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散歩道・34~雪形

 去年、新聞の地元欄で知った雪形。今年もまた同じ “白馬” の雪形を見ることができる。これは多摩ニュータウンから西の丹沢方面に見えるもので、丹沢山(1567m)と蛭ヶ岳(1673m)の中間あたりにある。前回も説明したが、雪形には、岩肌の黒い部分で形が出来る “ネガ型” と、残雪の白い部分で出来る “ポジ型” があるが、これはまさにポジ型の白馬。長野県の白馬岳の雪形は、ネガ型で、白馬ではなく黒馬になる。田植え前に田の土と水とかき混ぜて田植えができる状態にすることを “代掻き(しろかき)” と言うが、白馬岳の雪形は “代掻き馬” と呼ばれていた。そしてその山の名前は “代馬岳(しろうまだけ)” としていたが、地図製作時にこれを “白馬岳(しろうまだけ)” と誤って記載してしまって、今の名前になっている。雪国の農家では、この雪形が現れる時期を、種蒔きや田植えの目安にしているが、丹沢のこの山は雪で真っ白に覆われることはなく、12月頃から4月頃までほぼ同じ形であり、農作業の目安には使えない。写真は町田市相原付近からの眺め。小山内裏公園からは富士山とこの雪形の共演が見られる

『山小舎の灯』
作詞・作曲:米山正夫 歌:近江俊郎 昭和22年
(JASRAC許諾期間終了のため歌詞省略)
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トチノキ・2~冬芽

 粘性物質で覆われている「トチノキ(栃の木)」の冬芽。ムクロジ科(←トチノキ科)トチノキ属の落葉高木で、この界隈では街路樹に多く使われている。冬芽のすぐ下に可愛い顔が見えるが、それには三角形の衣装が付いているので、この子は女の子らしい。そのまた下には、安来節のひょっとこ顔も見える。
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