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センダン・3~果実

 長池公園尾根幹線口で見られる「センダン(栴檀)」。センダン科センダン属の落葉高木で、初夏に薄紫色の花を樹いっぱいに咲かせる。果実は直径2センチほどで、落葉後にこうして長く残っている。果実の表面の果肉を取り除くと、中から稜のある核果が現れる。
 ことわざの 『栴檀は双葉より芳し』 は、発芽の頃から早くも香気があることで、大成する人は幼い時から人並みはずれて優れたところがあるという意味。しかしこのことわざの “栴檀” は “ビャクダン(白檀)” のことで写真のセンダンとは別物。ビャクダンはインドやインドネシアなどに生育するビャクダン科の半寄生熱帯性常緑樹で、爽やかな甘い芳香があり、香木として利用されている。 “栴檀” はビャクダンの中国名であり、なぜセンダンと混同されたのかは諸説あるようだ。
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