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ノダケ・1~果実

 東京薬科大の自然観察路付近に生えている「ノダケ(野竹)」。セリ科シシウド属の多年草で、これは果実の様子。長さ5ミリほど痩果が密生している。ノダケは濃赤紫色の花を9~10月頃に咲かせるので、セリ科の仲間としては見分け易いが、残念ながらそれを見逃してしまった。来年の宿題にしておこう。草丈が高く伸びることから “竹” の字を当てたというのが一般的だが、 “ノダカ(野高)” と呼ばれていたものが転訛したという説もある。江戸時代以前は “ノゼリ(野芹)” と呼ばれていたようだ。根を乾燥させたものが生薬の “前胡(ぜんこ)” で、鎮咳や去痰の薬効がある。
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