ポエトリー・デザイン

インハウスデザイナーが思う、日々の機微。

スズキ自動車販売東京。

2006年08月31日 | blog

スズキの軽自動車を買いました。
軽No.1のスズキです。

納車はまだなんで、クルマのことは後日書きますが、
ゆうべ、スズキのディーラーから、クール宅急便が。

ディーラーから?クール宅急便??
クルマ買ったから、お中元。的なこと???

なんだか昭和っぽいというか、
もともと「サービス」でタダのものを
もらうのも好きではなくて、
コンビニの「くじ」も遠慮しちゃうくらいなので、
正直ちょっぴりめんどくさいなぁ、とおもったのです。
クール便ってなんだ?アイスクリームかなんか?

ところが!

届いたのは、なんと「鰻」!!

そう、スズキ自動車といえば、浜松。
浜松といえば、浜名湖。
浜名湖といえば、鰻。

そして、折しも一昨日は…

「土用丑の日」!



…参った、鈴木自販東京。参りました。
「粋」とはこのこと。

今日、おいしくいただきました。
お礼、言わなきゃ。

納車がたのしみだな。

ジーユーアイ、その3。

2006年08月30日 | blog

ゲームについて。

工業製品のGUIと、ゲームとの最大の違いは、
作り手と受け手の、意識の違いだとおもいます。

以前、「寝食を忘れる」ということについて書きましたが、
ゲームはまさに「寝食を忘れる」次元で作られています。
作り手の思い入れのレベルが、圧倒的に違う。

前回「タスク」という言葉を使いましたが、
「タスク」というのは、
「やるべき仕事」、
「やらねばならない用事」と考えてください。

「銀行ATMを操作するのが、楽しみでしょうがない」
というひとは、あまりいませんね。

…いるかな。ま、いても珍しいですよね。

でも、ゲームはそれ自体が「楽しみ」であって、
嫌々やるものではない。

「楽しませてやろう」という思いと、
「面白がるぞ」という思い。
受け手もヘタをすると、
「寝食忘れて」没頭してるじゃないですか。

その「熱愛!関係」のなかで、
「タスク」なんていう、野暮な意識はうまれない。
お互いの心持ちが、ぜんぜん違うのです。

ふつうの工業製品は、そこまで思ってもらえないです。
つねに、「めんどくささ」や「わかりにくさ」が鼻につく。

…というのは、「心情的」な部分ですが、
物理的にも違います。

まず、コントローラがいつも同じ、というのは大きな違いですね。
操作するためのボタンは、いつも同じもの。
その部分について、「学習」する必要がありません。
(例外はありますけどね ガンコンとか)

