ぼ~ざん工房
ぼ~ざんのBLOGです。いろいろ体験・書籍等紹介します!

 TOPICS  『ぼ〜ざん工房』は望山(水野敦之)の個人のBLOGです。


「気づき」と「できる」から始めるフレームワークを活用した自閉症支援—すぐに使えるワークシート用CD‐ROM付
クリエーター情報なし
エンパワメント研究所

 
  【2013年度 自閉症教育・支援フレームワークセミナー予定(随時更新予定)】
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    ご紹介いただき、たくさんの方に読んでいただいたら幸いです。  



質問をいただきました

「水野さんがスーパーバイズされている部署では、どのようなアセスメントが使われていますか?」

ということです。

アセスメント フレームワークをいくつか紹介します。

○自閉症の特性は

 情報のキャッチの問題 → 言語・視覚情報のキャッチ・感覚の問題
 情報の発信の問題   → コミュニケーションの問題
 情報の処理の問題   → 例えば情報の選択

☆ 受信・発信・社会相互交渉のコミュニケーションの特性
  →何で理解し、何で意味をついてえるか、情報処理の特性は?
☆ 社会性の特性
☆ アテンションの特性(注目とその移動の特性)
☆ 全体よりも細部に注目してしまう特性
☆ 整理して考えることの特性
☆ 関係理解の困難さ
☆ 般化の特性(般化できなかったり、般化しずぎることも)
☆ 刺激に影響を受けやすいか?感覚の特異性?
☆ ワーキングメモリーの維持が困難   
☆ 長期記憶の特性
その他


○認知・発達の特性

◎ 認知の特性
◎ 発達のレベル
◎ 社会性のレベル
◎ 本人の学習様式(どのように学ぶか、どんな方法が効果的か)

その他


☆その他の情報

・ 興味・関心・強み・芽生え反応
・ どんな視覚的な情報が得意か、注目しやすいか?
・ さまざまな概念:数、時間(時計・タイマー)
・ 終了概念は何か?→材料がなくなったら、タイマー、時計、etc
・ ご褒美は何か(何でがんばれるか?)
・ ライフスタイル、家庭・仕事・学校
・ 余暇の過ごし方
・ 生活シナリオ(1日のスケジュール)とそれぞれの支援
・ 生活地図
・ 環境(生活・日中・職場・余暇の場所)
・ 家族のニーズ
・ 家族の理解、できれば学歴

その他


支援の領域ごとで考えると・・・

◎活動の自立に関しては

「合格。できているところ」

「芽生え。課題になっていることはなにか」

「ニーズはなにか」(自立を阻害しているものはなにか)


自立の度合い(介入の度合い)を確認していく
→システマティックインストラクション


◎行動支援に関しては

・氷山モデルによる
  環境のアセスメント
  本人の特性
  本人の気づき  の要因

・ABC分析

その他

◎コミュニケーションの指導

好んでつかっている
・機能
・文脈
・形態

でている表出の言語の意味


○地域環境、資源、ニーズ

○同僚の強み、ニーズ

※いくつかの項目はだぶってます。


正直、まだまだあると思いますし、その中でフレームワークがあります。


しかし、多くはないです。必要な情報です。

また、感にたよったり、根拠のないスーパーバイズに基づくプランニングも危険です。地道が一番です。


発達障害や、自閉症に特化した施設で、以上の情報がないのは、かなり厳しいです。

構造化をやっているから良い施設ではありません。良い相談事業所ではありません。アセスメントとプランニングに専門性があります。


皆さん、エジソンになりましょう!

「なんでこの支援をしてますか?(みせてください)」

「どんな情報がありますか?(みせてください)」


特別支援学校の先生にも。

発達障害者に特化した相談事業所にも。

周囲に発達障害者に特化した施設といわれている施設にも。

確認してみてください。


情報が出てこなかったからと言って怒ってはいけません。

選ぶのは、利用者です。情報を収集してその時々で、最善の施設を選べばいいんです。(でも、学校は選べませんね。んんん。)


フレームワークに関しては、なんらかの方法で皆さんにご提示できるように準備しています。ブログではありません。たぶん冊子、ワークブックする方向です。


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