ヤマブキソウ

 東京薬科大自然観察路の「ヤマブキソウ(山吹草)」。花の感じはバラ科のヤマブキに似ているが、ヤマブキの花弁は5枚でこちらは4枚。ケシ科クサノオウ属の多年草で、別名は「クサヤマブキ(草山吹)」。クサノオウと同じく全草に毒があるので、ケシて、いや決して食べてはいけない。
 さて今日は、雑節の “八十八夜” で、立春から数えて88日目。雑節とは二十四節気以外に、季節の変化を目安とする特定の日のことを言い、節分、彼岸、社日、八十八夜、入梅、半夏生、土用、二百十日、二百二十日の9つがある。
 ♪♪夏も近づく八十八夜、野にも山にも若葉が茂る~  で、もうすぐ立夏。
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タチイヌノフグリ

 オオイヌノフグリよりもはるかに小さい「タチイヌノフグリ(立犬の陰嚢)」。ゴマノハグサ科クワガタソウ属の二年草。ヨーロッパ原産の帰化植物で、花色は写真中央の青色と、写真上部と左側の赤紫色の2種類。花径は3ミリほどで、隣の1センチ以上のオオイヌノフグリと比べると違いが良くわかる。
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スズメノテッポウ

 世界中で銃を使った凶悪犯罪があとを絶たないが、これは極めて平和な「スズメノテッポウ(雀の鉄砲)」。雀がこの鉄砲を持って戦っている姿を想像すると何とも微笑ましい。イネ科スズメノテッポウ属の一年草で、褐色に見えるのは、花粉を出したあとの葯。穂を抜いて草笛にするので「ピーピーグサ」とも言う。そのほかにも「スズメノマクラ(雀の枕)」や「ヤリグサ(槍草)」の別名もある。
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チガヤ・2~花

 野原や道端で、犬の尻尾のような穂を揺らしているイネ科の「チガヤ(茅)」。この時期に赤紫色の葯が飛び出るので全体が赤味掛かるが、このあとは白い穂になる。別名は「ツバナ(茅花)」で、万葉集や日本書紀にも出てくる歴史ある花。犬の尻尾などと馬鹿にしてはいけない。
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