ポエトリー・デザイン

インハウスデザイナーが思う、日々の機微。

時計の、がらがら。

2008年11月30日 | blog

まだムスメはオモチャで遊ぶということはないのだけれど、だんだん興味のあるものを目で追うようにはなってきていて、今いちばん人気なのがこれです。

時計ですが、がらがらなんですよ。
腕につけてみると、あまり興味なさそうなんですが、からから振ると、じいっと目で追うのです。からからから。


教わり上手。

2008年11月28日 | blog

きょうはー。というか、いまの時期は、人事的な面接的ないろいろを、実施しなければの時期なのです。時期的に。会社によっていろいろだとはおもいますが。

それがねぇ。やっぱり苦手なわけですよ。そんなこと、考えてこなかったし、意識しなくても現場はやれていて、不自由なかったし。

でも、やる側としては、苦手とかばっかり言ってられないですからね。
何とかしないと。

それで、何人かの先輩とうか、大先輩の方々に、ぶっちゃけた相談をしてみました。
はー。だいぶすっきりした。
さすがというか、やっぱり長年管理職をやってる方々は、プロだわぁ。

上司をケムたがったり、ちょっとこばかにしていたヤングな頃は、
なかなかそうは思えなかったことです。

あの、前職でちょっぴり後悔していることがあって、それは、当時の部門の責任者の方が、数少ないすごく尊敬できる上司で、その方はわたしの在職中に定年退職されたんですが、あんまり教えを乞うこともなく、あまり深い交流もなく、お別れしてしまったのですね。もっといろいろ聞いておけば良かったなぁ。と。

やっぱり先人に話を聞く、というのは、「いいこと」です。
聞かれたほうも、うれしい。
そのことをちょっぴり感じつつ、素直に教えを乞うということは、
教える側も教わる側も、どちらもハッピーな、数少ないケースだとおもいます。

教わり上手 ってセンスを磨こう。もっと。

ほぼ日手帳2009。

2008年11月27日 | blog

結局、買ってしまいました。
でもいま、ほんとうに活用していますからね、毎日。基本は、コドモのミルクとおむつの時間の記録ですが、成長の度合いや、気づいたことを書いたり。

2009年度版も、中身だけ購入。佐藤卓監修。細部はあまり見ていませんが、全体的に、繊細だったのがハッキリした印象です。

とりあえず、じぶんの誕生日と妻の誕生日と娘の誕生日の、欄外の一言を、まずは読んでしまうのですねー。

ところで、手帳にはいくつかのおまけがついてくるのですが、コンビニのくじも断わるわたしは、おまけはなくてもいいです。ボールペンと、メモ帳と、旧暦のしおり。だっけ?

オプションで、レシピブックだけ買ってみました。レシピ本は、じっさい何品かつくってみないと、じぶんに合うかどうかがわからないので、いくつかつくってみようとおもいます。


iPhoneアップデート2.2。

2008年11月25日 | blog

お。
Podcastの連続再生が、できてるね。

ラジオ番組ののPodcast版は、著作権の関係からか、配信されるのはトークと曲フリまでで、肝心の曲が聞けないのだけど。

「板尾さん、曲紹介をお願いします。」

「砂渡しじじい、という曲です。砂かけばばあのとなりで、砂を渡す、という役割の妖怪です。架空です。砂かけばばあが架空なので、架空の架空ということになります。聞いてください。」



「板尾さん、曲紹介をお願いします。」

「ホテル住まいの小学生、という曲です。ホテル住まいの小学生がいまして、その子を温かく見守る、ドアマンというか、ホテルの従業員の目線から、唄った曲です。聞いてください。」








くわー!

めっちゃ聞きたいわッ!!


続・デザイン管理職。

2008年11月23日 | blog

11月というと、管理職はぼちぼち「来期」のことを考えはじめます。

管理職が集まって、来期の中期事業計画(いわゆる「中計」)やら、デザイン部門の方針やらテーマやら、あれやこれやについて、議論するのですね。

それで、気付いてしまったんですが、そこの全員、「苦手なこと」で「難しいこと」をしようとしている。

デザイナーになるひとって、子供のころに図画★工作が好きで、絵を描いたり、なにか作ったりしていたひとです。それが高じて、デザイナーになる。

それが、スーツ着て、事業計画やら、経営のことやら、人事評価とかなんとかとか、まぁやりますけど、嫌でもないんでしょうけど、(いや、実際やるようになると、ちゃんと面白いこともある)でも、もともと得意ではないことをやろうとしている。ということを、忘れている。ほんとはそんなの、苦手なくせに。

