犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

韓国便り~タクシーの中で

2015-04-19 23:22:20 | 韓国便り(帰任以後)

 金浦空港にお昼過ぎに到着し、一般タクシー(模範ではなく)に乗りました。

 韓国は、桜の時期が日本より遅いとはいえ、すでに4月も半ば、盛りは過ぎています。

「桜ももう終わりですね」

「昨日の雨で散っちゃったね」

 ソウルはここ数日、季節外れの寒さが続いたそう。韓国ではコッセムチュイ(→リンク)と言います。さらに花散らしの雨が追い打ちをかけたようです。

 タクシーの中から、ソウル在住の数人の友人に電話をします。日本語と韓国語でかわりばんこに通話しているのを聞いて、

「お客さん、韓国語うまいですね。キョッポ(僑胞=在日韓国人)ですか」

「いえ、以前、韓国に住んでいたんですよ。もう10年近く前ですけど」

「そうですか。貿易の仕事ですか」

「いえ、そういうんじゃありません」

「ずいぶんお金、もうけたでしょう」

「そんなことありませんよ、しがないウォルグプジェンイ(サラリーマン)ですから」
「不動産は買わなかったんですか」

「そんなお金ありません」

「十年前に一億(ウォン)ぐらい投資しておけば、今なら10億にはなってますよ。惜しいことしましたね」

「韓国の不動産は、バブルが弾けたって聞きましたけど」

「そんなことありませんよ。不動産買った人はみな大金持ちですよ」

「そうですか」

「10年も住んでいれば、韓国語もできるし、韓国人の好みもわかるでしょう。日本のものを輸入して、韓国のものを輸出して、いい商売ができますよ」

「はあ」

「たくさん稼げますよ」

 なんか、タクシーに乗っている間じゅう、お金の話ばかりでした。ま、慰安婦とか独島の話よりはましですが。


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