞いてくる。何やればいいのじゃないよ、あと宿題何あるか、自分でしらべなよ! と言って、連絡帳を確認させる。まったく、自分で考えなさいよ。

さいきん娘がやりたがる遊びがある。外出先で親としっかり手をつないで、目をつぶって歩くのだ。出かけた先が買い物とか、つまらない時ほどやりたがる。危ないからやめろと言っても、あまり聞かない。

ああ、自分で考えるのがめんどうなんだな、と思う。やらなきゃならないことがあるのはわかっていて、目の前の問題を片付ける意識もあるけど、とにかくそれ以上のことを考えたくないのだ。考えるコストを最小限にしたい、という意識の表れ。

なんというなまけもの…

しかしその性格には覚えがある。私自身が、できるだけ考えるコストを下げたいと願っている。
例えば、新しい事務処理を覚えなくてはならない時は、歯を食いしばって自分の運用に100%最適化したマニュアルを作り、あとは心を無にして手順を辿るだけにしている。

正確に言うと、考えること自体が嫌なわけではない。
自分の興味のあること以外は考えたくないということだ。

考えることは好きだ。娘も、「いま考え事してるの♡」と嬉しそうに言うことがよくある。そして、自分の興味のないことは考えたくないし、考えられない。

うう、DNA…

ま、面倒臭がりほど工夫すると言うし、その性格が良い方にはたらくことを祈るばかりである。何だかんだ言って、我慢して私はマニュアルを作っている。それさえできれば大丈夫なのだ。