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サワギキョウ・3~蒴果

 キキョウ科ミゾカクシ属の「サワギキョウ(沢桔梗)」。前回、横溝正史の『悪魔の手毬唄』に出てくる “お庄屋ごろし” を紹介したので、ご記憶の方もいらっしゃるだろう。写真は蒴果で長さ1センチほど。球形というよりは米俵のような形をしている。中に小さな種子がいくつか残っているが、長さ1.5ミリ程度の扁平な卵型で、片面が内側に凹んでいる。サワギキョウは全草にロベリン(=アルカロイド)を含んでいるので、おそらくこの種子にも毒があるのだろう。
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イチョウウキゴケ・2~地上型

 夏に田んぼの水面上に浮遊する姿を見た「イチョウウキゴケ(銀杏浮苔)」。ウキゴケ科イチョウウキゴケ属のコケ植物で、水田の水が無くなると “地上型” となって、泥土の上に残る。水面に浮遊している時には、葉状体の裏面に腹麟片が伸びるが、地上型になると腹麟片は発達せず、仮根が伸びてくる。横には枯れかけているものも見られるが、暖地ではこのまま越冬もするようだ。イチョウウキゴケはその名の通り、イチョウの葉の形をしていることから名付けられている。
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