現実と夢!!

今日は曇り

どこにいった2000円札

2008-01-19 20:11:49 | Weblog
昔はよくみかけた2000札。
コンビニで出金したら、頻繁に出てきた2000円札。
使い勝手がさしてもよくなかった2000円札。


もう最近では、全然見かけなくなったのではないだろうか。
なぜなのだろうか??


理由はこうだ。


そもそも2000円札は2000年に開催された
沖縄サミットを記念として発行されたものだ。
その後、2003年度まで、増刷されてきたのだが、
これが、増刷された最後の年になった。

2004年から2008年を含めて、増刷はされていない。
これまで、計88000万枚刷られているそうだが、
市場に出回っているのは、15000万枚程度なのだそうだ。
残りは日銀に眠っている。


なるほど、それはあまりお目にかかることが
最近ないわけだ。


ちなみに、各紙幣の市場流通量(2007年末)はこんな感じになっている。
1万円:約70億枚
5千円:約5億枚
1千円:約36億枚
2千円:約1.5億枚

いかに2000円札が使用されていないかが、よくわかる。
過去7年分の市場流通量のチャートを眺めてみると
2000円札だけが、市場流通量の大幅減少が目立つ。


何故このような紙幣を作ったのだろうか。国は。


日本銀行の政策広報担当者は、
2000円札の現状と今後について
「海外では2の付く貨幣は非常にポピュラーです。
2000円札は小口決済時の利便性向上に役立つという認識のもと、
今後も宣伝活動などを通して流通促進に努めていきます」


何を言っているのかという発言だ。
海外と日本の前提条件が近いものがあれば、それはそうだろうが、
導入のための、前提条件が違うのであれば、話が変わる。

例えば、
外国では昼間からワインを水の代わりで飲んでいる。
だから、日本でも昼間から酒を飲むように働きかけます。
と国が発言すれば、日本国民は待ってました!!と食いつくのだろうか??
というケースを考えればすぐ分かる。


2000年の記念だかなんだかしらないが、
記念通貨にせず、大量の税金を投入して、一般紙幣にしてはや7年。
この数字が物語る事実を国はどう受け止めるべきなのであろうか。