ポエトリー・デザイン

インハウスデザイナーが思う、日々の機微。

METAPHYS、brillo。

2009年07月28日 | blog
ナイフでも何でも、精密にカチャッとする奴は、グッと来ますな。

昼歯磨きという、習慣。
習慣の難しさについては何度か言ってますが、モノごときがヒトの習慣を変えるなんざ、まったくおこがましい。

でもこの「カチャッとする奴」のおかげで、昼歯磨き、続きそうです。
だって、使いたくなるんだもん。

やっぱりポイントは、オフィスのデスク感と、このステーショナリー感がピッタリなところ。
昼歯磨きが定着しなかったのは、ビジネス・シーンと水廻りが一緒になる違和感があったから…かもです。
ほら、アシストオンでも「.desk」に分類されているし!

カチャっとして、さっとポッケにしまえるのが、とてもよろしい。収まりが良すぎて、ポッケにあるのを忘れるほどです。

フツーの歯ブラシ一年分くらいの?ネダンですが、これで昼歯磨きが習慣になれば、しめたもんです。

あとは耐久性ですねー。
カチャっとするところは、すごくしっかりしていて、グラつくところはないですよ。

ユビキタス、ムーアの法則。

2009年07月26日 | blog

学生の頃。1992年頃かな。

講義で、情報化社会とか、マルチメディアとかいう言葉がキラキラと語られていて、なんだかうさんくさくて興味も持てずにナナメに見ていたけれど、でもたぶん、情報とかいうやつは果てしなく膨大で、とうてい脳に収まるものではなく、だから、「必要なときに、必要なものを、探し出す能力」というものが、重要なスキルになるんだろうな、と、ぼんやりおもっていました。
情報は脳の「外」にある。でもまるで「中」にあるように、さっと必要なものを持ってくる。それは、記憶の外在化。

そして、ヤフーさんがグーグルを作ってくれたおかげで、「必要なときに必要なものを探し出す能力」は、特殊なスキルではなくなりました。
問題は、物理的に、外在化した「自分の脳」?に、どうやってアクセスするかということ。それも、時と場所を問わず。

あるときそれは、電子辞書でした。だから、いちばん小さくて、肌見離さず持ち歩ける機種を選んで。

i-mode以降の携帯電話は役に立ちました。でもまだ、取り出せる情報は弱々しくて、脆弱でした。

そして、iPhone。



完璧ではないけれど、肉薄しています。
あとすこし、足りないのは、もう一歩、脳と直結したインタフェイスと、肌身離さず一体化するためのソリューションだとおもっています。わたしがケースにこだわるのは、そういうことです。

ユビキタスという言葉は、まだ死んでない。これからだとおもうのです。



それで、いま私が感じているのが、「ムーアの法則は、私の脳にはあてはまらない」ということです。

どんなにメモリが増えても、脳はたいして変わらない。
情報は、今後も増え続ける、ということが大前提になっていますが、それはそうかもしれないけれど、情報と「つきあう」個々人から見たら、時間は有限だし、むしろ、みかけ上は減るのではないか。

インプットとアウトプットのバランスが崩れている。
「どうやって、触れる情報を減らしてゆくか」、ということが重要になってくるとおもいます。

IKEA、PATRULL。

2009年07月25日 | blog
IKEAへ。
そろそろ娘が台所の戸棚を開けるようになったので、安全ロックを買いに行く。

IKEAマスター序二段の我々は、開店すぐの駐車場に乗り付け、真っ先に、まだ空いているレストランで腹ごしらえ。きちんと食べておかないとふらふらになるし、昼には混んでしまう。ボルシチ(ボルシチ?)、パエリア(パエリア?)をがつがつ平らげ、ムスメにも食べさせ、ドリンクバーをおかわり。トイレにも行って、完全に体調を整えて、場所はわかっているので、まっすぐ目的のチャイルドロックをゲット。誘惑に負けず、目的のものは真っ先に確保すること。

あとは、体力の続くまま、ムスメのご機嫌が続くまま、ぶらぶら散策。今日は買わないけど、いつかは買うかも!のアイテムを、心のショッピングカートにポチッと保存して帰宅。昼過ぎ。

つけてはみたものの、固いし、使い勝手はイマイチかな~。
こういうのは国産のほうがいいかしら。

目新しいものがついたので、むしろ夢中でいじりたがるムスメ。

日食。

2009年07月22日 | blog
11時過ぎに妻からメールがあって、「曇ってるけど、ちょっと見えたよ!」という。
気にはなっていたけど、曇りで半分諦めていて、でもなんとなくそわそわしていた皆に声をかける。よしゃ、外行くぞ、見に行くぞ!
部下も、上司も、外注さんも、ぎゅうぎゅうにエレベーターに乗り込んで、向かいの大通りの歩道橋に皆で登る。曇りで何も見えない…?どっちだ?

