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ヤブレガサ・2~冬

 早春の芽出しの様子が印象的な「ヤブレガサ(破れ傘)」。最初はしぼんでいた葉も夏場は大きく開いていたが、季節は冬になり、葉も枯れてさらにみすぼらしくなっていた。左には綿毛が見える。ヤブレガサはキク科ヤブレガサ属の多年草。
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ナナカマド・1~果実

 別所やまざくら公園付近の坂道で街路樹にされている「ナナカマド(七竈)」。バラ科ナナカマド属の落葉高木で、春の白い花と秋の紅葉や赤い実が美しい。この坂道には以前から20~30本の樹が植えられていて、私は勝手にここを “ななかまど坂” と呼んでいるのだが、その後、次第に樹勢が弱ってきており、中には枯れてしまった樹もある。以前ほど、花も果実も多く出来ない。定期的な剪定や、もともと寒冷地向きの樹木であることもあり、環境に馴染んでいないのだろう。
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散歩道・30~クワコ

 去年と同じくヤマグワの枝にぶら下がっていた「クワコ(桑子)」の繭。クワコというのは絹を作るカイコ(蚕)の原種とされているが、カイコの生態がなかなか面白い。カイコは “家畜化された昆虫” で、野生には存在せず、唯一、野生回帰能力を完全に失った動物。人類の養蚕の歴史は5,000年以上も前からあり、それは中国で始まったとされている。
 幼虫のカイコを桑の樹においても、腹脚の力が弱いため長く付着することができず、風が吹くと落ちてしまうらしい。また成虫のカイコガ(蚕蛾)の翅は退化しており、羽ばたくことはできても飛翔能力は無くなっている。カイコは幼虫も成虫も自分の力では、生き抜くことはできず、人間の管理下にないと生きられない昆虫になってしまった。一方、クワコは自然界で自立して生きており、この繭も自立できている生命の証。
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フユザクラ・1~寒空

 東日本大震災から3年9ヶ月が過ぎたが、復興の足取りは遅く、被災地の方々のご苦労はまだまだ続いている。一日も早い復興を心から願っている。
 以前も紹介したが、東北地方の海岸を襲った大津波の到達点に桜の苗木を植えて、数百キロにもなる桜並木を作ろうというプロジェクトがある。その並木によって大震災が世代を超えて代々語り継がれ、また将来予測される大津波の際の “避難” の目標にもなるとしている。
 100年後の桜並木のために私は2年前に植樹を行い、今年の春には、長男とお嫁さんの名前で結婚記念としてもう一本植樹した。昨日、樹とネームプレートの写真が届いたが、この樹も、偶然、私のものと同じ宮城県南三陸町に植樹されたので、10年後にでも訪れることができれば良いと思っている。また来春の植樹に向けて、これからカミサンの名前で手続きをするところ。
 写真は、寒空に向かって咲いている「フユザクラ(冬桜)」。春の日が待ち遠しい。

『花は咲く』
作詞:岩井俊二 作曲:菅野よう子 平成23年
(JASRAC許諾期間終了のため歌詞省略)
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散歩道・29~ウスタビガ

 桜の高い枝にぶら下がっている「ウスタビガ(薄手火蛾・薄足袋蛾)」の繭。葉がすべて落ちた時期に見つけ易い。この繭の中で育った幼虫は10~11月に羽化しており、今はこの繭は空き家。成虫は空き家になった繭の外側や近くの樹に産卵し、卵はそのまま越冬する。そして卵から孵った幼虫は6月頃に新しい繭を作り、その中で蛹になる。そのためこの緑色の繭は夏でも見られるのだが、葉が繁っている間はなかなか見つからない。これは長池公園やまざとひろば付近のもの。
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