ポエトリー・デザイン

インハウスデザイナーが思う、日々の機微。

少女漫画パワー!

2008年03月30日 | blog

お花見がてら、川崎市民ミュージアムの「少女漫画パワー!」展にいってきました。基本的には、原画展です。
子供のころ、姉の持っていた少女漫画を片っ端から読んでいたせいで、少女漫画にはけっこうくわしいし、思い入れがある…ということを、行ってから思い出しました。
見るも見るものいちいち覚えていて、単行本の表紙だったり、シーンそのものをはっきり覚えていたり、我ながらびっくりです。

牧(悪女聖書(バイブル))美也子、里中(アリエスの乙女たち)満智子、一条(有閑倶楽部)ゆかり、池田(ベルばら)理代子、美内(ガラスの仮面)すずえ、竹宮(地球へ…)惠子、山岸(日出処の天子)凉子、萩尾(11人いる!)望都、吉田(吉祥天女)秋生…

ちょうどBSでやっていた石ノ森章太郎特集で、「名作」として取り上げられていた「龍神沼」の原画があったりして、これまたすごく、感動です。
※あとで調べたら、原画の多くは巧妙なレプリカ!だったみたいですが、でもいいです。感動は、感動です。

忘れていた思い入れが、揺り起こされるのって、なんだかすごく不思議なうれしさ、快感があります。
忘れていただけに、ちょっと得したカンジ。

いちばんびっくりしたのは、その原稿のサイズですねー。小さいんですよ。あんなちいさい紙に手描きで描いてあのクオリティ。モノクロの原画は修正や切り貼りの痕があったりするけれど、カラーはそうはいかない。あの迷いない彩色の美しさよ!すごいなぁ、ほんとに。

ここんとこばかみたいに忙しくて、休みもへろへろなわたしを、引っ張りだしてくれた妻に感謝です。

蛇足:会場で夏目房之介を目撃。

ベイベ。

2008年03月29日 | blog
ひさしぶりにデザイン。
ここ数週間のあいだにアタマにあったものを、イッキにカタチにしただけだが、ひさしぶりに集中した。
コンセプトとイメージボードとデザイン案を、ほぼ同時に、いちんちで。

けっきょく自分にとって、「工業デザイン」というのは、
ありとあらゆる条件やら事情やらやりたいことやら個人的な想いやらを、
アタマに入れてぶぃぃぃんとミキサーにかけ、さんざん寝ながらかんがえた末に、
そのカオスのなかからいずれ現れる光明を、逃さず捉えてエイや!と
ひねりだされてくるものだ。

はーやれやれ。

これでだれかにホメられさえすれば、月曜からまたがんばれるのだぜベイベ。

10GB。

2008年03月23日 | blog

妻が不要品の整理を始めて、大量のCDを処分するという。
「パスコンに入れたいけどめんどうなのでこのまま捨てる」とか言うので、いくらなんでもそりゃないだろうとおもい、ごにょごにょと設定して取り込むことに。

「もったいない」とかそういうこと以前に、聴いてきた音楽というのはそのひとの一部というか、かたちづくったものだし、まぁ本人は自分の血肉になってるからいいのかもしれないけど、そういうの、聴けるものなら聴いておきたいとおもう。

それに、パスコンに取り込んで聴く、ということは、山盛りのCDのイメージを変える。「聴いてないしたぶんもう聴かない」CDの山が、「全体的にいつも聴いている」カンジになる。わたしも手持ちのCDはぜんぶ取り込んでいて、iPodでシャッフルして聴いていると、アーカイブがひとまとめになるというか、常に聴いてる「ひとかたまり」の存在になる。たとえば、CDの山から1枚を手に取っても、「ひさしぶり」感がない。

MacBookに外付けHDDをつなぎ、新規アカウントを設定して「さら」のiTunesを立ち上げ、ライブラリを外付けHDDに設定し、エンコードはちょっと迷ってAACの256kbpsにして、CD挿入時:【CDを読み込んで取り出す】に設定して、スタート。

不要品の山に埋もれる妻を尻目に、アマゾンで買い込んだ軽めの文庫本をめくり、もくもくと
【1】ミューン(CDを挿入)
【2】ビュイーン(読み込み)
【3】ドカチャッ(排出)
【1】にもどる
…を、繰り返す。
ディスクによって読み込みが速いものと遅いものがあるのはなぜだろう?

