現実と夢!!

今日は曇り

命名権

2011-11-19 14:41:54 | Weblog
これはマスカットスタジアムよろしく
既存の設備に名前を、特に企業の名前をつけることで
金をとるビジネスだ。

まさに、固定資産というストック資産の価値を最大化していこうという
動きで、悪い話ではない。
実際、各スポーツ関係の施設には、京セラドームなど
そういった命名権を買ったことにより、つけられた名前が多い。


今では、道路、トンネル、歩道橋にダム、挙句の果てには
トイレにまでこの命名権が売られている。
そんな市場は急成長を見せている。


5年前は20億程度の市場は、今や50億円近くまで
市場が膨れ上がっているのだ。


もちろん、この命名権は永久ではないため
名前がコロコロ変わるとか、昔からの馴染みのある名前が突然
企業名が入った名前に変わってしまうとか問題はある。
わかりやすい例としては渋谷公会堂なんてのがあがるだろう。
私が昔住んでいたところでは、あきらかに日本のしかも普通以下の住宅街の
通りに、アメリカのとある有名な市の名前をつけていた通りもあった。
この通りのどこが?という感じは悪いが否めなかった。


モラルをしっかり守る、要はこれは地域に根差したものである点が
強いのであるから、住民とうまくコミュニケーションをとっていくのであれば
よいのではないかと思う。


今の動きとしては、行政の箱物や大規模施設に多いように思うが
実は、競馬のレース1回分とかでも命名権は売られてたりしており、
意外にこんなところでも利用されている、というのはある。


命名権を買う企業は、多くは広告を兼ねているはずであるのだから
例えば多くの人が通る、改札口なんかも、命名権があってもよい。
単に広ポスターを貼るというものではなく、色々な取り組みがあってもよい。


また、何も広告だけではなく
学校の通学路にもなにかしら学校の行事と関連させて一時的に名前を
つけていってもいいかもしれない。
たいていは、県道かなにかかもしれないが、それが何号線なのか
それがいつできてどこまで続いているのか等は、毎日そこを利用している
子供たちとかにとっては、どうでもいい情報のはずである。
そういった地域コミュニティの活性化に一役買わせてもよいだろう。


単に眠っているに等しい固定資産を有効活用するのに
このネーミングライツ、命名権は大規模な改革はおこせないにしても
一つの切り口になってもよいだろうと私は思うが
皆さんはいかがだろうか。