人は、得意ではないことをやろうとしたとき、優しくしたり、手加減したり、そうっと試したりします。いきなり難しいことをしようとはしない。

会社の方針、部門の方針、目標、評価、コンセプト、なんたらかんたら。
どれも、いきなり相当難しいです。

言葉って、表面的には通じているように錯覚するから、難しいことができちゃうようにカンチガイしちゃうんだろうなぁ。
もっと、デザイナーが得意な方法で、進める方法があるような気がする。

いや、ほんとはもう思いついてるんですけど、もうちょっとエラくなってから言わないと、聞いてもらえないだろうなぁ。


売れている。

2008年11月20日 | blog

今、世の中的に、すごくヒットしている何かがあったとして、「なんであんなに売れてるのか、さっぱりわかんない」とか言うひとがいますけど、それは冗談でも、言わないことにしています。

ポップミュージックの例が、わかりやすいかしら。
なんでアレが売れてるのか、さっぱりわからん!ということ、あるでしょう。

メーカーでものづくりをするということは、程度の差はあれ、あるていど、多くの人に受け入れられる商品を作ることになります。

良かれと思って考えますが、売れるかどうかなんて、そんなことはわからない。
どんなに一所懸命考えても、わからない。

でも、「今、売れてる」商品は、今そこにあるし、売れていることは「事実」です。
そこには「何か」がある。確実にある。

売れてるものが、売れるのは「わかる」という感覚は、持っていたほうがいいとおもいます。
好き嫌いはともかく。

売れてるものが好きなもの、というほうが、もっといいのかもしれない。
好きになったものは、みんな売れる。とかね。

もっと言うと、売れているものは「しばらく前にはまったけれど、もう飽きた」くらいが理想的なのかもしれません。
…いや、そこまで行かなくてもいいか。ははは。

半年後、何年後かの未来に発売する商品を作る立場として、「半年後には、これがいいんです」と自信を持って言うために、「売れてるアレが売れてるのはわかる」と肯定できる感覚を持っておきたい。とおもうのです。わたしは。

まぁだから、好きじゃなくてもいいんですよ。

チャリンコロード。

2008年11月18日 | blog

いつもの歩道に白線がひかれているなー。とおもったら、なんと!自転車レーンだ!

そういえば、道路交通法、変わったんだっけ。たしか。
自転車は、車両だけれど、歩道を走るべしとか。そういうの。たしか。

この自転車のマークは、ちょっとごつくて、
よくみるとバイクみたいだけど、ちゃあんと自転車に見えますね。

クランクの太いところのデフォルメ具合なんか、微妙で絶妙だし、
線の分割ポイントとか、タイアとフレームの前後関係とか、よくみると面白い。
デザイン、されてます。


グッドデザインをかんがえる(その1)。

2008年11月16日 | blog
作り手として、デザインの善し悪しを誰かに評されるとして、じゃあいったい、誰に評価されたら「納得するか?」ということを考えてみると、まず思いつくのは、「お金を出して買ってくれた人」だとおもいます。
買ってくれた人には、ダメ出しされても納得できます。

もうひとつの条件は、時間です。パッと見だけで判断されたくはない。季節ものだったらワンシーズン、一年を通じて使えるものならせめて1年、ライフが短ければ使い切るまで。それくらい、生活を共にしてみないと、ほんとうの善し悪しは計れないとおもいます。

特にクルマなんかは、パッと見で「どうかな」とおもっても、使っているうちに、クルマ自体がいいと、デザインもよく見えてくる、というものもあります。

ファンカーゴという車があって、ブサイクで妙にキャラクターが強くて、嫌いでした。
でも家族がたまたま中古で買って、借りて乗っているうちに、あまりによくできているので、すっかり好きになってしまいました。車も、そのデザインも。ファンカーゴは日本でも長く売れましたが、欧州でもヒットモデルでした。長く売れた商品のデザインは、結果的にグッドデザインになってゆく。

そして最後の条件は、「自分があるていど、価値観を理解している人の発言」ということです。

たとえば映画評論家は、キャラクターを全面に押し出した人が多いです。そしてそれは、必要なことなのだとおもいます。
視聴者は、評論家の彼/彼女/(オカマ)のキャラクターや、偏った好みを知っているので、「この人がいいと言っているなら見たい」あるいは「この人の好みは合わないからどうかなぁ」とか、自分の感覚との差分をはかることができる。一種の定規です。逆に言うと、どんな好みで、どんな考え方なのか知らない、わからない人の評価を聞いても、よくわからない。素人の映画批評が、読む気になれないのはそういうことです。


ふぅ、ここまでかんがえました。
この続きは、また後日。