真上を見ていた一人が「見えた!」と叫ぶ。確かに見えた!
あれだけ観測方法がいろいろ言われていたけど、雲の切れ間から見えた日食は、裸眼で自然に見えた。日食メガネはいらなかった。皆、ケータイで写真を取ったり、家に電話したり。

すっかり満足して、散り散りに会社に戻りながら、こうやって皆で日食だ!とかいって、上司も部下もなく、外に見に飛び出せる会社にいるのがしあわせだった。

静岡GT。

2009年07月19日 | blog

所用により、静岡に行ってきました。
スズキの本社がありました。
でも、クルマは借りたカングーでしたけどね。





前職で、片道240kmをクルマで日帰り出張、ということをよくやっていて、
久々に長距離をクルマで走ると、染み付いた感覚がよみがえるようで面白かった。

SA/PAは、すごくよくなっていました。びっくり。民営化のヤル気がついに。





静岡は、お茶とわさびを安易に応用しすぎているのではないでしょうか。



しかし、旅というのはしんどいけれど、リフレッシュしていいですね!
渋滞もほどほど、虹が出る頃には帰ってきましたよ。


GOOD DESIGN AWARED 2009。

2009年07月15日 | blog

きょうは、一時審査の発表でした。
結果は、パスでした!イェ~。

しかし、どうなんでしょうか。

近年、審査が厳しくなったことと、不景気で、応募アイテムをかなり絞り込んでいたのですが、そのこと自体は去年と変わりません。申請アイテム数も、あまり変わらないはずです。でも今年は、応募案件のほとんどがパスしています。

去年のグッドデザインは、最終的には納得のいかないものでした。今年はどうかなぁ。何が選ばれるか、どういう基準で評価されるかで、賞の信頼度が変わってきます。

去年の大賞は、トヨタIQと、ホンダFCXクラリティ(って何?)が競り合って、
IQの勝利でした。IQねぇ。IQかぁ。どうよ、IQ。

今年の大賞はまさか、プリウスじゃないでしょうねぇ。
やめてくださいよ、インサイトとプリウスの一騎打ちで、プリウスの勝利なんて。

じゃあ何かっていうと、思いつかないんですけどね。

Life Saver。

2009年07月06日 | blog

AssistOnのページで見つけて(うそ。見つけてない。RSSしてるので更新されたら即チェック。「見つける」とか、そんな受け身じゃない)、あーこれはなんともAssistOn的だなぁとおもったのです。

ちょっとしたひねりとユーモアがあって、クールというよりはかわいくて、でも根は真面目で、すごく骨太。

というわけで、ずっと欲しかったんですが、久々にこまごまと買い物をした機会に購入。

webのイメージと実際の商品の印象が違うことがありますが、これはかなり、正確でした。強いて言うと、実際かばんにつけてみると、黒でもけっこう「かわいい」。うん。

反射するときはワッカ全体が、ビカーッ!と光ります。 模様や色が、反射をスポイルすることはない。

表裏はありません。同じ柄。

花びらの絵は、よくみると意外に手描き風味です。

あのー、リフレクターっていうのは、「品」が難しいとおもうんです。
バイクとか自転車で、つけまくってる人いますが、あれって安全のためにやってるんだろうけど、うーん、何て言ったらいいのかな。あのー、目立つためのものでしょう。その目立ちかたが、ちょっとアレというかなんというか。

でもこれは、すごく「スマート」です。目立つためのものだけれど、目立ってもいやらしくない。それってすごく、高度なことです。

ABITAX、4718、POCKET。

2009年07月05日 | blog

買ってから2年と9ヶ月、ほぼ毎日使って、傷んできたので買い替えることにしました。





購入してから約1,000日、ほとんど毎日、平日も休日も、ベルトにぶらさげていました。そして、ぶらさげている日は、一日何度も何度も、ケータイを出し入れしてきました。ケースはひとつですが、ケータイは3台変わりました。



