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今日は曇り

経営評価に新たな指標を

2008-06-14 12:16:18 | Weblog
おもしろいリポートがあったので
私見を交えながら簡単に紹介したい。




高度経済成長時代の会社の重要な指標と言えば
売上高やシャアであると言える。

その後、バブルがはじけ重要な指標は
効率性を表す、売上高利益率(ROS)にシフトしていく。


そして、株主重視政策を欧米のように取り入れた日本の重要指標は
株主資本利益率(ROE)にシフトしていった。


要は、「金」に着目し、どういった視点で評価するかといった点が
時代とともに変化してきたと言える。
今はサブプライム問題で100兆円を軽く上回る資金が不足していると言われるが
6000兆円もの金余り時代。
結局金は余っていることに変わりはない。

そのような中、「金」だけに着目していては、経営として不十分と
言えなくもない時代に突入していると言える。
ということは、新たな指標が必要になってくるわけだ。


21世紀時代は、20世紀の時代とは違う。言わずもがなである。
当然、常に変化を知り学び続けることが重要である。
これを行わなければ、化石扱いだ。


さて、21世紀において非常に重要な問題を大きく2つに収斂してみよう。
それは、
-優秀な人材
-環境保護
だと言える。

これらはビジネスがボーダレスになっている今とても重要だ。
この2つをバランスシート上で表し評価することが重要なのだ。

人材については、その人材が一体どれだけ会社に貢献したのか
環境については、売上あたりどれだけのカーボンを排出したのか
具体的な数字に置き換え、評価する。


つまり、21世紀に即した新たな指標を作り出す必要があるのではないのか
ということだ。
これらの指標は、現在のバランスシートの項目をいじくっただけでは
求められるものではない。

会計学の進歩に期待するところだ。



----------以下引用-----------------------------------------------------
ROEに代表される資本効率指標だけでなく
「人材」や「環境・サステナビリティーに関する希少資源」と利益を
むすびつけたものさしを、できるだけ早くつくり上げ、使いこなすことが
日本企業の長期的競争力回復力に大きなプラスになると思うのだが、
いかがだろうか。