「西川口で中華料理を食べる会」というグループLINEを開いています。
メンバーは私を含めて4人。私がソウルに駐在していたとき、ソウルで知り合った、10年来の友達です。今は全員、日本に戻っていますが、私は大阪、あとの3人は東京、埼玉、仙台と、離れ離れ。
去年から今年にかけて、グループ名にあるように、西川口の中華料理屋で同窓会(?)をしたりしていましたが、新型コロナウイルスで、リアルな飲み会の開催は難しくなった。
「今、ZOOMで飲み会が流行ってるらしいね」
「LINEでもできるはずですよ」
ある時、LINEで会話していて、その場であっけなく画像通話ができちゃいました。今まで、この機能を使っていなかったので、知りませんでした。
「じゃ、今度、LINE飲み会をしようよ」
「賛成!」
「酒はチャミスル、つまみは韓国料理で!」
「いいですね!」
その日、私はつまみを用意するために、新大阪近辺の韓国食材店を検索しました。いくつかありましたが、1つは最近閉店。もう一つの店に電話すると、朝9時半なのにもう開いているとのことでした。
私が考えていたメニューはサムギョプサルとプデチゲ(部隊鍋)。チャミスルと辛ラーメンは家に在庫がありました。
新大阪の隣町、十三(じゅうそう)まで、散歩がてら歩いて行きました。徒歩25分で、いい運動です。
このお店は通販がメインの手作りキムチの店で、白菜キムチ、サムジャンなどはありましたが、タコキムチ、セウチョッカル(エビの塩辛)など、私が買おうとしていたものがなかったのは残念でした。
通りがかりのスーパーでは、プデチゲの材料を買いました。この辺りは、在日コリアンも多いらしく、韓国料理の材料が充実している。
長ネギ、豆腐、春雨、えのきだけ… あとなんだっけ?
そうだ! SPAMだ!
プデチゲというのは、朝鮮戦争の後に米軍部隊が置かれていたヨンサン(竜山)や、ウィジョンブ(議政府)付近の食堂で、米軍から横流ししてもらったSPAM、ハム、ソーセージをキムチチゲにぶち込み、即席ラーメンを入れて煮込んだ韓国のB級グルメ。SPAMは欠かせません。
私がソウルで通っていたノルブプデチゲでは、トック(棒状の韓国餅)も入っていましたが、それはあきらめました。
豚肉は「サムギョプサル用」と書かれた米国産の三枚肉を安く買いました。
大きな青唐辛子、サニーレタスはありましたが、ケンニプ(えごまの葉)がなかったのが残念でした。
プデチゲにはふつう、粉唐辛子を入れます。でも、ないので、辛ラーメンのスープで代用。
約束の時間、午後7時の5分前にサムギョプサルを焼き始め、準備万端整えてから、PCでLINEにつなぎました。
「アンニョンハセヨ!」
ところが、入室したのは私と、東京在住のK氏のみ。
「あれ? 2人ですか」
5分待っても来ないので、仕方なく2人で始めることに。チャミスルで乾杯しました。
K氏が用意していたのは、ポッサムキムチ(ブロックの豚肉を煮て、キムチと一緒に食べる)とチョクパル(豚足)でした。
ほどなくして、仙台のS氏、そして埼玉のY氏も入室。
「すいません、遅れちゃって。韓国料理しばりっていうのが結構ハードル高くて…。それに、Yさんのために、食材は生協で調達しようとしたので遅刻しました」
Y氏の勤め先は、埼玉生協なのです。
Yさんのほうは、ご家族も一緒でした。奥さんと子どもが2人。子どもはちょっと迷惑そうです。
「家族団らんを邪魔してすまないねえ」
「いえいえ」
韓国料理をつまみながら、話題はやはりコロナです。
実は、K氏は3月の末に高熱が続き、入院。すわ、コロナか、と思ってPCR検査を受けたところ、幸い陰性だったそうです。