信じ難いのはこの耐久性です。最近やっと、口の一部がほつれはじめましたが、それ以外はまったく無傷。そして、ものすごく不思議なのが、目立った汚れがないこと。特に、一年200日くらいはジーパンで過ごしているので、内側はずっと青いデニムとこすれているはずです。でも、色写りしない。いったいどういうことなのか、さっぱりわかりません。
よくみると、フェルトではなく、ニットのような編み目がうっすら見えます。固く編んだニットを縮めてさらに起毛したのか。詳細はわかりません。

青いタグだけが、ぼろぼろになっています。





毎日ベルトにねじ込んでいるクリップも、開いたり変形する様子はありません。どうして??



およそ身の回りにあるもので、ここまで使い続けて、使い勝手も見ためも大きく変わらないなんて、ちょっと信じられません。

使い勝手は、1,000日前に書いたものと変わらず。

すごい。

わたしがグッドデザイン賞の審査をすることがあれば、
自信と責任を持って、太鼓判を押すでしょう。

SHURE、SE102。

2009年07月04日 | blog

E2cを愛用していたんですけど、断線してしまったのでシオシオのパー。

SHURE、いいんですけどね。ちょっと高くて、使うといいんだけど、すぐ壊れてしまうモノって、すごくへこむ。また買おうという気にならない。レミパンもそうでした。E2cが良かったので、もちろん上位機種にも興味シンシンだったんですが、高いイアホン買っても、断線しちゃうんじゃねぇ。けっきょく、使い捨てなのかと。修理とかのサポートがしっかりしてたらいいんだろうけど、ちょうど輸入元が変わるのなんのの時期で、メンド臭くなって忘れてました。

それで、しばらく中途半端なイヤホンでうろうろしてたんですが、名前を変えて出ているのを発見。正直ほかに欲しいのもないし、これの音が自分好みであることは確認済みだし、だいぶ安くなっていたのと、断線も多少は改善されてることを期待して、おもいきって買ってみました。

私がこれを好きな理由は3つ。

1)コード耳掛けの装着方法
もともとステージ用モニターイヤホンなので、背中からコードを回して、ステージで目立たなくするための工夫だった…と勝手に解釈していますが、コードを耳にかけると、コードの重さが耳穴にかからず、耳穴が引っ張られる感がないので、ずれにくくて快適。万が一引っ張ってしまっても、抜けにくいし痛くない。このへんも、ステージ用のノウハウだったんでないかしら。はめるのにコツがいりますが、もうすっかり慣れているので問題なし。

2)耳栓効果
耳栓型イヤホンはいまどき珍しくもないですが、違うのは、プラグが長くて耳穴に深くずいっと入ることなんじゃないか とおもいます。この耳栓効果はすごくて、音楽かけてなくても、ただ耳栓として電車に乗っているときもあります。

3)音
好みです。以上。
音のヨシアシというのは書きにくい。世の中ゴマンとイヤホンのレビュー記事がありますけど、ピンときたものはありません。共有するのが難しい感覚なのかな。

あえてチャレンジすると、このイヤホンの良さは、「受け身の快適さ」です。
外でイヤホンで音楽聞くと、どうしても、ちゃんと聞けないわけです。まわりがうるさくて聴き取れない歌詞に、耳をそばだてるような。雑音やらで聴き取りにくい音を、無意識のうちに、一所懸命聞き分けようとしているので、疲れる。

でもこれは、まずは耳栓効果でノイズを遮断し、細部までしっかり聞こえる情報量の多さで、「音を探して聴く」必要がない。ただ、音楽を「受け身で」享受できる。結果、電車の中でも自然で、ストレスが少ない。だから快適。

たぶん、もっと高いSHUREはもっとイイんでしょうけど、そこはそれ、以前も書いた二次曲線的な費用対効果の気配ムンムンです。使い捨てならなおさら。

しかし、色が透明じゃなくて黒になってしまったのは残念ですな。あの医療機器みたいな見た目が意味シンで好きだったのに。でも、正直デザインはどうでもいいです。欲しいのはイアホンではなく、いい音だもん。

あとは耐久性だなー。どうかなー。こればっかりはなー。