それから、基本的な操作に関しては、
暗黙の業界標準がありますね。
すくなくとも、「タスク」的な操作、
「設定系」なんかについては、突飛なものはないです。

だから、機種ごとの操作ボタンやタッチパネルで、
地味に「タスク」をこなさねばならない、
「フツーの」GUIデザインと比べるのは、
いささかキビしい。

ゲームはGUIとしてはちょっと特別。
というのは、ということです。

追伸:
日本語に「デフォルト」という言葉と概念が一般化したのは、
ゲームの設定画面のおかげです。
言いますよね、デフォルトって。

ジーユーアイ、その2。

2006年08月29日 | blog

文字について。

そもそもGUIがなんのためにあるかというと、
複雑なタスク(やること)を、
視覚的にわかりやすくこなすため だとおもうわけです。

やることが、ごく簡単だったら、GUIは必要ないです。

内容が複雑になり、なおかつ「あるていど」万人に
理解してもらうとなると、
どうしても「文字表記」に頼らざるを得ない。

ケータイのメニュー画面って、いろいろありますけど、
文字を完全に排したものは、成立しにくいです。

表記内容の「アイコン化」というのをまず考えますが、
「内包する情報」が「複雑化」すると、
アイコンにはなりにくい。

「ネットワーク設定」とか「サイドキー動作設定」とかを
アイコンだけにして、わかりやすく表現できるか?
…文字書いたほうが早いです。

文字ありきで考えると、その画面の遷移も所作も、
文字の「読み順」とか「並び方」を
意識しないわけにはいかなくなります。

かように、文字のチカラは大きい。

iPodはそもそも、文字との親和性が高かったといえます。

英語圏の人でも、いろんな国の音楽を聴きます。

本格的にCDDBと連携して、
曲情報を表示できるのは画期的でしたが、
曲情報を表示するために、
そしてローカライズされた各国のMachintosh(当時)と同期するために、
まずは多言語対応が「必須」だったはずです。

そもそも多言語表示に対応しているので、
メニューの多言語化は、自然な成り行きだったのでしょう。
そして、文字主体である以上、言語対応は避けてとおれません。

GUI を構成する要素は、文字だけではありませんが、
けれどまずは「文字ありき」であり、
その文字を、どう取り扱って、
わかりやすく使いやすく表現するか。

という前提のもとに考えると、
いろんなことがクリアになるかもしれません。

「詩人」を標榜するわたしが、
GUIデザインにハマった理由も、そこにあります。

フェア・トレード。

2006年08月28日 | blog

妻が買ってきてくれました。

フェア・トレードの定義はともかく、
そのモノ自体にいかほどの魅力があるか、ということが、
そのコンセプトと同じくらい、大切なのだとおもいます。

コンセプトに見合う、表現があること。
デザインの責任は重大です。

すてきな小物入れです。
すてきなほうきです。
すてきなぬいぐるみです。

なかなか思慮深く、寡黙で、
いい顔をしています。

ケメコでレイコー、その2。

2006年08月27日 | blog

うまい!

妻が「よこた式」で煎れてくれました。
これこれ、これがアイスコーヒーよ。

アイス用の豆を、多目につかって、水はぐっと少なめで。
氷をいれたグラスにどばっと。

薫りも立って、苦みもコクもしっかりして、うまい!
鼻に抜ける、濃いめの薫りにニンマリ。

残暑の名残りをおしみつつ、
よこた式で、今年の夏をシメたいとおもいます。

サンキュー、未来マスター。

無印良品、タモ材ハンガー、柄つき。

2006年08月26日 | blog

ふつうのもいいですが、
柄つきはぐっと主張が強くて、シャープな印象。

一見するとその「柄」が邪魔なようですが、
ハンガーの下は、じつはデッドスペース。だったんですね。

服をかけて柄を持ったカンジが、何かに似てるなぁ。
火消しの纏(まとい)?

あ、でもこの、長い棒でハンガーを持つ姿は、
クリーニング屋さんがそうですね。

背の低い妻にはぴったりです。

それで、なぜすぐにこれを買ったかというと、
ネットストアで「季節の品のお買い得」だったんですね。
1500円が、1000円。

季節の品には、早すぎませんか?

届いてみておもったんですが、すいぶん大きな箱に入ってきました。
輸送コストがかかるのかな?

また、柄の先にハンガーがついてるので、
子供は「悪さ」するだろうなぁ。
ひっかけたり、引っ張ったり。

これが、発売記念でバーゲンだったのか、
もうこれっきりなのかはわかりません。

便利ですてきなものだから、
長く売れたらいいのにね。

エンリコ・フミア、パチンコ台。

2006年08月25日 | blog

GDP2006の会場で、ウワサのナニに出会ってしまいました。

アルフア・ロメオや、ランチア・イプシロンの
デザインで有名なカーデザイナー、
エンリコ・フミアによる、パチンコ台。

しかしなんでエンリコ・フミアなのか。

ちょっと前に、サンキョーかどっかのCMに、
ニコラス・ケイジが出てましたが。
パチンコ業界はカネあるからね~。

最初のヤクモノは、「がきデカ」だったとおもいます。
エンリコ・フミア+山上たつひこ!?

