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ヤマグワ・3~果実

 クワ科クワ属の「ヤマグワ(山桑)」。我が八王子市は、その昔、“桑都” と呼ばれていた時期があった。これはこの界隈は山地で耕作地が少なく、機織や養蚕が農家の大切な仕事であった。そして周辺の村々で作られた絹織物が八王子の “市” に集められ、次第に八王子織物と呼ばれるようになり、その製品が “絹の道” を通って横浜港へ運ばれていったという。今でもこの界隈で桑畑が何ヶ所か残っている。

『赤とんぼ』
作詞:三木露風 作曲:山田耕筰 昭和2年
(JASRAC許諾期間終了のため歌詞省略)
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ゼニゴケ・1~道端

 我が家から数軒先の民家脇でアスファルトの透き間に生えている「ゼニゴケ(銭苔)」。ゼニゴケ科ゼニゴケ属のコケ植物で、背丈は1センチほど。キク科のヤブレガサをミニサイズにしたような形で、見た目が面白く日本庭園などに好まれるのかと思いきや、他の草やコケの生育を妨げるので園芸では嫌われているらしい。見栄えが良くないとの記述があったが、写真の状態は長く続かず、色が悪くなるようだ。また他のコケが地表に浅く拡がるのに対してゼニゴケは地中深くに伸びて除去しにくいので、インターネットでゼニゴケを検索すると、その除去方法ばかりがヒットした。
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散歩道・53~ニワトリ

 “よこやまの道” の西端あたりに、2年ほど前から時々出没する「ニワトリ(鶏)」。おそらくこの南側に広がる森の先の町田市上小山田町のどこかの農家で飼われていたものが逃げ出したと思われる。このすぐ横はトラックなどがたくさん通る4車線の尾根幹線があるが、そちらには出て行っていないようだ。森の中には食べ物はたくさんあるだろうが、農家に戻ったほうが良いのか、それとも気ままな生活が幸せなのか聞いてみたいが、ニワトリ語がわからない。
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オニマタタビ・2~鑓水

 鑓水の小泉家屋敷横で蔓を伸ばしていた「オニマタタビ(鬼木天蓼)」。マタタビ科マタタビ属のつる性落葉木本で、これは雄蕊が密集した雄花。雌雄異株ですぐ横には雌株もあり、雌花もたくさん咲いている。オニマタタビはいわゆる「キウイ・フルーツ(kiwifruit)」のことで、秋にはたくさんの果実をぶら下げる。
 さて2年前に一度紹介したが、固くて酸味が強い “はずれキウイ” に当たることなく、どんなキウイでも甘くなるという裏ワザを覚えていらっしゃるだろうか。これはNHK番組の 『△△ガッテン』 で紹介され、ご覧になられた方も多いと思うが、再度その裏ワザをご紹介。キウイのひとつを机などに、ゴツン!と軽くへこむくらいの衝撃を与え、その他のキウイとともに、ビニール袋に入れて、1週間ほど待つ。ただこれだけで、すべてのキウイが甘くなる。キウイは収穫後もそのままでは熟さず、衝撃を与えるとストレスで、エチレンを出す。このエチレンが他のキウイにも影響して、熟していくというワケ。我が家はそれ以降、酸っぱいキウイを口にしたことが無い。
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散歩道・52~ツマグロヒョウモン

 鑓水板木の杜緑地でひらひらと飛んでいた「ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)」。止まるのを待ってそっとカメラを出し静かに待っていたら、すぐ横に止まってくれた。前回撮った時は少し斜めからの角度になったが今回は真上から撮ることができた。その名前は翅の褄(つま=先端)が黒い豹柄という意味で、写真は雄の個体。雌のほうが更に褄が黒い
 さて鑓水板木の杜緑地には、その名前の由来が案内板にあったので紹介しておこう。

(案内板より)
 この地域一帯は岩盤の層があり、山の中腹に槍状の先の尖った道具で突いていくと、地下水が湧き出てくる。この水を、節を抜いた竹で導き瓶(かめ)などに貯え、飲料水として利用してきた。それを筧(かけひ)と言い、更にこの瓶から水が流れるようにしたものを 『遣り水』 と言うが、これが鑓水という地名の由来と考えられている。
 また板木という名は、古文書のある古絵図に記されている 『伊丹木』 に由来する。これはアイヌ語で “きれいな清水が湧き出る所” という意味として伝わっているが、この地には古くはアイヌ民族が住んでいたと思われる。というのは、この地域から発掘された縄文土器の紋様と良く似ているのが、何よりの証拠と考えられているからである。そして、この 『伊丹木』 が後に 『板木』 に変化したのではないかと考えられている。
 なおこの緑地内の尾根道は、旧鎌倉街道と呼ばれ、相模を通り、甲州・秩父方面へと通じ、浜街道と共に重要な街道であった。
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