ポエトリー・デザイン

インハウスデザイナーが思う、日々の機微。

NTT DoCoMo、Panasonic、佐藤卓、P701iD。

2006年03月08日 | blog



自称「四角いモノ好き」の同居人、購入。

「キャリア変えてでもneonほしい」と言ってた同居人。
実機を触りにいって、
「ヒンジがぐらぐらする」と言ってあっさり落選。

どうしてもほしいケータイがあるというよりは、
どうしても今のケータイがイヤで電池も寿命で、
というわけで、迷ったすえに「値段のこなれた」佐藤卓モデルを購入。

松永真モデルは「閉じてるときはいいけど、開いたときのボタンがイヤ」。
「マトリックス」(佐藤可士和モデル)でも「いいけど」、
それなら「そんなに変わんないPが安くていい」。

うーむ。

「デザイナーコラボの四角い携帯ズ(複数形)」。

カブった企画のおかげで、なんだか個々の印象が薄まっちゃったですね。
消費者はキビしい。

しかし若干イマサラじゃなかろうか、とおもったP701iDですが、
いじってみたらけっこういいです。

とにかく「基本的な使い勝手」の部分はちゃんとしてる。
さすがパナソニックのケータイ。鍛えられてる。

そしてこのイルミネーション「ヒカリドロップス」。

なんだかさっぱりしすぎて、何のひねりもないような「箱」ですが、
そもそもそれはこの「ヒカリドロップス」のための「スクリーン」なんだ、
とおもうと、がぜん説得力が増します。

この光。面積が大きくてやわらかく意味シンに点滅する、円盤状の光。
思わず「わぁ」とか言っちゃいます。
日常のなかに入って、はじめてわかるはなやかさ。
明るい店頭では、なかなか伝わらないでしょうね。

音もけっこう作りこんでます。
充電器に載せたときの音とか、好き。

何にしても安かったし、いい買い物しました。
買ったの自分じゃないけど。

「でもneon1円になったら買うかも」

だそうです。
消費者はキビしい。



チームの意思。

2006年03月08日 | blog

携帯電話って、使い方というか「使わせ方」に、
「作った人の考え」が、すごく出てるとおもうんですよね。

できることはだいたい同じで、でもそのやり方が、
メーカーによって機種によって、ちょっとずつ違う。
その優先順位のつけかたに、「性格」みたいなもんが出るわけです。

決してひとりで作っているわけではない。
たくさんの人が集まって作っているわけで、
そこには「集団の意思」「チームとしての意思」が必要になります。

ころころ言うこと変わるひとは、信用できんでしょう。
大人数でモノつくると、
そういう「ばらばらな性格」になってしまうことが、よくあります。

チームがまとまっている製品は、
なんか「ちゃんとした」印象になります。
「いつも主張が変わらないひと」みたいなもんです。

「チームの意思」が、あたかも「ひとりの意思」のように感じられるとき、
それは個々人の意思の疎通ができていて、
部門の情報伝達がうまくいっていて、
個人が全体のことを考えていて、無駄な自己主張をしていない。

それだけで、いいモノができる素地があるってことです。
まぁ、あたりまえですが。


さいきん、ケータイの取り説をダウンロードして、
読み比べたりしているわけです。

いわゆるデザインケータイで、操作系ぜんたいをトータルでデザインしたような、
踏み込んだ作りこみをされているものは、ないみたいです。

デザインケータイって、
「機能を省いてシンプルに」という話になりがちですけど、それってずるい。
だってそのほうが簡単だもん。
「シンプルにするために機能はぶきました」じゃ、「哲学」ないです。


でもいっこだけ、そういう「逃げ」を打たずに、
トータルで作りこみがされているモデルがあって、
もしかしてそれを買おうかどうしようか、迷い中です。

neonじゃないですよ。