アカシデ・１～紅葉

　武蔵野の雑木林の主役と言えばブナ科のコナラやクヌギが挙げられるが、この「アカシデ（赤四手・赤垂・赤幣）」やイヌシデ（犬四手・犬垂・犬幣）もその代表格。カエデのような紅葉とは異なるが、アカシデの紅葉もまた魅力がある。サクラやハナミズキのように記念樹になるような樹ではないが、雑木林には無くてはならない存在。私は好きな樹のひとつだ。　“シデ”　とは、注連縄（しめなわ）に使われる白い紙垂（しで）のことで、花穂や果穂が垂れ下がる姿から名付けられている。