グッドデザインを取るのか?
刮目して結果を待て!

GOOD DESIGN PRESENTATION 2006。

2006年08月24日 | blog

けっきょく、行ってきました。

ずいぶん変わった。
よこぞここまで。

まず、全体のレベルが、すごく上がっている。
以前は、「えええ、なんでこれがグッドなの」と
思うことがほとんどだったのに、今回は違う。
アジアメイカーの台頭も、目につきます。

それだけで、じゅうぶん、いい。

各種企画展もまた、いい。

過去の受賞作の振り返り、
企業のコンセプト展示、
エコデザイン、
キッズデザイン、
60~70年代の日本の名車をあつめたブース、
伝統工芸系、
大学。
どれもハイレベルで、たのしめます。

さらに、自販機もろくになかったのが、
なかなかうまそうな、ジャンバラヤ系カフェが出展。
そして、デザイン書籍販売に、
なぜかMETAPHYSの即売会。

ステージ上では、佐藤卓さんが
自身がデザインした、キッズデザインのマークについて
インタビューされていました。
おお、ナマ佐藤卓。写真とおんなじだ。

もりだくさんです。
すごいぞ、事務局、
すごいぞ、事務局。

さらに、開会時間にも注目です。

初日は18時から、なんと21時まで。
今日は18時までですが、
金曜は20時までです。
土曜は搬出があるので、16時まで。
会社帰りにも寄りやすいですね。
すばらしい。

やっぱりみんな、どうにかしなくちゃとおもっていて、
そして、いろいろなことが実行に移されはじめたのが、
去年あたりからなのかな。

もともと通産省だかの、
お役所のイベントだったんですよね。

それが、たしか90年代に民営化されて、
最初のうちは、引き継いだほうも、
お役所仕事をなぞっていたのか、
まずは維持することだけで、
結果的に、惰性化、形骸化してしまったのかもしれません。
勝手な推測ですが。

そしていつしか、
「取れてもうれしくないけど、取れないと恥ずかしい」
賞になってしまった。

今年のGマークは、いままでとすこし、
意味合いが違うかもしれません。

がんばれ、グッドデザイン。

ちなみに、ここでの展示は「一時通過」したものだけであって、
2次審査をここで行って(もう終わってるのかな?)、
さらにその先に、グッドデザインが付与されることになります。

わたしの名前も、一個だけありました。どきどき。

北海道の幸。

2006年08月23日 | blog

北海道の幸が送られてきました。
いつもありがとうございます。

到着したのは夜も遅かったのですが、
「どうもろこしは…茹でなきゃ。」と言う妻。

いや、夜も遅いし明日でも…とおもうんですが、
あれ、目が真剣だ。

とうもろこしは、とにかく早く茹でておかないと味が落ちる。
のだそうです。

皮つきのとうもろこしを、ばりばりと男らしく皮をはぎ、
ひげを抜きます。
茹でるのに、皮一枚残すべし、という指示が飛びます。

わが家でいちばん大きい鍋ふたつにお湯を沸かし、
片っ端から茹であげます。だいたい10分くらい。

茹であがったとうもろこし。
粒を指で、ぽろぽろとはずします。

ゆでたての、このとうもろこしの甘いこと!

みずみずしい粒が、ぷちぷちっとはじけると、
びっくりするくらいの甘みが飛び出します。
そのまま噛みしだくと、繊維質のうまみもでてきます。
うーん、うまいぞ、北海道。
取れ立ては、さらにうまいらしい!

ぽろぽろと丁寧にほぐしていくと、
いつのまにかザルに一杯、山盛りになってしまいました。

さすがにぜんぶはほぐせず、冷蔵庫へ。

なんでしょう、ポタージュスープでしょうか。
コールスローは、どんぶりでできそうです。

うまいもんはうまい。
ありがたいことです。