「いや、怖かったですよ。あんな高熱、経験がありませんでしたから。コロナじゃなければ、インフルエンザか、結核じゃないか、とかね。でも、どちらも陰性でした。あれは何だったんだろう?」
コロナの状況は、それぞれの地域でけっこう違います。
「宮城は東北でいちばん多いよね、感染者数」
「東北は、都市と言えるのが仙台ぐらいしかありませんからね」
「ハハハ。岩手はいまだにゼロだね」
「あそこ、あんまり人がいないから」
「仕事に影響はあるの?」
「ほとんどありません。在宅勤務なんかできませんから、きのうも現場で働いてました」
仙台のS氏の仕事は電気工事です。
「いいなあ、ぼくなんかさっぱりですよ」
東京のKさんは、ソウル在住20年以上で、日韓を行き来しながら、韓国語の翻訳・通訳をしています。
「ま、ひまなのは昨年からなので、かならずしもコロナの影響じゃないですけど」
「韓国には行けないよね」
「そうなんです。お金は韓国の口座に振り込まれるので、おろしにいきたいんだけど…」
「すいません。ちょっと、子どもの面倒をみないといけないので、ぼくはこのへんで…」
埼玉のY氏が一足先に退室しました。
「そういえば、昨日、夢に安倍首相がでてきたんですよ」
「安倍首相!」
「ええ、なぜか鍾路三街(チョンノサムガ)の屋台で、一緒に飲んでるんです」
「どんな話ししてたの?」
「それがですね…(以下略。話が面白くて盛り上がった記憶はあるのですが、酔っぱらっていたので、内容は思い出せません)」
サムギョプサルは平らげ、プデチゲもあとから投入したラーミョンサリ(辛ラーメンの麺)も食べ終わりました。チャミスルは、1本半を空けました。
酔いのせいか、自宅のWi-fiの状態が悪いのか、会話が途切れ途切れになって、話が通じなくなってきたので、私が2番目に退出。
楽しいLINE飲み会でした。
唯一の難点は、つまみのシェアができないこと。肉やその他の食材が大量に残っているので、残りの連休中も、韓国語料理を食べ続けることになりそうです。
メンバーは私を含めて4人。私がソウルに駐在していたとき、ソウルで知り合った、10年来の友達です。今は全員、日本に戻っていますが、私は大阪、あとの3人は東京、埼玉、仙台と、離れ離れ。
去年から今年にかけて、グループ名にあるように、西川口の中華料理屋で同窓会(?)をしたりしていましたが、新型コロナウイルスで、リアルな飲み会の開催は難しくなった。
「今、ZOOMで飲み会が流行ってるらしいね」
「LINEでもできるはずですよ」
ある時、LINEで会話していて、その場であっけなく画像通話ができちゃいました。今まで、この機能を使っていなかったので、知りませんでした。
「じゃ、今度、LINE飲み会をしようよ」
「賛成!」
「酒はチャミスル、つまみは韓国料理で!」
「いいですね!」
その日、私はつまみを用意するために、新大阪近辺の韓国食材店を検索しました。いくつかありましたが、1つは最近閉店。もう一つの店に電話すると、朝9時半なのにもう開いているとのことでした。
私が考えていたメニューはサムギョプサルとプデチゲ(部隊鍋)。チャミスルと辛ラーメンは家に在庫がありました。
新大阪の隣町、十三(じゅうそう)まで、散歩がてら歩いて行きました。徒歩25分で、いい運動です。
このお店は通販がメインの手作りキムチの店で、白菜キムチ、サムジャンなどはありましたが、タコキムチ、セウチョッカル(エビの塩辛)など、私が買おうとしていたものがなかったのは残念でした。
通りがかりのスーパーでは、プデチゲの材料を買いました。この辺りは、在日コリアンも多いらしく、韓国料理の材料が充実している。
長ネギ、豆腐、春雨、えのきだけ… あとなんだっけ?
そうだ! SPAMだ!
