ユキノシタ・1~名前

 春に見逃して残念に思っていたが、東京薬科大自然観察路でまだ咲いていてくれた。「ユキノシタ(雪の下)」は、その白い花を雪が降ることに見立てたようだが、季節はまもなく二十四節気の芒種。常緑性なので雪の下でも緑の葉があるという意味もあるようだ。
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クマツヅラ

 クマツヅラ科クマツヅラ属の「クマツヅラ(熊葛)」。強そうな名前がついているが、3~4ミリほどのとても小さい花。枝先の穂状花序が乗馬の鞭に似ていることから、別名を「バベンソウ(馬鞭草)」。ところが、肝心の “熊葛” の名前の由来はなかなかややこしそう。最近少し忙しいので調べるのはまたの機会。
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ドクダミ・1~名前

 あちこちで勢力を伸ばし始めた「ドクダミ(毒矯み・毒痛み)」。子供の頃からお馴染みで、野原を走り回ってできた擦り傷にこの葉を貼りつけてお世話になったもの。都心でもちょっとした空き地で見かけるくらいだから、ニュータウンでは尚更多い。毒もないのに可哀想な名前だが、その強烈な匂いから毒があるのだろうと思われて “毒溜め” → “ドクダミ” となったらしい。10種類の薬効があるので別名は「十薬(重薬)」。白いのは花ではなく総苞片。
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ソバ・2~開花

 ヒメツルソバの次は本当の「ソバ(蕎麦)」。タデ科ソバ属の一年草。日本原産かと思ったらアジア北西部が原産で古く中国や朝鮮半島から渡来したとのこと。奈良時代以前から栽培されていたようだ。ソバは春播いて夏刈り取る夏ソバと、夏播いて秋刈り取る秋ソバの2種類あるが、秋ソバの方が多く採れて味も良いようだ。新蕎麦というとやはり秋ソバのことだろう。何を隠そう蕎麦が大好物で、朝昼晩にソバが出ても決して文句は・・・、やっぱり言う。
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ヒメツルソバ・1~花

 タデ科イヌタデ属の「ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)」。石垣などによく生育するようで、この花も東京薬科大のコンクリートの隙間に生えていた。ボンボリのような花は小さな花の集合体。ヒマラヤやインド北部に自生する花で、日本には明治時代に入ってきた帰化植物。この実からは、ツルツルッとのど越しの良いソバはできない。
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ホタルブクロ・2~紫色

 小山内裏公園付近の道端に咲いていた「ホタルボクロ(蛍袋)」。今まで見つけたのは白いものばかりだったので、この紫色は初めて。ホタルブクロの名前は、この花の中にホタルを入れて遊んだことから名づけられたと言うのが定説。ホタルブクロの萼には裂片の間に反り返った副萼片があり、ヤマホタルブクロの萼片は膨らんでいるだけで、反り返ったものが無い。写真では見にくいが確かに萼と萼の間に反り返る副萼片が確認できた。この界隈には、どうやらヤマホタルブクロは無さそうだ。
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ヒメジョオン・1~花

 春先に咲いていたハルジョオンが、いつの間にか「ヒメジョオン(姫女苑)」に代わっていた。ハルジョオンと同じくキク科ムカシヨモギ属だが、開花時期が今頃からで、ハルジョオンのように葉が茎を抱かないことや、蕾が下を向いていないことが違い。
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タツタナデシコ

 南大沢4丁目の道端に咲く「タツタナデシコ(竜田撫子)」。ナデシコ科の多年草で、中心部に濃い斑紋が見える。タツタナデシコは別名を「ピンク」と言い、いわゆる “ピンク色” は “ナデシコ色” という意味。
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