けっきょく1日半くらい、文庫本は3冊目の途中で終了。10GBくらい。モノクロのiPodに同期して、いま聴いてます。
妻がちょっと恥ずかしそうに、「これはいいから。飛ばして」とか、妙にノリノリになったりするのがおかしい。


コクヨ、秋田道夫、ハブスタイル、リール。

2008年03月22日 | blog

こういう「ピピっ」とする社員証が一般的になって、10年くらいですか?
導入されたときのことを、覚えていますよ。
「わ、映画に出てくるハイテク研究所みたいだ!」とおもいつつ、でも
「こんなださいの、まいんち首から下げていられるかい!」と。
だから、「ピピ」はいいけど、デザインはイマイチ。
しょうがないので、ストラップはじぶんの好きなのを、勝手に使ったりしていました。

でもけっきょく、「色」で社員とゲストを見分けるとか、ストラップにも機能があって、
まぁいろいろめんどうになって、抵抗するのはヤメました。会社員ですから。

そういうのはしょうがないとして、このリール部分が、便利なんだけどイマイチ。と、ずっとおもっていたので、秋田道夫さんの「ハブスタイル」を購入してみました。
「リール部分だけでも購入できる」のは知っていたんですが、お店で探すのも面倒だったので、アマゾンで。

革のカードケースも買おうかとおもったんですけど、警備の人に社員証を提示するのに、ガワの見た目がみんなと違うと、一瞬「あれ?」と思われてもめんどうだな、とおもってヤメました。

ストラップは一度切って、小口をライターでアブってほつれを止めて、妻に縫ってもらいました。

すごーく、すっきりしました。そして、「身につけるモノ」としての、配慮を感じます。
腕を組んだときに、胸に当たってごろごろしない。顔を洗うときにTシャツの中に放り込んでも、痛くない。ミニマルで機能的で、スタイルがあってきれいです。

リール部分だけつけかえても、そんなに怒られたりしないとおもうので、メイカー勤務のアナタにもおススメです。

しばたふみえのスムーススタイルも、「裏返りにくい」とか、「ストラップが細くて主張しないのでファッションを邪魔しない」というのは大いに共感するんですが、じぶんだけアレ使うわけにもいかないんですよね。会社員ですから。

このIDeo(アイデオ)のシリーズはいま、「デザイナーコラボ商品」という企画ですけど、このハブスタイルの「リール」は、10年後くらいにコクヨの標準品として(アノニマスなカンジで)

静かに残っているかもしれないなぁ。なんておもいました。


Apple、MacBook。

2008年03月20日 | blog

バッテリ駆動中に、何の前触れもなく「プチン」とシャットダウンするという症状が頻発し、
ドットコムしたところ、「Appleに直訴すればバッテリ交換してもらえる」とのことで、
電話してごにょごにょして、交換してもらいました。
いやぁ、まいったまいった。

新品が送られてきて、引き換えに運送屋さんにいまのものを渡す、という手順でした。

そういえば昔使っていたケータイも、「バッテリに不具合があるので交換してください」というお手紙が突然来て、バッテリが同梱されていたことがありました。メイカーもタイヘンです。
ま、MacBook安いですからね。どこかにしわよせが来るんでしょう。

でもやっぱりそういう悩みごとはすくないに越したことはないです。
そういうトラブルはほんとうに消耗しますから。ねぇ。

Finger puppets。

2008年03月16日 | blog
指にんぎょうです。
編み物です。





















残念ながら、買ったのはウサ(USA)。
ロサンゼルスの、MOCAのミュージアムショップです。
あしたすぐ買いに走るわけにはいきませんね。

手作りだとおもうんです。
箱一杯のなかから選んでいるうちに、けっきょく手に取った子は全員連れて帰ってしまいました。
一匹$5。10匹だから、ええと…。
ま、いいじゃないですか。

ブサイクです。
ブサイクでチャーミングで、最高です。

あと、指にはめると、指があったかいんですよ。
最高でしょ。


フロシキ。

2008年03月15日 | blog



正方形で厚みがあり、お弁当ていどのちいさいものを包むのにちょうどいい布。
いわゆる風呂敷というほど大きくはなく、素材も綿ですが、これはフロシキと呼んでいいのかな。



トンボのほうは裏地があるんですよ。
なかなか素敵です。

ちょっと季節が外れていますが。

てぬぐい2008。

2008年03月13日 | blog

また買ってしまいました。

ピンクのは、たたんでおかれた姿がきれいだとおもって買ってみたら、おもったよりもラブリーな柄でおっさんにはちょっと照れるカンジ。でも使うけど。
黒いほうは「ホタルイカ」だそうです。ははは。

一回さっと洗って干しただけの状態なので、まだ固くてシワシワです。
よく使うものはだいぶ色も抜けてくたびれてきたので、またちょっとずつ。

え、目利き?
いや、どっちも1,000円くらいでしたよ。ええ。


トリマグネット。

2008年03月11日 | blog
あああ、なんてテキトーなトリ!!

BENG&LOTTAとかいう、スゥェーデンのブランドらしいです。

これのいったいどこがトリなんだよ!、とおもいつつ、でもどう見てもトリなんだなぁ。なんだかなぁ。
記号化って、不思議。

なんかもう、こんなテキトーでゆるゆるなものばっかりの世界のなかで生きてゆきたい。