プデチゲというのは、朝鮮戦争の後に米軍部隊が置かれていたヨンサン(竜山)や、ウィジョンブ(議政府)付近の食堂で、米軍から横流ししてもらったSPAM、ハム、ソーセージをキムチチゲにぶち込み、即席ラーメンを入れて煮込んだ韓国のB級グルメ。SPAMは欠かせません。
私がソウルで通っていたノルブプデチゲでは、トック(棒状の韓国餅)も入っていましたが、それはあきらめました。
豚肉は「サムギョプサル用」と書かれた米国産の三枚肉を安く買いました。
大きな青唐辛子、サニーレタスはありましたが、ケンニプ(えごまの葉)がなかったのが残念でした。
プデチゲにはふつう、粉唐辛子を入れます。でも、ないので、辛ラーメンのスープで代用。
約束の時間、午後7時の5分前にサムギョプサルを焼き始め、準備万端整えてから、PCでLINEにつなぎました。
「アンニョンハセヨ!」
ところが、入室したのは私と、東京在住のK氏のみ。
「あれ? 2人ですか」
5分待っても来ないので、仕方なく2人で始めることに。チャミスルで乾杯しました。
K氏が用意していたのは、ポッサムキムチ(ブロックの豚肉を煮て、キムチと一緒に食べる)とチョクパル(豚足)でした。
ほどなくして、仙台のS氏、そして埼玉のY氏も入室。
「すいません、遅れちゃって。韓国料理しばりっていうのが結構ハードル高くて…。それに、Yさんのために、食材は生協で調達しようとしたので遅刻しました」
Y氏の勤め先は、埼玉生協なのです。
Yさんのほうは、ご家族も一緒でした。奥さんと子どもが2人。子どもはちょっと迷惑そうです。
「家族団らんを邪魔してすまないねえ」
「いえいえ」
韓国料理をつまみながら、話題はやはりコロナです。
実は、K氏は3月の末に高熱が続き、入院。すわ、コロナか、と思ってPCR検査を受けたところ、幸い陰性だったそうです。
「いや、怖かったですよ。あんな高熱、経験がありませんでしたから。コロナじゃなければ、インフルエンザか、結核じゃないか、とかね。でも、どちらも陰性でした。あれは何だったんだろう?」
コロナの状況は、それぞれの地域でけっこう違います。
「宮城は東北でいちばん多いよね、感染者数」
「東北は、都市と言えるのが仙台ぐらいしかありませんからね」
「ハハハ。岩手はいまだにゼロだね」
「あそこ、あんまり人がいないから」
「仕事に影響はあるの?」
「ほとんどありません。在宅勤務なんかできませんから、きのうも現場で働いてました」
仙台のS氏の仕事は電気工事です。
「いいなあ、ぼくなんかさっぱりですよ」
東京のKさんは、ソウル在住20年以上で、日韓を行き来しながら、韓国語の翻訳・通訳をしています。
「ま、ひまなのは昨年からなので、かならずしもコロナの影響じゃないですけど」
「韓国には行けないよね」
「そうなんです。お金は韓国の口座に振り込まれるので、おろしにいきたいんだけど…」
「すいません。ちょっと、子どもの面倒をみないといけないので、ぼくはこのへんで…」
埼玉のY氏が一足先に退室しました。
「そういえば、昨日、夢に安倍首相がでてきたんですよ」
「安倍首相!」
「ええ、なぜか鍾路三街(チョンノサムガ)の屋台で、一緒に飲んでるんです」
「どんな話ししてたの?」
「それがですね…(以下略。話が面白くて盛り上がった記憶はあるのですが、酔っぱらっていたので、内容は思い出せません)」
サムギョプサルは平らげ、プデチゲもあとから投入したラーミョンサリ(辛ラーメンの麺)も食べ終わりました。チャミスルは、1本半を空けました。
酔いのせいか、自宅のWi-fiの状態が悪いのか、会話が途切れ途切れになって、話が通じなくなってきたので、私が2番目に退出。
楽しいLINE飲み会でした。
唯一の難点は、つまみのシェアができないこと。肉やその他の食材が大量に残っているので、残りの連休中も、韓国語料理を食べ続けることになりそうです。
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