さきに紹介した『当世悪魔の辞典』からもう一つ,二つ紹介。
びんぼう【貧乏】
家族でうな丼を食べに行き、注文を取りにきた店員に「特上と上と並がありますが」と言われ、父親と母親が一瞬不安そうに目くばせをして、それから父親がほとんどさり気なく「今日は、並でいいよ」と言った時、はじめて子供は、貧乏というもののデリカシーを知るのである。つまり貧乏というのは、きわめてデリケートなものなのだ。
私の場合,寿司で貧乏のデリカシーを知りました。
ちつじょ【秩序】
信号が赤になった場合、車の往来がなくとも立ち止ること。
韓国と大阪はともに無秩序なようで。
在日作家の柳美里には『私語辞典』(朝日新聞社1996年,角川文庫1999年)があります。
文庫版解説でテリー伊藤が
「彼女の作品を読んでいると,どれも身を削りながら書いているのがよくわかる。その捨て身の文体には,鬼気迫るものがある」
と書いているけれど,その通り。
たとえば,
なまえ【名前】
名前をふたつ持っているひとは,作家,タレント,詐欺師,宗教家等である。そして,在日韓国人。
うーん,在日じゃない人にはちょっと書けない。
うそ【嘘】うわさ【噂】
共になくては生き難い人生のスパイス。ときには凶器と化し,真相となってひとり歩きすることがある。
これなんか,慰安婦を思い出しちゃう。
本人がこれを書いたときにどれだけ慰安婦を念頭においていたかわかりませんが,柳美里は同じ時期,別のところで,こんなことも書いている(『新潮45』)。
「どのような方法で朝鮮人慰安婦が戦地に赴いたか想像するに難くない。貧しい一家に年頃の娘がいる……そこへ女衒(業者)が現れて言葉巧みに身売りをすすめる。なかには軍の威厳を笠に強要めいた言動をする女衒もいる……両親に売られ,泣く泣く慰安婦になった女性もいれば,父親が自分を売ったと言えず,軍の強制だと囁き,そう思い込んでしまった女性もいるだろう……さまざまな慰安婦の中に強制連行されたと思い込むに足る状況証拠があったのだろう……」(秦郁彦『慰安婦と戦場の性』より引用)
〈参考〉
最近のインタビュー①,②,③,④,⑤,⑥
びんぼう【貧乏】
家族でうな丼を食べに行き、注文を取りにきた店員に「特上と上と並がありますが」と言われ、父親と母親が一瞬不安そうに目くばせをして、それから父親がほとんどさり気なく「今日は、並でいいよ」と言った時、はじめて子供は、貧乏というもののデリカシーを知るのである。つまり貧乏というのは、きわめてデリケートなものなのだ。
私の場合,寿司で貧乏のデリカシーを知りました。
ちつじょ【秩序】
信号が赤になった場合、車の往来がなくとも立ち止ること。
韓国と大阪はともに無秩序なようで。
在日作家の柳美里には『私語辞典』(朝日新聞社1996年,角川文庫1999年)があります。
文庫版解説でテリー伊藤が
「彼女の作品を読んでいると,どれも身を削りながら書いているのがよくわかる。その捨て身の文体には,鬼気迫るものがある」
と書いているけれど,その通り。
たとえば,
なまえ【名前】
名前をふたつ持っているひとは,作家,タレント,詐欺師,宗教家等である。そして,在日韓国人。
うーん,在日じゃない人にはちょっと書けない。
うそ【嘘】うわさ【噂】
共になくては生き難い人生のスパイス。ときには凶器と化し,真相となってひとり歩きすることがある。
これなんか,慰安婦を思い出しちゃう。
本人がこれを書いたときにどれだけ慰安婦を念頭においていたかわかりませんが,柳美里は同じ時期,別のところで,こんなことも書いている(『新潮45』)。
「どのような方法で朝鮮人慰安婦が戦地に赴いたか想像するに難くない。貧しい一家に年頃の娘がいる……そこへ女衒(業者)が現れて言葉巧みに身売りをすすめる。なかには軍の威厳を笠に強要めいた言動をする女衒もいる……両親に売られ,泣く泣く慰安婦になった女性もいれば,父親が自分を売ったと言えず,軍の強制だと囁き,そう思い込んでしまった女性もいるだろう……さまざまな慰安婦の中に強制連行されたと思い込むに足る状況証拠があったのだろう……」(秦郁彦『慰安婦と戦場の性』より引用)
〈参考〉
最近のインタビュー①,②,③,④,⑤,⑥
一小市民である私にはとてもできない。
せいぜい企業の海外駐在員程度。