現実と夢!!

今日は曇り

TPP

2011-11-06 12:41:25 | Weblog
この問題についてはしっかりと議論をしていただきたい。
非常に多くの思惑が絡み合い、とても複雑化してきているが・・・
もっともいずれ中国も参入をさせられるように
米国はしむけているようであるから、
中国、米国のアジア貿易戦争の枠組みに入らないというのは
感覚的に、少しずれている気がする。

というのも、例えば米韓FTAにいたっては、
韓国が米国のいいなりになった感は否めない。
できたルールにやっぱりあれは・・・といってももう後の祭りだ。
韓国もこのFTAについてあーだこーだと言っていない。ただ敗北を認めている節すらある。


少しでも不利にならないルール作りは
参加を表明しない限り、できることはないだろう。


農業や医師会は強くこれに反対しているが、
過去の亡霊のような組織が生まれ変わるいい機会だと
政治家は捉えるべきだ。
農業に至っては米以外は、関税は非常に低いし、GDPに占める割合も小さい。

今このグローバル化進む中で、いつまでも鎖国はしてられないと
韓国は農業の自由化に踏み切った。
もちろん、犠牲はあった。当たり前のことだ。時代に適応するためには
それなりのものを差し出す必要がある。
ただ、韓国は農業を捨てたわけではない。戦略的な支援を行い続けたのだ。
これは日本がやっているような、
そうですか、売れませんか?じゃあ生活できる分は補填します、
といった類のものとは異なる。


自由化の中で競争力がつくまでの○年間は支援いたしますので
それまでに足腰を鍛えなおしてください、といった類のものだ。



今のJAとかは既得権益の構造が変われば何でもいやなんだと思われる。
こういった輩には、いきなり論理はあまり、効果はないかもしれない。


そこで今起こっているような感情的な議論が、問題をあいまいにしているのだろう。
変化を嫌う既得権益組については、全般にいえることかもしれない。
御立氏の言葉を借りればこうなる。
・どういう感情がどこに存在するのか、ということを、表に出す。
 いい換えれば、感情の存在自体から逃げない
・そのうえで、感情論に流されることなく、論理に基づいた議論に従ったほうが
 国・社会全体としては得であること。一部の損になる層に対する手当をきちんと
 行うこと。これらをはっきりと語っていく。


といったことがこれから必要であろう。
既得権益を得られる人材は、そろそろ自分たちだけではなく日本全体のことを考えて
そして、動いてもらいたい。
日本沈没が目の前に迫っているなか、仁愛ある徳のあるリーダが、愛国者が
今日本には欠けているのかもしれない。